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にしき日和11月3日(水)~自分らしさを大切に、自分らしく生きる~

 本日の教育講演会では、講師に清水展人先生をお迎えし、「男らしく、女らしくより自分らしく」~性と生の多様性について~という演題でお話をいただきました。先生は幼いころから性別に違和感を覚えたまま、学生時代を過ごしてきました。その間心無い言葉を受けて傷つくこともあったそうですが、だれにも相談しないまま過ごしたそうです。しかし18歳の時に両親、家族にカミングアウトし、病院にて性同一性障害と診断されました。2006年に手術を受け、戸籍・名前を変更したのち厳しい就職活動を経て医療専門学校に通い、猛勉強の末国家試験に挑戦しました。その後、精神科病院へ勤務し、いのちの電話などで自分と同じような境遇の人などの相談にのったり毎年300回ほどの講演を行ったりなどしています。講演の中で清水先生は、「自分らしさを大切にし、自分らしく生きること、そして見た目でわからない性に関して決めつけず、性に関して悩んでいる人は側にいるという感覚や意識をもつことが大切だ」とおっしゃっており、清水先生の穏やかな語り口と力強いメッセージに、みな聴き入っていました。想像力を働かせることで差別行為や偏見をなくし、皆が住みやすい地域、および社会を作っていく必要性について考えることができ、実りある講演会となりました。