校長ブログ

丁寧につなぐ

 今日5月1日は、本校の創立記念日です。五月晴れのもと、校庭のツツジも色鮮やかです。

 第1回就業支援コーディネートチーム会議がありました。これは昨年度から校内体制として立ち上がったものです。生徒の就業支援を構築するために、相談支援専門員をSCA(スクール・キャリア・アドバイザー)に迎え、ケース会議を重ねる中で、本人・保護者が納得感と安心感をもって卒業後の社会生活に移行できるようにしています。就業先へのつなぎ方に課題を感じた先生の思いから生まれた取組です。

 生き生きと、自分らしく、働き続けられる生徒を地域に送り出すために、生徒と就業先を丁寧につなぎます。

学び合う・支え合う

 快晴の天気が、教職員と生徒達の気持ちを整えてくれています。

 登校してきた生徒との朝の穏やかな挨拶と校舎内に流れる優しい校歌のメロディーとともに、一日が始まりました。

   本校の教育活動を支える大きな柱を紹介します。      

 それは、「生徒理解の会」です。教職員が支え合い、共に生徒を見ていく校内体制をつくるために、トップダウンではなく、直接生徒に対応する先生の思いから生まれた会です。自走する学び合うチーム」になっています。

 フットワークが軽く柔軟な対応ができる小規模校のメリットを活かしながら、「生徒にどんな力をつけされられるか、伸ばせられるか」について、教職員全員が学び合い、チームとして対応していきます。

 

♬エール

 卒業生が進学した学校の先生方が来校されています。いずれも恩師や仲間に恵まれ、頑張っているとのこと。新しい環境の中で、自己実現に向けて前進しており、ほっと一安心です。

 その中から1つ…。

 いただいた2024年度の学校案内の「先輩たちの就職活動体験」ページに、本校卒業生が掲載されていました。本校在籍時から成績上位者で、欠席も少なかった生徒です。

 「なりたい自分」に向けて努力している姿に思いを馳せました。

 社会での今後の活躍を祈念して、♬エールを送ります。

 

自己理解・他者理解

 スクールカウンセラーの山谷文彦先生によるエンカウンターが行われました。

 まずは、拍手。黒板に描かれた山と谷に合わせて拍手をするという指示…。谷のところで大きな拍手をするということで、拍手が力を与えてくれるということを伝えられていました。

 次は、じゃんけん。勝ち負けの後、全員が同じものを出すまで続けるという指示…。なかなか難しいミッションでしたが、1分51秒で、全員の心を合わせることができました。

 3つ目は、誕生日順に並ぶという指示…。ただし、言葉で言うのではなく、ジャスチャーや表情で伝えるという条件。その意図は、言葉だけではなく、表情などでも自分をアピールすることができるということでした。

 最後は、「名探偵は誰だ」ゲームです。参加者の中に20の質問に当てはまる人を見つけるという指示…。このミッションを通して「自分はこう思っているけど、相手はそう思っていないことがある」「NOという人がいるということ」や、「相手の気持ちを組む」ということを感じてほしいということでした。

 生徒達の表情がとてもやわらかく積極的に参加していたことがとても印象的で、教職員も含めて、自己理解や他者理解につながる良い時間になりました。

 山谷先生、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

「教える」と「育てる」

 朝の職員朝礼で伝えたこと…

 世の中には「教えられる教師はたくさんいるけど、育てられる教師は少ない」

「教育」という言葉を改めて紐解くと

  • 教える:分かりやすく説明し、それが身に付くようにする
  • 育てる:その人自身が成長していくことを手助けしていく  

 すべてを教え込むのではなく、見守りながら、自分自身で成長していくきっかけを与えることの大切さや難しさに、気づかされます。

 生徒達を成長させるためには何が必要なのか…チームで共有していきます。

第1回教育振興会役員会・PTA役員会が行われました

 4月も最終週に入りました。気温はまだ低めですが、校舎4階から見える眉丈山を望む風景には、新緑が見られ、季節の変化が感じられます。今日も生徒達は頑張って登校してきました。 

 第1回教育振興会役員会と第1回PTA役員会が、4月21日(金)に本校視聴覚室で行われました。それぞれの会に多くの役員の方にお集まりいただきました。その中で、学校に対する思いを伝えていただきました。一歩でも二歩でも前進できるように、学校運営に努めて参ります。今後とも本校の教育活動にご理解とご協力を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。

好奇心を持ってやり抜いた経験を

 学校の近くに、弥生時代のムラを保存した「吉崎・次場弥生公園」があります。公園にある説明によると、昭和27年、羽咋川の改修工事中に土器や木の製品がみつかり、そのニュースを聞いて地元の高校生が調査を計画し、動き出したそうです。北陸の「登呂遺跡」発見を夢見る高校生の熱心な活動が実を結んだとありました。

 生徒の自信を高めるため、好奇心を持ってやり抜いた経験を。

「チーム羽松」の優しさ

 頑張って登校してきた生徒との生徒玄関やショートホームでのやりとり。優しい言葉でコミュニケーションをとりながらの授業。いずれも何気ない光景ですが、先生方の想いが伝わってきます。

 朝と昼に校舎内にも流れる、校歌の優しいメロディーを表しているようでした。

 

眼路も遙かな 邑知野は / 遠山並も 麗しく / 耀う春光 溢れる学舎 / 眉あげて 望めばここに / 師のあり 友あり / 誇りあり

 

就業支援を要する生徒を支える

 志賀町、志賀町商工会、富来商工会が主催する「令和5年志賀町新社会人歓迎の集い」に出席してきました。新社会人として就職される方に伝えられたことばは、「あいさつ」の大切さでした。

 本校においては、就業支援を要する生徒のために、外部から相談支援専門員を招いて、生徒の就業支援の方向性を組織的(就業支援コーディネートチーム)に考えます。

 「なりたい自分」を全力で支えていきます。

校木「あて」

 本校校庭に、創立50周年を記念して植えられた「あて」があります。植樹に込められた思いを紹介します。

 1972年、「羽咋高校定時制」から独立した本校は、1973年から1980年までは県内出身者より、北海道、東北、九州からの県外出身者が多く、地元繊維会社に働く青少年のための学び舎としての役割を果たしてきました。

 1979年度、県文化事業の一環として、現敷地内体育館の西側及び南側の未整備地に憩いの森の造成が認められ、生徒出身県の県木の寄贈を依頼したところ、17種類250本の樹木が送られてきました。

 このころ、本校校木を、生徒が成長しようとする日夜努力を続けるさまを象徴し、県木でもある「あて(通称あすなろ)」と決められたそうです。

 「あて」が風雪に耐え、じわじわと大きくなる姿と同じように、本校生徒も未来に向かって、逞しく成長してほしいと思います。