学校の様子
12月5日(火)「アンネ・フランク」パネル展
今日は、6年生が人権週間に合わせて、中学校で開催されている「アンネ・フランク」パネル展に行きました。
このパネル展では、34枚のパネルに当時の情勢と共に、アンネ・フランク一家や周りの人々が迎えた運命の真実を伝えています。
オランダのアンネ・フランクハウスの協力により、現代の人々が平和でよりよい社会を創り出せるようにと願い、巡回を行っているものです。
まず初めに、中学校の谷口教頭先生から、パネル展の説明を聞きました。
アンネが住んでいた隠れ家の模型も展示されていました。
建物の上の部分が、アンネ家族が住んでいた隠れ家です。
アンネの日記や関係する書籍がたくさん展示されていました。
熱心に読んでいます。
アンネ・フランクは1929年6月12日にドイツで生まれました。
しかし、ドイツでのユダヤ狩りが始まり、一家は難を逃れるため、オランダのアムステルダムに移住しました。
しかし、その後、ナチスからの呼び出し状が届き、一家は密かに隠れ家へ移り住みます。
1942年、13歳の誕生日のプレゼントに、アンネは日記帳をもらいました。
そして、1944年まで隠れ家で生活していた間、ずっと日記をつけていました。
パネルの1枚1枚から、当時の様子が伝わってきます。
子供達は、真剣な表情で見ています。
1944年8月、隠れ家の8人は連行され、アンネ達は、強制収容所へ移送されました。
隠れ家に住んでいた人たちは皆、収容所で命を落としました。
現在、「アンネの日記」は、人々に戦争の恐ろしさと愚かさ、そして、民族・人種差別問題などを考えさせる重要な手立てとなっています。
アンネの父、オットー・フランクは、
「アンネの書いたものによって、あなたが今後の人生を通じて、できる範囲内でいいですから、平和と和合のために努力してくださればと祈ります」
と、メッセージを残しています。
オランダから届いた34枚のパネルから、平和と平等について、一人一人が考える機会になりました。