この度の地震で被災された全ての方々に心よりお見舞いを申し上げます
石川県立金沢向陽高等学校 Official Web Site
2023年10月の記事一覧
高校生らしい避難訓練
「地震が発生しました…」
「火事です、火事です…」
訓練ですから予め決められた間隔で、落ち着いた声のアナウンスが流れます。
訓練ですから生徒の皆さんも我先にと慌てたりすることなく集まってきます。
訓練ができる日々でよかったと、心からそう思います。
消防署の方の講評の中で、本校のすぐ近くを走っている全長26Kmの富樫・森本断層で、今後30年の間に地震が起きる確率は2~8%というお話がありました。3%を超えると高確率ということになるそうで、それは明日起きるかもしれないのだとも言われました。学校に来てあなた方と笑い合って過ごせていることを当たり前のことのようにしていましたが、そうではないのだなと思いました。
だとしたら、向陽高校は高校生らしい避難訓練を重ねていこう。地震の時は、火災の時にはと、1回1回の訓練を大切にして、いざというとき、そんな日は無いに超したことはないのですが、もし起きたときには、自分を守り、近隣の小さな子供たちやお年寄りの避難を支えてあげてほしい。16歳、17歳、18歳は、そういうことができる年齢です。なぜならそれこそ今までに 何回も訓練してきているのと、人を助けることの出来る気力や体力、そしてコミュニケーション能力があるからです。若い人たちの手はどれだけあっても助かります。困難な状況の中で、周りの人たちのため一生懸命に動いている向陽生…そんなあなた方の姿を想像した午後でした。
スポーツの秋!校内バレーボール大会 優勝は???
31Hの皆さん!!総合優勝おめでとうございました。
31Hは男子も女子も3位以内に入るという大健闘が実りましたね。今回の向陽高校独自ルールは最後の最後まで順位がわからずドキドキでしたが、全てのクラスの皆さんが歓声と嬌声が飛び交う中、一生懸命にボールを追いかけてつないでコートに打ち込む姿は、今日の空よりも爽快で楽しい1日となりました。
3年生の上級生が試合前に円陣を組んでチーム一丸となっていた姿がかっこよくて1年生の女子生徒たちもそのあとの試合で「円陣!エンジン!ブルルルル…」と盛り上がっている姿がとても可愛らしかったです。
やっぱり声って言葉って良いものですね。友達の名前を呼ぶ声、ファインプレーを讃えたりミスしたことを励ます言葉、コートの外で熱い檄を飛ばす担任の声…。仲間を思い励ましつながり喜びあう声や言葉って、本当に暖かくて気持ちのよいものだなぁと思いました。私たち一人一人の中にある声や言葉が、こんなに温かく柔らかく気持ちの良いものばかりだったなら、世の中にある色々な悲しい問題や事件は起きないんだろうに…。自分の中身が気持ちの良い言葉でいっぱいになるよう、まだまだ頑張りたいなぁと、皆さんを見ていて胸が熱くなった1日でした。
追伸:今日はもしかしたらどこかのタイミングで先生チームで出るかも…と思って、シャキッてジャージを用意して出勤していました。(笑笑)
言葉を持つ 言葉を育てる②
前回の続きです。
私は国語の教員なので、正しい言葉や美しい言葉を自分の中に持つ、育てるということに、少し拘りが強いように思います。
でも、少しでも多くの言葉とその意味が自分の中に溜まっていくと、どんなお笑いにも心から笑える人間になります。言葉をあまり知らない時というのは、ちょうど字幕のない洋画を見ているような感じで、動きや表情でしか理解できず、周りの人たちの笑い方で笑いの質を判別して、コンマ何秒か遅れて笑うような感じになりますよね。日本語を蓄えないと、なんと母国語でも同じことが起こってしまいます。お笑い番組でリズムネタや動きネタは笑えるけど、言葉と言葉が掛かっているところが面白いネタでは笑えないということが起きたりします。日常の友達との会話もそうかもしれません。
大いに笑って人生を過ごすためには、言葉を持つ、蓄える必要があります。そして、年齢に応じて場に応じて言葉を改めていかないといけなくなります。古典では敬語を勉強しますが、敬語を正しく使えている自信があると、社会に出てから堂々と営業や接客ができます。皆さんは今まさに言葉の貯蓄時代。周りの大人の良い言葉を沢山浴びて豊かな人になっていってくださいね。
向陽高校の自販機ってすごい!
これがあれば冬の寒さも待ち遠しい?
「言葉を持つ 言葉を育てる」
前回の投稿から約ひと月空いてしまいました。
「校長先生のブログは文が多くて読む気にならないよ。」
なるほど!ブログというのは写真などのインパクトが大事で文は簡潔な方が良いのか…と、1990年代以降に生まれたデジタルネイティブの中でも、さらにスマホ登場と時を同じくして生まれたZ世代の皆さんのアドバイスに深くうなずかされました。
ところが、悲しいかなバッチリ昭和世代の私は、字数制限があった昔々の携帯電話の時にも字数ギリギリまで文を打って送信しては満足していたものです。文章は詳しくたくさんかけた方が”はなまる”だった教育が、こんなところにも表れてしまうのですね…。怖い怖い…。
閑話休題…(読み:かんわきゅうだい 意味:それはさておき)
今日は2学期中間考査の二日目でした。昨日も、そして今日も試験と格闘する皆さんの様子を見ながら、一生懸命に考えてペンを走らせている美しい姿に、(頑張れ!頑張れ!)と心の中で声援を送っていました。
以前も書きましたが、テストはテスト勉強をしている時以上に、テストを受けている真っ最中や、答案が帰ってきて間違えたところを見直している時に、グンと記憶に残ることがあります。まさに頭の中の知識のキャパを拡げている状態です。キャパ=キャパシティ(capacity)とは「収容能力、容量」のこと。「受け入れ、取り込む能力」のことです。高校時代まではこの能力が異常に高くて、特に大好きな分野のことはどれだけでもどこまででも記憶に残っていきます。毎日学校に来て、みんなで授業を受けて、テストのためにもう一度勉強をして…そんなことをしているうちに、あなた方の中に少しずつ様々な分野の知識や用語(言葉)がたまっていくのです。
言葉が増えるということ。それは必ず皆さんの未来を豊かにします。とりわけ、正しい表現や美しい表現がわかったりできたりするようになると、世界が明るく開けて見えるようになります。高校時代までのキャパシティの広い時に、様々な分野の勉強をすることは、自分の適性を見つけると同時に、言葉の世界を広げて幸せな未来を作るのにも役に立っているのです。長くなってしまったので、このテーマについては「to be continued」としたいと思います。あと2日間のテスト。勉強とは自分づくりです。とにかく自分なりの精一杯で頑張っていきましょう!
<自分なりの精一杯で皆さんを毎朝迎えてくれています>
女子バドミントン部
県高校総体 36連覇!!
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