日誌

2016年10月の記事一覧

協力しながら思いやる(『ナイル川を渡るアリ』より)

「エジプトのアリはナイル川を渡る」と聞いて,みなさんは「えぇ!?どうやってわたるんだろう?」と思うでしょうね。

長い長い日照りが続いたある夏のことでした。
大地は乾いて食べるものも飲むものもなくなりました。
生きるため,仲間を守るため・・・
アリのリーダーが決心しました。「巣を変えよう!」
そして「よし,川を渡ろう」と決心しました。

アリたちはからみ合って鞠(まり)のようになりました。鞠(まり)はコロコロと転がってポチャンと川の中に落ちました。水につかるアリと空気にふれるアリが交互になりながら・・・。

水の中で苦しんでいるとき,反対側のアリたちは新鮮な空気を吸えます。逆に,新鮮な空気を吸っている時間,反対側のアリたちは水の中で苦しんでいます。


自分さえ呼吸できれば・・・その考えは,反対側にいるアリたちの死を意味します。

私たち人間も,一人では生きてはいけません。
ときには,仲間のために苦労したり,おたがい助け合い,はげまし合ったりして,乗り越えられる苦難もあります。
大自然の生き物は,私たちが忘れかけている何か大切なものを教えてくれているようです。

               (10月の全校集会 校長先生のお話より)
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