校長室ブログ

2024年9月の記事一覧

期待・ワクワク 挑戦する自分

 後期生徒会役員立会演説会が行われました。役職によっては選挙になったものもあり、立候補者の演説にも、それに耳を傾ける生徒達にも、良い意味での興奮と緊張感が流れた素敵な時間になりました。

 立候補した8人の演説の中に「挑戦」という言葉が何度も出てきました。立候補を決意するという挑戦、全校生徒の前で演説をするという挑戦から始まり、10月1日からは、公約した「皆が通いたくなる学校、楽しい思い出をたくさん作れる学校」を目指しての挑戦の日々が始まります。

 前期生徒会役員だった先輩たちの姿がかっこよくて立候補した人もいました。伝統はこんな風に確かにつながっていくのだと思いました。改めて前期生徒会の奮闘を讃えたいです。

 実を言うと、今週はブログに向き合うことが苦しい週でした。先の連休での能登豪雨災害があまりにつらく、何をどう伝えるべきか、毎日悩んでいました。けれども、演説会の中での「挑戦する自分」という言葉に背中を押されました。

 度重なる災害に心が折れ、それでも生きていくために、日々戦い挑んでいる能登の方々のためにも、私たちはこの場所で、1日1日、何か一つ、より良い自分、より良い仲間、より良い学校生活のために共に頑張っていきましょう。

イベント もふもふ、がっつり、まったり、きゅんきゅん

 皆さんは、タイトルにあげた言葉を、日常の中で使うことがありますか?私は、使用頻度の差はありますが全てありますし、意味も理解できます。ほかにも「さくっと」「ごりごり(の)」などもそうです。

 文化庁が毎年実施している『国語に関する世論調査』の令和5年度結果がこのほど発表になりました。教壇に立っていた時に生徒たちによく話していたのですが、言葉というものは生き物(いきもの)であり生物(なまもの)なので、時間とともに変化(成長?衰退?)するし、新しいものや生きのイイものは世代を超えた賛同を得て定着していきます。古文の言葉がわからずに悩むことは多いのですが、今使っている言葉のルーツがわかったり、当時よく使われていた言葉を知ることができたりと、目先を変えると楽しいこともあります。新しい表現を取り入れられることもそうですし、本来の意味や歴史を知っていながら今風に用いる、なんてことができたら、それが一番格好いいのではないかと思います。

 と、言いながら…。同調査の別問題にあった、「失笑する」「うがった見方をする」の意味については、本来の意味と違う意味で認識していたことがわかって、国語の教員なのに恥ずかしくなりました。毎年この調査結果を見ていると、本来の意味ではない方が広く浸透して、市民権を得る言葉がたくさんあることがわかります。その方が時代や生活に合っていたり、感覚的にしっくりきたりするものが、権利を得ていくようです。違いだからと断罪するのは簡単ですが、なぜそのような勘違いが起こったのかを考えてみるのも面白いと思います。

 自分の中に貯めていく言葉の数を増やしていくことで、発する言葉や表現がより豊かで伝わるものになっていきます。自分の口から出る言葉の温度を意識して使いこなすことができるようになりたいものですね。最近よく見るコマーシャルで、ある中学校の男子生徒が何気なく言った「うざっ!」の一言に、女子生徒が傷ついて泣いてしまうシーンから始まるものがあります。気まずくなった男子生徒が教室を飛び出し、踊り場にいた猫に「うざってなんだ?」と諭されて「言葉は、僕だ」と気づきます。私自身もまだまだ修行中です。お互いに気持ちの良い言葉が出るようにしていきましょうね。

                                           我が家の「もうもふ」ちゃん

お祝い 「GO! GO! 向陽」駆け抜けました!!

 R6年度の向陽祭が終わりました。青春 アオハル真っ只中。今しかないこのときを、友達と笑い合う時間を心から楽しむことができた2日間になりましたか?

 文化祭は、一人一人が主役。それぞれに思いを持って取り組んでいるので、クラスでの会議が始まった日から今日の今日まで、仲間と意見がぶつかることもあったでしょう。なかには言いたいことをグッと我慢して飲み込んだ人もいたでしょう。或いは、そこまで本気になれなくて熱い友達を羨ましく思った人もいたかもしれません。

 ものごとの見え方や捉え方、考え方、発し方が同じ人が見つかって嬉しく思ったり、反対にまったく違う人がいて、意見が合わなくて哀しく思ったり、心の中がジェットコースターのようで忙しかったことでしょう。でも、その一つ一つの経験や思いは、あなたを昨日のあなたよりも少しだけ成長させていることと思います。

 人と人が力を合わせて一つものを創り上げていこうとする時に起きる葛藤は、人が人と生きていく上で必要不可欠なものです。葛藤の中身は色々あります。理解し合えるまでとことんぶつかり合う、互いに妥協できる点を見つけて譲り合う、関わらない方が楽かなと最初から諦めてしまう…などなど。

  一つ言えることは、今回はたまたま意見が対立したけれど、その人の全てと対立したわけではない、ということです。実はここがごっちゃになってしまって、ずっと苦しくなってしまうことがよくあるから要注意です。葛藤の芯をよく見つめて乗り越えていく…それがあなたをさらに成長させていきます。

 全てのクラス、全ての部活動、全ての委員会、そして何よりも前期生徒会のメンバー。皆で頑張って、「GO!GO!」とこぶしを振り上げて、55周年目の向陽祭を駆け抜けました。PTAのお父さん、お母さんや音響を担当してくれた卒業生、いしかわ特支の和太鼓サークルやさくらshopsの皆さん、ライオンズクラブの皆さんの協力や、何よりも担任を始めとする先生方や学務員さんたちの支えがあって、これだけのエネルギーを出せた向陽生です。本当に素晴らしい向陽祭でした。皆さんの来週からの頑張りも大いに期待しています。

 

  追伸:今日は写真を敢えて載せません。素敵な思い出は皆さんのスマホと心の中だけに大切にとっておいてくださいね。