〒929-0325 石川県河北郡津幡町字加賀爪ヲ45番地【アクセス】
TEL : 076-289-4111 FAX : 076-288-4168
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12月17日㈬、講師に「くらしつむぐあとりえ」の嘉村さんをお招きし、座繰り製糸会を開催しました。
本校では今年度も約400頭の蚕を飼育し、繭を採取しました。これまで生徒は、これらの繭を使って簡単な製糸の実験を行ってきましたが、今回は江戸時代から使われてきたとされる「座繰り器」を実際に使用し、本格的な製糸を体験しました。
まず、繭を鍋で茹で、引き上げると絡み合った状態の繭を一つずつ丁寧にほぐしながら糸口を探します。
糸が安定して出るようになったところで、ようやく座繰り器にセットします。
今回は20粒の繭を同時に鍋に浮かべ、針金や滑車を通して、糸を枠に巻き取っていきました。
糸を取り終えた繭からは蛹が現れ、蛹を取り出して新しい繭を鍋に加えるなど、座繰り器を回す以外にも多くの作業があり、生徒たちは忙しさを感じながらも熱心に取り組んでいました。
嘉村さんには、生徒一人ひとりに分かりやすく丁寧にご指導いただきました。
貴重な体験の機会をいただき、ありがとうございました。
本校は創立100周年記念事業の「養蚕復活プロジェクト」で、津幡高校産の繭「玉小石」で制作した「牛首紬」(白生地一反・白生地帯一本)を、上皇后陛下への献上品として宮内庁に送付しました。
生徒が育てた蚕『玉小石』の繭で制作した「牛首紬」(左:白生地、右:白生地 帯)
← 献上用として桐箱に収められた
「牛首紬」。上皇后陛下あての
手紙を添えて送付
献上する「牛首紬」を前に記念撮影
生徒会役員と養蚕・科学部の生徒 →
今回の牛首紬の制作および上皇后陛下への献上に際し、ご支援いただいた皆さまに感謝申し上げるとともに、生徒たちの学びと励みとなる貴重な機会となりました。
今後も総合学科の2年・3年の「総合的な探究の時間」の中で、蚕の飼育や繭からの製糸、美肌繭の開発やマスコットづくりなどの繭の活用を通して、新たな形で養蚕活動を継承していきます。
≪協力企業など≫ ※順不同
加藤手織牛首つむぎ、くらしつむぐあとりえ、福井県養蚕農家 杉本氏、(一財)大日本蚕糸会 蚕糸科学技術研究所、玉小石開発者 常山 泉氏、岡谷蚕糸博物館、宮坂製糸所、呉服店 大門屋、番田商店
先週からスタートした2023養蚕プロジェクト、5月25日(木)6限 「総合的な探究の時間」では「養蚕を成功させる」には何が必要なのかについて、グループで考えました。生き物である蚕は放っておくと死んでしまいます。まずは幼虫が繭玉になるまで、どう育てていけばよいか、考え、行動につなげてほしいと思います。
●大丸先生より説明を受けます。
●各グループで考えます。レポートにまとめます。
●先週箱から出した幼虫は2mmから7mmくらいに成長し2令に入ります。飼育箱も少し大きくなったものに移動させます。これから食べる量もどんどん増えていき、毎日、朝・昼・晩・(夜)と桑の葉を与えなければなりません。
総合的な探究の時間に総合学科2年生による「100周年養蚕プロジェクト」春蚕飼育がスタートしました。
春期は5000頭を育てます。
●蚕の餌「桑の葉」を農場桑畑で収穫します。この後、蚕に成長とともに食べる量が増え、桑の葉も毎日大量に収穫していくことになります。
●収穫した桑の葉を水で丁寧に洗い、細かく切って2mmほどの蚕の幼虫に与えます。蚕が成長してくると、この切る作業はなくなります。
●届いた蚕を養蚕部の池田君(3年)と顧問の大丸先生で箱から当面のすみかに丁寧に移します。蚕の成長とともにすみかも大きくなっていきます。
●総合学科2年生は蚕の幼虫と初めて対面します。
●餌やりです。部屋の温度調整もして、このあと総合学科2年生が毎日餌やりをして育てていきます。
この後の予定はこちら → 2023春蚕飼育予定.pdf
11月6日(日)、石川県産業展示館2号館でいしかわ産業教育フェア2022における「高等学校における産学連携人材育成事業発表会」で、今年度、2年生総合学科生徒で取り組んだ「100周年養蚕プロジェクト」の成果と課題について発表しました。
発表者 2年総合学科
東 大吾さん(24H) 長谷川 大海さん(24H) 奥田 理暉さん(24H) 池田 勇也さん(23H)
(発表内容)
今年度の養蚕によって収穫することができた繭は、春6000個、秋2000個です。現在は長野県の製糸会社 宮坂製糸所にて製糸され、保存していただいています。今後は、この繭を使って、来年度の100周年に向けて、どのような製品に仕上げていくか話し合い、決めていきたいと思っています。
6月20日(月)にまいた蚕が
マスの中で繭になっています ※これより6月23日(木)に撮影したもの
どうして上からまかれた蚕が、それぞれマスの中に収まり繭になるのか
なかには天井で繭になっているものも
さまざまな疑問は探究の時間で探っていきます。
令和4年度(2022)の春季養蚕(5月26日~)はもうすぐで繭の出荷時期となりました。ここまで総合学科2年生、3年園芸系列生徒、先生が協働で作業をすすめてきました。今の様子と過去の卒業アルバム、現存する最も古い昭和4年(1929)のものからプレーバックしました。
●現在の桑畑、農場の様子 桑の葉の収穫
●昭和4年(1929)卒業アルバム 桑畑(桑園)の前
桑の葉をきざんで
えさやり
現在 蚕は大きくなり8cmほどになっています。そろそろ糸を吐き出します。目安はダンボールの壁を上に上がっていく蚕です。それを移動させます。
プレーバック 繭の収穫です。
6000匹の蚕の成長に合わせ、寝床も大きくなっていきます。ダンボールで一畳半ほどの寝床を6つ作りました。
成長の遅い「大器晩成」型は別の寝床を準備し個別にえさやりをします
えさも大量です。
生徒と教員が協働でお世話をします。
蚕の飼育が始まってもう1月になろうとしています。この間、蚕は順調に育っています。今日、明日は総合学科2年生全員が朝、昼、晩のえさやりをします。朝の当番の生徒は8時から桑畑で桑の葉を収穫し、えさやりをします。眠っていた蚕もえさに反応します。
更に成長していく蚕に新たな寝床もつくりました。
成長の過程を24時間モニターで観察し、記録します。
6月7日北國新聞に掲載されましたが、蚕はすくすく育っています。2mm程度の幼虫が今は5cmになっています。この成長に伴い、寝床も大きくなっていきます。与える桑の葉も増えていきます。担当する2年生の総合学科生徒、先生方に加え他学年の先生方にも応援をお願いしました。このあといよいよ蚕が糸を出していきます。