DX探究未来塾
【1学年】地域探究トライアルキャンプ
7月下旬に1年生は1泊2日の地域探究トライアルキャンプに参加しました。
1学期から探究してきた7つのコースが2日間かけてフィールドワークし、羽咋市を中心とする地域社会づくりや地域が抱える課題解決に関する現場を訪れました。
合宿場所:国立能登青少年交流の家(1泊2日)
■ 幸福観想コース
高齢者の方と交流し、生きがいある地域社会のあり方を考える。
■ 自然共生コース
害獣生物の活用や調理の取り組み、共生のあり方を考えるため焼きそばづくりで実食体験。イノシシ肉の焼ける香ばしいにおいにたまらずつまみ食い。
■ 文化伝承コース
過疎が深刻な地区の獅子舞の現状を知り、祭りを通した地域活性について考える。
■ 交流創出コース
羽咋駅前周辺が変容した理由を考え、賑わい創出により暮らしを豊かにするための取り組みや、商店街事業者さんの思いから地域活性を考える。
■ 健康躍動コース
県立看護大学花垣教授の講義。老いについてイメージし、高齢者と地域の関わりから健康で幸福な生き方を考える。
■ 歴史国宝コース
妙成寺の国宝認可に向けた取り組みを知り、認知度をあげるためのアイディアを考える。
■ 防災減災コース
内灘町の震災被害の見学や住民の方との交流から、今後同様の災害に対し柔軟に対応し、地域住民同士をつなぐまちづくりを考える。
地域の方との対話や現地での観察を通して、現実の地域課題はさまざまな立場や視点が絡み合っていることに気付きがあったようです。
今回のフィールドワークを通じて、生徒は地域課題に対する当事者意識を持ち、探究活動の問題解決に向けた基礎的な力を身に付けることができました。この経験をもとに、今後の本格的な探究に活かしていきたいと考えています。
【2学年】滋賀大学キャンパスツアー
DXハイスクール事業の一環として、8月19日(火)に理系クラス、21日(木)に文系クラスが滋賀大学キャンパスツアーに参加しました。
滋賀大学は日本初のデータサイエンス学部を設置したデータサイエンス教育のパイオニアといえます。
その先駆けである滋賀大学でデータサイエンス学部の模擬講義を体験し本物に触れてきました。
DXハイスクールの取り組みの視察がありました
8月4日(月)、香川県立高松西高等学校の先生が、DXハイスクール採択校である本校の取り組みやICTを活用した教育実践について視察に来られました。高松西高校は本校同様令和6年度DXハイスクールに採択され、現在、授業・探究活動・課外活動等に生成AIの活用を進められているそうです。
高松西高校の先生は本校に導入された『VRゴーグル』や『宇宙エレベータ―』などのデジタル機器の探究活動への活用方法や、地域課題解決に向けたアプリ開発の取り組みには特に関心を示されていました。
それぞれの先進的な取り組みを共有し、互いに知見を深めていけたらと思います。
【1学年】データで読み解くわたしたちのまち 〜羽咋市の魅力と課題を探る〜
5月から6月にかけて、全6回にわたりデータサイエンスの授業を実施しました。この授業では、「RESAS(地域経済分析システム)」を活用し、生徒たちが羽咋市の現状や課題を客観的なデータから読み解く活動に取り組みました。
はじめに、データ収集の方法や、「比較」「推移」「割合」など、データを見るうえで大切な視点について学んだうえで、以下の4つのテーマに分かれて調査を行いました。
① 人口 ② 産業・雇用 ③ 観光地・特産品 ④ 医療・福祉
各グループでは、PPDACサイクル(Problem・Plan・Data・Analysis・Conclusion) に沿って、課題を設定し、調査計画を立て、RESASを用いてデータを収集・分析。そのうえで「羽咋市をより良くするにはどうすればよいか」を考察し、まとめました。
生徒たちは、「なんとなくの印象」ではなく、データという根拠に基づいて地域の課題を考える力を身につけ、仮説を立てて検証するという探究的な学びのプロセスを経験しました。
この活動を通して培った力は、今後の総合的な探究の時間においても、より深い学びを支えるデータリテラシーと課題解決力の土台となっていきます。
久留米大学文学部 安永悟教授「協同学習講演会」
5月20日(火)、1・2学年対象に久留米大学文学部 安永悟教授による「仲間と学び合う協同学習講演会」が行われました。協同学習とは、仲間と共に教え学び励まし認め合うことで、主体的で対話的な学習と人間性を最大限に高めて成功に導いていく学習法です。
30秒間個人で講義の内容をまとめ、次に1分間でそのまとめを自分の言葉でグループメンバーで伝え合います。その交流から異なる見方があることや、伝え方の工夫の必要性など様々な気づきを収穫します。
課題理解の深化、新たな視点の発見、目標達成のため課題解決に取り組む協力など、相互に意見を交わし展開を広げていく今後の探究活動にとって大いに役立ちそうです。