校長日誌
3/1 感動!第60回卒業証書授与式
3月1日(金)116名の生徒が本校を巣立っていきました。
感動の卒業式でした。涙する方が沢山おられました。参加した皆さんからも聞いてください。卒業生な立派な姿に、能登の、石川のこれからは期待できると確信しました。これからは若者の時代です。全ては、若者の双肩にかかっています。本校卒業した人間力旺盛な彼ら・彼女らはやってくれるでしょう(^_^)
校長の式辞を次に載せます。参加できなかった方も、卒業式を感じてください。
「 式辞
能登半島地震を経験し、人と普通が大切なものであることに気づかされ、復興の道 途中の私達にも、春が感じられる今日。羽咋市長 岸 博一 様、PTA会長 平田 勇輔 様、同窓会会長 河崎 祐彦 様、をはじめ、多くのご来賓、保護者の皆様のご臨席のもと、第60回卒業証書授与式を挙行できますことは、この上のない喜びであります。ただ今、百十六名の生徒に卒業証書を授与いたしました。この生徒達は、コロナ禍から震災へという、激動の三年間を必死に生き抜き、卒業する生徒達であります。皆さんに、敬意を表するとともに、心からお祝いを申し上げます。
皆さんは、「自律と創造」を、建学の精神に掲げた本校において、勉強、部活動、学校行事、資格取得など多くの活動において、切磋琢磨し、立派に大人へと成長してくれました。今日の、この人生の節目に当たり、卒業生から家族へ、お世話になった方々へ、感謝の気持ちをしっかりと伝えてください。
保護者の皆様におかれましては、本日、卒業式を迎え、愛する我が子の小さかった頃から今日までを思いだし、言葉にならないほどの感動がこみ上げてきていると思います。子供は自分の分身であるのに、なかなか親の思いが通じず、心を痛めたこともあったことでしょう。しかし、ご覧ください。立派な大人に成長いたしました。皆さんの愛情が実を結んだことに、お祝いを申し上げます。
さて、卒業生の皆さん。高校生活の最後に、私の人生の指針として大切にしている3つのことを伝えます。人間絶対不変の真理です。何だと思いますか。
一つ目は、「あなたの人生は、あなたしか生きられない」ということです。家族が病気で苦しんでいる。自分が変わってやりたいと思う。しかし、代わることはできない。その人の人生はその人以外には生きることが出来ないのです。
二つ目は、「人生は1回限りである」ということです。「人生二度無し」。人生にリハーサルはありません。また、もう一回やることも出来ません。
三つめは、「この広大な大宇宙において、あなたという存在はあなたたった一人しかいない」ということです。過去にも現在にも、あなたと同じ人間はいないし、これからも生まれてこない。あなたは、この広大無辺の時空の中で、たった一つの、たった一回しか無い命を生きている存在なのです。
これが、人類が誕生してからの不変の真理であります。私達は図らずして、軌跡のような命を親からもらい、先祖からの命のリレーを面々と受け継ぎ、今生きているのです。
このかけがえのない命をどのように生きるか。これからの人生で、あなた自身の人生の道しるべを見つけてください。
では、私の人生の道しるべを話します。何だと思いますか。
それは、「花は香り、人は人柄」もう一度いいます。「花は香り、人は人柄」
見た目が、いくら華やかでも造花には真(しん)に人を引きつける魅力はありません。人もまた、いくら力があっても偉い人でもお金があっても、傲慢で鼻持ちならない人には人間的な魅力はありません。人柄の良い、徳の香る人が、良い人生を歩めると信じています。どうか、皆さんも自分の道しるべを見つけてください。
次に本校教職員の思いを代弁します。今日、本校を巣立つ皆さんの立派な姿を見て、とても誇らしく思い、教員冥利に尽きる思いです。私達教職員は、皆さんの将来を豊かで明るいものにしたいと願い、皆さんと向き合ってきました。時には、随分とうるさい存在であったかもしれません。しかし、どうか、担任の先生をはじめ私達教職員のことを、心に刻んでください。卒業してからは、共に生きる人生の友として、工業健児らしく挨拶をしてください。
卒業生の皆さん、最後に一つお願いがあります。わが母校、羽咋工業高校で自分が成長したと感じたら、今日、あの校門を出るときに、くるりと振り向いて「有り難うございました」と学び舎に礼をしていってください。そして胸を張って、社会に一歩踏み出して行ってください。
結びになりますが、本日、お忙しい中、ご出席いただきました、ご来賓、保護者の皆様方に重ねてお礼を申し上げますとともに、震災後の今後も、これまで以上の、ご支援・ご協力を賜りますよう、お願い申し上げまして、式辞と致します。
令和六年三月一日 石川県立羽咋工業高等学校 校長 中越 顕治 」