R7年度_9月_歳時記

2025年9月の記事一覧

決断力

 本日(9月19日)、3年2組では社会の授業で「参政権」について学びました。国民が政治に参加する権利、それが参政権です。 

 今の日本では、18歳以上の全ての国民が選挙権を持っています。そこには家柄・資産・性別などの差別は一切ありません。平等です。「当たり前だろ?」と思う人もいるかもしれませんが、平等選挙(普通選挙)が当たり前になったのは戦争が終わった1945年からです。それ以前の選挙は、決して平等なものではありませんでした。日本で初めて選挙がおこなわれたのは1890年、明治時代でした。様々な制約があり、当時、選挙権を持っていたのは全人口のわずか1%程度だったと言われれています。

 さて、最近の政治の話題は、次の総理大臣は誰になるのか?しかしながら日本の総理大臣は、国会での指名選挙を通じて選ばれ、国民の代表である国会議員によって間接的に選出されます。つまり一般の人たちに総理大臣を直接選ぶ権利が無いということです。「世の中の人々が今何を一番望んでいるのか」「日本という国が、これから世界の国々とどう渡り合っていくのか」・・・。先日、リーダーとしての資質をこのコラムに書かせてもらいました。リーダーには「決断力」が求められます。そして、その決断には常に責任が付きまといます。大事なのはその決断が誰に対しての決断なのか。誰目線の決断なのか。そして誰が幸福になるための決断なのか・・・。

 我が津幡南中学校には優秀なリーダーがたくさんいます。新しく生徒会役員に選ばれた諸君。運動会の応援団の諸君。これからの南中をよろしく頼むぞ!

 

初陣

 本日(9月18日)、運動会に向けて各団の結団式が行われました。各団の団長から意気込みが語られ、いよいよ始まったな、という雰囲気になりました。

 運動会の練習のほとんどは応援合戦に充てられます。3年生がリーダーシップを発揮し、各団それぞれ趣向を凝らしたものになります。時には意見の食い違いでもめることもあります。思い通りにいかず、投げ出したくなる時もあります。けれど最後はきっちり仕上げてきます。それが最高学年たるプライドです。

 今年はどんな応援合戦を披露してくれるのか。保護者のみなさん、楽しみにしていてください!

 

公約とマニフェスト

 本日(9月17日)、後期生徒会役員選挙が行われました。本来ならば、全校生徒の前で演説をしてもらう予定でしたが、体育館がとても暑くリモートで行いました。こういった生徒の大切な成長の場である集会が、今年は特に猛暑の影響で泣く泣くできない状況が続いています。早く体育館にクーラーが付いてくれないかと毎日思う次第です。

 さて、立候補してくれた生徒たちからはそれぞれの思いが力強く語られました。「明るい学校にしたい」「みんなが楽しいと思える学校にしたい」「笑顔があふれる学校にしたい」・・・。

 政治の世界ではよく「公約」と「マニフェスト」という言葉が使われます。公約とは大まかな目標であり、例えば「暮らしを豊かにしたい」「安心して過ごせる町づくり」などといった表現です。マニフェストは、その公約を実現するための具体的な施策を明確化したものです。

 今日の演説では、各々具体的な内容が明確にされており、とても頼もしく感じられました。さあ、あとは「有言実行」あるのみです。口では立派なことを言っても、行動が伴わなければただの「ほら吹き」です。これからの頑張りに大いに期待しています。

字のない葉書

 本日(9月16日)、2の4で教育実習生の高野さんが国語の研究授業を行いました。何人かの先生も見に来られていました。緊張しながらも堂々と授業をすすめる姿はとても頼もしかったです。

 さて、今日の授業の題材は、日本を代表する昭和の小説家「向田邦子」さんが書いた「字のない葉書」でした。これは向田さん自身のことを書いたものでもあります。「父親の愛情」と「戦争の悲惨さ」が描かれており、今もなお多くの人々の心に残る作品になっています。向田さんは1929年8月、飛行機事故で51歳という若さでお亡くなりになりました。もし、ご存命であるならば、その後も日本の文学史に残る多くの作品を出していたことでしょう。

 「子にとって親」は「親にとって子」は、何物にも代えがたいかけがえのない存在です。以前もこのコラムで書きましたが、親孝行は、「親が元気なうちにしてこそ親孝行」です。

 中学生諸君、最近、お父さん・お母さんに「ありがとう」って声に出して言いましたか?自分の素直な気持ちや感謝の心を伝えることが、何よりもの親孝行です。

 

 

リーダーとしての資質

 後期の生徒会に立候補する面々の選挙活動が始まりました。さすが自ら名乗り出るだけあって、どの候補者も「目力」があります。

 「社会で求められる人材」について調べてみると、「リーダーシップ」という言葉がたくさん出てきます。もちろんそれを支える裏方さんあってのリーダーであり、企画・構成力や実行力はもちろん、その人柄や人望が求められます。その中でリーダーにもっとも必要とされるのが「決断力」。多くの意見を取りまとめ、最後にGOサインを出すのがリーダーです。当然責任も付きまといます。

 自分の意見に従わない人間を、ことごとく排除するリーダー。周りの目を気にしすぎて、意見をコロコロ代えるリーダー。自分を守りたいがために嘘をつくリーダー・・・。大切なのは、その決断は誰のための決断なのかです。世の中で成功しているリーダーには共通点が2つあります。

 「自分が下した判断に最後まで責任を持つ」「部下を大事にする」

 立候補した諸君。津幡南中のために活躍してくれることを期待している!