学校日誌

R7年度 学校日誌

岩手県立大槌高校との交流会

 12月16日(火)、本校と岩手県立大槌高校の生徒とのオンライン交流会が行われました。

 本校1年生5人と大槌高校7人の少人数のグループの交流会で、自己紹介から始まり、各学校の代表生徒がそれぞれの学校の紹介を行いました。その後、本校生徒は「町の良さを発見する」と題して探究活動の発表を、大槌高校の生徒は「復興研究会の活動について」をテーマにプレゼンテーションを行いました。

 大槌高校は東日本大震災の直後に避難所となり、家族の安否もわからない状況で学校に留まることになった当時の高校生達の経験や、その後どのように復興研究会が立ち上げられたかということについて詳しく発表してくれました。生徒たちは「誰かが考えてくれるだろう、誰かの言うとおりにしていれば良いだろうという思考停止に陥らないよう、どうすればいいかを自分たちで考えていくことが大事だということを、これからも忘れずに復興研究会を続けていきたいと思います。」と述べました。

 それぞれ地震の被災地という共通点を持ち、高校生ができることを模索しているという意味でお互い大いに学び、お互いに刺激を受け合い、より良い交流会になることをこれからも期待しています。

シイタケハウス入室作業

 12月10日(水)、2年生が5月に植菌したシイタケのほだ木をハウスに入室するシイタケハウス入室作業を行いました。

 地元生産農家の高森正治さんや県農林総合研究センターの八島武志さんらのご指導のもと、約200本の「ほだ木」をハウスに移動した後、骨組のパイプの上にビニールシートをかぶせました。天候に恵まれ、冬の日差しが注ぐ中、生徒たちは手際よく短時間で作業を終えることができました。

 近年まで日本きのこセンター技術主幹を努められていた平野伸夫さんから今後の世話の仕方について説明していただきました。平野さんは「とにかく水やりが一番大切です。一日も休まず水をたっぷりと与えてほしい。それから袋掛けのタイミングを見逃さずに全員でしっかり見ていくことが大事。係の生徒やその日の当番に任せるのではなく、そろそろ袋掛けだな、と思ったら次の日の当番にそれを伝えるなど、全員が毎日シイタケを見守っていく心づもりでやって下さい。良い『のとてまり』が育ってくれることを期待しています。」と励ましの言葉をいただきました。生徒会長の関晴斗さんは「先輩たちの伝統を受け継ぎ、昨年よりももっと大きい、質の良い『のとてまり』をみんなで育てていきたいです。」と感想を述べました。今後2年生全員で水やりや温度管理、袋掛けなどの世話をしていきます。

創立80周年第3回実行委員会

 来年10月10日(土)に行われる本校の創立80周年記念事業の準備委員会が8月から行われています。

 創立80周年のテーマは、天野慎之輔さん(3年)が考案した『~紡ぐ物語~繋ぐ思い~』に決定しました。

 12月5日(金)に第3回目となる実行委員会が行われ、4つの委員会がそれぞれの部門で話し合いを進めました。記念品はどのようなものが良いか、講演やアトラクション、祝賀会などについても今後話を詰めていきます。

英語検定優秀団体賞

 12月8日(月)、英語技能検定2級合格者並びに「優秀団体賞」受賞報告会が穴水町役場で行われました。穴水中学校の生徒3名と穴水高校の生徒2名が大間教育長を前に、受賞の喜びについて英語でスピーチしました。また、本校の英語教諭である四ツ井諒太先生が受験率伸長差部門で「優秀団体賞」を受賞したことを大間教育長に報告しました。穴水高校生は日頃からALTの先生と活発に会話しており、「使える英語」を目標にしています。

福澤諭吉記念第64回全国高等学校弁論大会

 12月5日(金)、大分県中津市で福澤諭吉記念第64回全国高等学校弁論大会が行われ、本校弁論部の大橋香菜美さん(2年)が第2位の優秀賞(大分県知事賞)を受賞しました。

 この大会は全国の高校生の弁論力の向上と大会を通した交流を目的に毎年開催されているもので、原稿審査を通過した全国の28人の弁士が競い合いました。

 令和元年に本校卒業生の竹中那琉世さん(当時1年生)が最優秀賞の慶應義塾賞を受賞、昨年度は松本心和さん(3年)が第2位を受賞するなど、近年は本校弁論部が上位入賞を果たしています。

 大橋さんは来年夏に秋田県で行われる第50回全国高等学校総合文化祭弁論部門の出場を既に決めています。今後のさらなる飛躍に期待しています。

歳末募金ボランティア

 12月6日(土)、穴水町内の商業施設で生徒会役員を中心に歳末募金活動を行いました。生徒達は笑顔で協力を呼びかけ、たくさんの方々から善意の志をいただくことができました。この募金は後日穴水町社会福祉協議会にお届けする予定です。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

奥能登語り継ぎプロジェクト

 11月29日(土)、穴水中学生12名と本校生徒4名が「奥能登語り継ぎプロジェクト」に参加しました。

 のと鉄道震災語り部観光列車に乗りながら、地震を体験した生の声に耳を傾けました。「ココハサトマチ」で昼食をとり、その後輪島市の千枚田や、地震後に海底が隆起した海岸、朝市通りの焼け跡を見学し、輪島市職員の方の体験談を聞くなど、現地の生々しい地震の傷跡を目の当たりにしました。

 生徒たちは「この事業を通して地震の被害がどれほど大きかったかあらためて実感した。この体験で知ったことや自分の体験もまとめて語り継いでいきたいと思う。」「様々な人がいろいろな思いを持って前に進んでいることを知りました。」などと感想を述べ、地震の被害を記録するとともにそれを風化させず後世へと語り継いでいくことの重要性を強く感じていました。

氷見高校・氷見市立北部中学校との交流事業

 11月21日(金)、氷見高校・氷見市立北部中学校との交流事業が北部中学校で行われました。この交流事業は、能登半島地震からの復興を担う人材の育成を図ることを目的とした「ふるさと教育創造的復興教育事業」の一環として行われ、本校からは前期生徒会役員5名が交流会に参加しました。

 自己紹介の後、本校の生徒が家屋倒壊で一変した町や足の踏み場もない校内の様子を動画で紹介し、その後の経過や学習活動、ボランティア活動などについて紹介しました。 氷見高校からは、地震直後の様子や高台に避難した様子や駐車場となったグラウンドの交通整理・誘導の様子などについて説明していただきました。その後震災について質疑応答があり生徒たち同志で率直な意見交換を行いました。震災被害からどのように復興を目指していくのか、中学生・高校生ができることは何かといったことについてお互いに意見を出し合い議論を深めました。

植林活動

 11月26日(水)、1年生が穴水町明千寺付近の山林で植林活動を行いました。奥能登原木シイタケ活性化協議会やJA全農いしかわ、奥能登農林総合事務所等の方々のご指導のもと、生徒達はグループごとに活動しました。

 午前中は雨も混じる天候でしたが午後からは晴れ間も見え、植樹日和となりました。全員が協力し合って一生懸命作業に取り組み、コナラの苗木を例年より多い280本植えることができました。