探究日誌

【1年探究】探究活動スタート講演会

9月5日(金)7限目に1年生を対象とした「探究活動スタート講演会」を実施しました。

1年生は2学期より「地域探究〜よりよいまちづくりプロジェクト」をスタートしますが、探究活動を始めるにあたり、既に地域や社会の課題に取り組まれている方のお話を聞き、その心構えを学ぶことを目的とした講演会を昨年度から実施しています。

今年度は昨年度に引き続き、能登町宇出津にある「数馬酒造株式会社」から数馬しほり氏をお招きし、「能登を醸す 能登の酒造会社の取り組み」と題して講演会を実施しました。ものづくりを通して地域の魅力を高める活動や地域の資源を最大限に活用することなど、現在取り組まれている課題の解決に向けた活動についてお話しいただきました。日本酒や能登町の伝統や文化を守りつつ、新しいことに挑戦している姿が、生徒の今後の活動の刺激になればと考えています。

以下に生徒の感想を掲載します。

●私は今まで、日本酒などの伝統的な産業は、会社の仕組みや生産体制も含め、全てを継承しなければならないという固定概念を持っていました。しかし、この講演会で数馬さんのお話を聞かせていただく中で、その考えは間違っていたんだと気付かされました。もちろん技術などを継承することは必要だけれど、雇用形態や設備などは、社員に寄り添うことが一番大切で、そのために変化を取り入れることは本当に重要なことなんだと分かりました。

●資産は「人」という言葉が一番心に残った。人と人のつながりを通して、地域の力になっていくのだと思った。仕事は地域の価値を高めるきっかけにもなると思う。自分も、理想を持って、そこに向かって挑戦できるような人になりたいと強く感じた。自分も数馬さんのように強い人になりたいです。

●私はこの講演会を通して、地域探究活動への意欲がすごく高まりました。講演前はあまり興味が無かったのですが、数馬さんがものづくりで地域の価値を高められていると実感したと言っていて、私もこの活動を通して地域の価値を高められていると実感できるように一生懸命取り組みたくなりました。また、会社にとっていちばん大切な資産は人と言っていて、私もそれは地域活性化にも大切だと思いました。班になった人や協力していただける大人の方たちを大切にして一致団決となって思考を変え、変化を歓迎し、地域活性ができるような活動をします。今から楽しみです!

生徒の心にしっかりと響いているようです。数馬さん、ありがとうございました。