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錦高日記10月19日(火)~コロイド溶液の性質を理解しています~

 今日の5時間目、4階の化学実験室では2年生がコロイド溶液を作り、その性質を調べる実験をしていました。コロイドとは、2種類の物質が混じる際に一方が直径1~100nm程度の大きさの粒子となって、もう片方に均一に混じる状態のことです。分散しているもの(分散質)や分散させているもの(分散媒)には色々な状態があり、それによって様々なコロイドがあります。その中で、墨汁,インキ,絵の具,牛乳など分散させている物質(分散媒)が液体のものをコロイド溶液といいます。

 実験では、初めに水を沸騰させた中に、25%塩化鉄(Ⅲ)の水溶液を入れて、水酸化鉄(Ⅲ)のコロイド溶液を作りました。これを使って、透析やチンダル現象、塩析などコロイド溶液の性質を実験を通して学びます。目の前で起こっている現象について事前に勉強したプリントで確認するグループ、試験管の中で沈殿ができる様子をじっと観察するグループ、レーザー光線を当てたビーカーを確認するグループなど、どの生徒も真剣に取り組んでいました。最後の片付けも協力して行っています。

 今回の実験でコロイド溶液の複数の現象を学びました。みなさん、実験の内容をしっかり振り返って、原理を理解してくださいね。