〒929-0325 石川県河北郡津幡町字加賀爪ヲ45番地【アクセス】
TEL : 076-289-4111 FAX : 076-288-4168
〒929-0325 石川県河北郡津幡町字加賀爪ヲ45番地【アクセス】
TEL : 076-289-4111 FAX : 076-288-4168
○『津高同窓会報』第7号より
創立70周年記念事業(平成5年)の一つとして、現在の「同窓会館」が建設された。平成3年10月19日発刊『津高同窓会報』第7号に会計報告がある。
●会計報告
同窓会館建設寄付金収支決算書
○収入の部
同窓会寄付金 43,227,740円 一口5,000円
企業寄付金 33,603,970円 企業274社
全・定・PTA 20,190,000円
河北五町寄付金 20,000,000円
同窓会財産 10,950,388円
その他 7,145,244円 現・元・職員有志
雑収入 1,204,345円 預金利息
計 136,321,687円
○支出の部
同窓会建設費 127,974,249円 工事費、備品購入費含む
冷房工事費 3,003,480円 2階広間、3階広間7機
事務費 465,789円 コンピューター用品代
印刷費 1,034,793円 趣意書印刷、宛名シール
記念品式典費 1,848,097円 記念品代」、式典パーティ費
通信費 1,048,183円 郵送料
雑費 947,096円 会合弁当代、振込手数料
計 136,321,687円
当時の同窓会長である中田健二氏より「ご挨拶」がある。
「会員の皆々様には益々ご健勝の事と存じます。
さて創立70周年記念事業の中で最大の同窓会館建設に当たり多大なご協力を賜りお陰様ですばらしい会館が完成することができました。これひとえに皆様方の会員意識の高さと母校愛のしからしめるところと思います。
募金活動に際しましては役員はもとより、会員の皆様、PTA・PTA役員、学校職員の一丸の協力の結果でありました。また企業の方々の大きな大きなご理解とご協力があったらこそと心より感謝申し上げます。 (以下略)」
建設に当たって実に大きな協力があって完成までこぎつけたことがうかがえる。当時1億を超える募金を集めた関係者の熱意とご苦労がいかほどのものであったか。『北斗』31号には藤井同窓会事務局長が会館設立について語っている。
「念願の同窓会館設立」
部活動振興を標榜する本校に、合宿施設が欲しい、との声があがりました。昭和63年9月同窓会理事会で話し合いがもたれました。それは5年後に津幡高等学校が創立70周年を迎える記念事業として、合宿施設建設を10月の総会に正式議件として提出してはどうか、ということでした。(中略)
趣意書作成段階で募金期間が一年を超えてはならないことが判明し、この事業は前倒しか、後送りかの決断を迫られました。諸般を考慮し、すぐ実行すべしの中田会長の一声で、平成元年8月1日同窓会建設募金活動がスタートしたのです。
目標額 1億3千万円
平成2年4月26日の起工式から6ヶ月を経て、見事同窓会館が落成しました。難事業が同窓生の母校に対する熱い思いと関係各位の絶大な支援により実現したのです。(中略)
この同窓会館は同窓生の心のふるさとです。創立70周年は平成5年、どうかたいせつに使って欲しいと念願します。
○同窓会館設立に向けた「募金趣意書」
かくして建設された「同窓会館」であったが、1億3千万の募金を集めるのに、どれほどの労力があったかは段ボール1箱分にもなる当時の資料が物語る。
また、同窓会館設立を待ち望む生徒の声もあった。『同窓会報』第6号で、当時の柔道部主将の吉田幸一さんがこう話す。
「うれしい同窓会館建設」
私たち柔道部は毎年夏季にインターハイ前の強化合宿を行っています。しかし泊まる場所が道場でごろ寝という具合に毎晩、開放された窓から入ってくる蚊との戦いでした。また冬季には寒稽古があり、雪降る中朝6時半から集まって練習します。電車がストップしたときは全員そろわず練習にも影響が出ました。そういうことで私たちが会館完成にかける思いもひとしおです。
更に『北斗』31号に、31H中島紀代美は、建設に感謝を語っている。
「同窓会館設立のよろこび」
今年、70周年創立記念事業である同窓会館が設立されました。同窓会館を建てるまでは、寄付金を集めることは難しいと考えられていました。生徒はもちろん、本校卒業生にまで、大変多くの寄付金をいただき、見事に今年の秋に完成しました。本来ならば、平成5年に設立される予定であったのを三年早く完成しました。
同窓会館の利用については、石川国体に向けた運動部の強化合宿や、進学者のための勉強合宿などがあります。今後、私たち生徒は、津幡高校の活性化のため、主旨にご賛同いただいた方々に感謝し、大切に利用していきたいと思います。
○同窓会館平面図
現在、完成から30年以上経った同送会館、所々で修理を必要とするところがあるが、入った人は皆驚く立派な建物である。コロナ禍で2年、合宿使用ができなかったが、この夏久しぶりに柔道部が一日練習の期間、昼食、休憩に使った。このあとも再び合宿などで同窓会館は使用され、生徒の思い出になっていく。