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ほりほりの部屋Vol.47「恵方巻き?北方領土にバレンタイン!2・25は因果な日~後編~」

    皆さん、こんにちは。堀です。昨日は、元々は日本のチョコレート業界にとって、1年間の収入の約半分を稼ぎ出すために制定された、経済的側面から大切な日でした。今年は休日だったので例年より低調なのでは?と思っていましたが、本校2年生や教職員有志の手厚い「義理」に守られ、例年並みに味わえそうです。ありがとうございます!感謝しかございません。ポリフェノールパワーでGAT!

 このチョコの日に、生徒からかつて手渡されたプレゼントにまつわる、忘れられない事件が2つあります。1件目は、あるイケメン男子生徒。小顔で美形、高身長、足も長く、バスケットプレイヤー、女子人気No.1。その日の昼休み、職員室に現れ、堀の前で、美しい小顔を耳まで真っ赤にしながら、真剣な表情で「せんせい、これ、手作りです。うけとってください。」とつぶやくんです!今から30年以上前の当時、ボーイズラヴとかLGBTQなんてコトバも存在せず、ただただ「えっ?!えっ?!」と戸惑っていました。そして、次の大きくはっきりしたコトバで吹っ飛びました。「せんせい、これ、賄賂です!」「はっ?」「今度の学年末テストでも、英語は点が取れる気がしません!なので、どうかこれでお見逃しを~!」って、なんや、それ?!「は~ん、そういうことね。ホワイトデーのお返しは『赤点』ならぬ『黒点』で!っつうこと?ま、いったん、お預かりしますわ。せっかくなんで。」みたいな。実際のところ、彼は、赤点どころか、がんばって、平均点近い点を取り、ワイロの必要は全くなかったのでした。あまりにあっけらかーんとした、昼の職員室での会話だったので、ウワサはあっという間に広まり、女子が寄ってたかって、どんなチョコやったか見せろだの、味見させろだの、反響がすごかったことも思い出です。(今年、「これ、わいろです。」というコトバとともに持参された方がおられました。30数年ぶりに耳にしました。感動です!その方は女性です。赤点はつけないでおきます?!)

 2件目は、ホーム担任をしていたクラスの女子、30名のほぼほぼ全員が手作りチョコを持参するという、今のコロナ禍ではあり得ないイベントが挙行された際の出来事。ある女子が、高さと奥行きがそれぞれ約5センチ、長さが30センチを超える大きな箱を持参しました。周りの友人達もクスクス笑っています。「せんせい、どーぞ!今すぐ開けて下さい!」手渡されるとズシリと重い!かつてない重量感!こんなに重いチョコ、初めて!その大きな箱を開けると「な、なんと!」職員室中にぷ~んと拡散する、その独特の香り。中に入っていたのは、生チョコならぬ、生たくあん、1本丸ごと!やられましたあ・・・みんなで大爆笑!おうちで家族みんなでおいしくいただきました。あんなに度肝を抜かれた贈り物は・・・今までないなあ。バレンタインにたくあん丸ごと1本って・・・発想がシュール過ぎ・・・(そんな彼女も今は立派なお母さん。昨日、息子にたくあんのプレゼントしたんかなあ・・・しんやろなぁ・・・今はまぼろしぃ・・・)

 さて、3年生諸君!国公立前期2次試験まで、あと10日!決戦まで1週間ちょい。明日からの天候は真冬に逆戻りとか・・・気温の変化がヒトの体調・神経に与える影響は無視できません。暖かーい格好で、免疫力あげて、がんばり抜いて下さい。いつからなんでしょう、2次試験の日が2月25日(曜日に無関係)となったのは・・・堀の誕生日と重なったのは・・・因果な日です。

 一方で、生徒達から最も祝ってもらえた日でもあり、その日の光景がいまだにまぶたに焼き付いています。その年も堀は3年生のホーム担任(文系)を楽しんでおりました。この学年は、基礎学力が高く、当時のセンター試験直前時点では、金沢大学指向が非常に顕著で、富山大学を第1志望としている生徒はゼロでした。ところが!その年のセンター試験がいきなりの難化。文系も理系も目標点に届かない連中が続出してしまう緊急事態。そこで目標点にいたらなかった金大志望者が選んだのは・・・浪人を避けるべく、富大への前期出願でした。前期ゼロだった富大第1志望者数が、出願者数30人越えということに。当時の担任団は、2月25日に受験生を応援すべく、出願者の多い金大と富大に分かれました。堀は富大の応援に赴きました。金大と違って、富大は構造上、正門を必ず全員が通るように(ほんとは裏門もあるんですが、受験生レベルでそれを知っている者はいない・・・)なっています。門のところで待っていれば、ほぼ全員を激励できるというわけです。前日から富山市内のホテルに泊まる者もいれば、当日、JRでやってくる者もいます。みんなが門を通過する、だいたいの時刻に、富大正門前で待っていました。ところが、次々と他校の生徒達が通過し、母校の先生方やら、塾・予備校の先生方やらから、檄を飛ばされ、握手しているというのに、ウチらの生徒が姿を見せません。あれ~、ウチら来る前にもう入場したんかな~、おかしいな~と思って時計で時刻を確認した、その次の瞬間!門の死角から、大勢の見覚えのある制服が一斉にわーっと出てきて、堀を取り囲みます。20人を超える高校生がリエゾンで「ほりせんせ~!おたんじょうび、おめでとうございま~す!」とシャウト!そして、せーの、の合図で「ハッピ、バースデー、ツーユー。ハッピ、バースデー、ツーユー。ハッピ、バースデーーーディア、パーパー!ハッピ、バースデーーーツーユー!!パパ~おめでとう!!」(当時のあだ名が「ほりぱぱ」でした・・・なので、「ぱぱ~」と呼ばれること多し、この学年からは、いまだに・・・片町あたりで当時の教え子から「あっ、パパ~、なにしとれん、こんなとこで~!」と声をかけられると、周囲が変な目で堀をながめます・・・止めて欲しい、繁華街では・・・パパ活かっ、みたいな)まさに、サプライズ!ほんとに驚きました。一瞬、目が点になって、囲まれて、注目の的になってて・・・激励すべき任務を忘れ、ぼーっと固まってました。でも、あの時の生徒達の純粋で澄んだ目を、してやったりのニッコニッコの満面の笑みを忘れることはできません。そして、次の瞬間、「こいつらは勝った!」と確信しました。この余裕って・・・何?自らの人生をかけた勝負直前に、他人のことをおもんばかってサプライズしかけるって・・・どーゆーこと?しかも、このリラックスした表情!!「はい!あなたたちの勝ち!」ほんとにそう思いました。実際、90%以上の合格率で富大を突破し、その大半が就職の際は、金沢に戻ってきて、知りうる限り、それぞれに幸せに過ごしているようです。あと10日で、59才・・・もう十分生きましたねぇ・・・そして、あと1年で・・・2年生諸君!ともに卒業しましょう!その日までは、なんとか、しのぎます、いろいろと。ではでは。今日はこの辺で。CU ASAP!

P.S.先週のクイズの解答です。この商品、いまだにアメリカで、その独特の「入れ物(container)」で有名な、その名も‘L’eggs’(「レッグズ」のように発音)。分かります?見た目、Largeサイズの、Lサイズのeggというわけです。まさに、「大きな卵」形の入れ物。その中身は・・・日本語で言う「パンスト」なのです。実はこれ、和製英語。英語では側面に‘pantyhose’と記載されていますよね?そうです。日本語で言うところの「ホース(馬でなく、筒状のもの:ビニールホース)」の元になった単語が、しかも、音が静音化されて(英語では「ホウズ」のように濁音)、外来語として「輸入」されたものなのです。この製品名は「パンホー」となる可能性があったということです。でも、「ホウズ」やら「ホース」ではなあ・・・わかりやすい商品名は・・・そうだ!「ストッキング」!略して「パンスト」となった、とのこと(諸説あり)。ちなみに、sがついて複数形になっているのは、jeansやらpantsやらと同じで、足を突っ込むところが複数(2ヶ所)あるから。諸君!L’eggsで検索してみて下さい。実に様々な色とデザインの「大きな卵」がヒットします。将来、渡米したら、お土産にどうぞ。意外とウケますよ。高級なお土産物屋さんにはないので、「ウオルマート」みたいなスーパーへGO!

P.P.S.25H前に置いてある奴、白い卵なのに・・・中身はグレー・・・なんで??変色したわけではなく、もともと、グレー・・・WHY?!Americans!!