校長日誌
9/2 2学期始業式 校長訓話
まず、台風10号で被害の遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。
本日朝から雨が降り続きましたが、有り難いことに電車も遅れが出ず、無事始業式ができました。
まず、校歌の大合唱から始まり、次に校長訓話。生徒・先生共に真剣に聴いて、考えていました。その内容をお読みください。
「生徒も先生も元気な挨拶頼みますよ。みんな、おはよう。
皆、夏休み中は元気に過ごせましたか。まず、無事にこの2学期始業式を迎えたことを心から嬉しく思っています。
3年生。この2学期は、就職試験、進学試験があります。毎日、精一杯準備をして、必ず全員合格しなさい。その覚悟はできていますか。
そして、皆、羽工祭があります。素晴らしい羽工祭にしてくださいね。そんな気持ちはありますか。
いよいよ2学期です。この一生のうちで一回しかないこの大切な時間を充実させるには、どうすれば良いですか。
今、頭にしっかりありますか。
今から私が言う言葉を自分に置き換えて考えてください。
そう、人生二度無し。自立。卒業式にむけて。命のこと。今年は特に 先生・生徒共に挑戦。
皆さんに、勉強して欲しいことは、人生の生き方の勉強です。これが本当の勉強です。学校の各教科はそのための手段です。
一学期の最後に話した『萬燈行』が人生の勉強です。大切なので皆さんにもう一度伝えます。
『萬燈行
内外の状況を深く思いなさい。
このままで行けば、日本は、この地域は、自滅するほかありません。
我々はこれをどうすることもできないのでしょうか。
我々が何もしなければ、誰がどうしてくれましょうか。
我々が何とかするほかないのです。
我々は能登を・日本をかえることができます。
暗黒を嘆くより、一燈をつけましょう。
我々はまず我々の周囲の暗闇を照らす一燈になりましょう。
手の届く限り、至る所に燈明を供えましょう。
一人一燈なれば、萬人萬燈です。
能登・日本はたちまち明るくなるでしょう。
これ我々の萬燈行であります。
互いに真剣にこの行に励もうではありませんか。』
これは、私から皆にプリントしますから、後で担任からもらってくださいね。 おわり
7/19(金) 1学期終業式 校長講話
本日は、非常に暑い日で体育館は蒸し風呂状態でした。しかし、本校生徒はだらけることなく、真剣な顔つきで全員私の話を聞いてくれました。
さすが我が誇りの生徒達です。ここまで指導していただいている先生方にも感謝です。
さて、終業式の講話を、次のように話しました。
「この一学期、学校全体を見ていました。みんなよく頑張っていましたね。
では、一人一人はどうですか。成長できましたか。
今から私が言う言葉を、自分に置き換えて考えてください。
「人生二度無し」「自立」「卒業式後校門で振り返り、自分はここで成長し、社会で頑張りますと礼をしていくこと」「命」今年は特に 先生・生徒共に「挑戦」すること。
私の挑戦の話を聞いてください。
私は修学旅行から帰ってきた次の日、東京に行って勉強してきました。何の勉強かというと人間の勉強です。
そこで学んだことを皆さんに伝えます。
これは、安岡正篤さんが言った言葉で、安岡さんは昔の総理大臣に「人間」について教えた人です。
萬燈行
『内外の状況を深く思いなさい。
このままで行けば、日本は、この地域は、自滅するほかありません。
我々はこれをどうすることもできないのでしょうか。
我々が何もしなければ、誰がどうしてくれましょうか。
我々が何とかするほかないのです。
我々は日本を・地域をかえることができます。
暗黒を嘆くより、一燈をつけましょう。
我々はまず我々の周囲の暗闇を照らす一燈になりましょう。
手の届く限り、至る所に燈明を供えましょう。
一人一燈なれば、萬人萬燈です。
日本・地域はたちまち明るくなるでしょう。
これ我々の萬燈行であります。
互いに、真剣に、この行に励もうではありませんか。』 終わり。」
6/3 総体・総文 よく頑張りました。
令和6年度の総体・総文が終わりました。
本校生徒は、部活動を通して、今の高校時代しかできない「かけがえのない」多くの学びと経験ができました。将来必要な人間的成長ができたと感じました。絶対に部活動は本校の教育活動には必要だと再確認しました。
全部の生徒の試合を見ようと思ったのですが、実際に応援できたのはバスケットボール部、弓道部、柔道部、ヨット部、剣道部でした。
柔道と剣道の優勝の場面を見ることができて、「校長として幸せですね」と多くの方から言われました。本当に嬉しい限りです。
さて、3年生には3年間よくぞ途中で辞めずに続けることができました。これだけで大したものです。
それぞれの目標達成に向けて、生徒がメニューを考え主体的に取り組む部活があったり、専門の顧問が居てインターハイ出場を狙い、遠征・合宿がたくさんある部活があります。
どの部も、勝って「涙」負けて「涙」。終わった後の言葉では表現できない心模様は、人生をより豊かする上で大切な経験に必ずなります。
「人生二度無し」。生徒には、かけがえのない人生を自ら充実したものに作っていけるよう、これからも指導していこうと決めました。
5/14 若竹の池 震災後の癒やしのため メダカ200匹投入
生徒と教職員に、癒やしを与えるため、メダカ200匹を若竹の池に投入しました。
昔のメダカと違い、青・赤・オレンジと綺麗な色のメダカがいます。
本校の生徒達もこのメダカも、皆仲良く、生き生きと、この地で育って欲しいと願っています。
特に、震災後の気持ちの癒やしも込めて、投入いたしました。
5/7 見学!高校相撲金沢大会選手の稽古
5月19日(日)に金沢の卯辰山相撲場で標記の大会が開催されます。本校から有志が出場します。その稽古を見てきました。
本日本校の生徒は、生徒会長の32H前田蒼空君と21H國部巧斗君の2名で、東雲高校の生徒2人と、相撲の基本を学んでいました。
胸を貸すのは、本校相撲部顧問 湊口 豊 教諭です。
私も、羽咋市在住なので小学校から中学校まで相撲をし、唐戸山にでていたのですが、懐かしく思い心が熱くなりました。
日本の伝統的な文化を継承し、相撲の稽古と大会出場を機に、人間的に大きく成長して欲しいです。
4/18 震災被災支援として、ショートケーキ頂きました。
山崎製パン株式会社から、能登半島地震の被災地の学校に支援として、全生徒・教職員に苺のショートケーキを頂きました。生徒は大喜びし、笑顔溢れるお昼休みになりました。
山崎製パン株式会社から3月の初旬にこのお話を受けたのですが、本当に有り難く、胸が熱くなりました。お言葉に甘え、そして本日、苺のショートケーキをトラックで持ってきて頂き、言葉少なに「何かしたかったので」と言って、すぐに帰って行かれました。なんとも表現できない有り難い気持ちになるとともに、何とカッコいい行動だと感じました。
生徒の嬉しそうな表情を見られて、教職員も笑顔になり、さらにこの元気が能登全体に広げられるよう、生徒と教職員で復興に尽力しようと誓いました。
4/8入学式 人生の土台作り!
令和6年4月8日(月)午後1時より、入学式が挙行されました。
来賓として、羽咋市長 岸 博一 様、同窓会長 河崎 祐彦 様、PTA会長 平田 勇輔 様がご臨席されました。
新入生は、緊張した面持ちでありましたが、とても凜々しく、頼もしい若者ばかりでした。その表現として、新入生の返事は、大きな声であり、力強い返事ばかりでした。
次に校長の式辞と画像を載せます。3年間宜しくお願いします。
式辞
「当たり前であった、穏やかな日常が実は『奇跡』であることを知った、この能登に、入学式を待っていたかのように、桜が咲き、春がきました。
本日、ここに羽咋市長 岸 博一様 PTA会長 平田 勇輔様、同窓会会長 河崎 祐彦様、そして、保護者の皆様のご臨席を賜り、令和六年度石川県立羽咋工業高等学校 入学式を挙行できますことは、震災を経験し、復興を期する能登の私たち一同にとって、大きな喜びでございます。
ただ今、入学を許可いたしました百十九名の新入生の皆さん、保護者の皆さん「入学おめでとうございます」。在校生並びに教職員一同、そしてこの「工藝台(たくみがおか)」の校舎や自然、すべてが皆さんの入学を歓迎しております。
本校は、機械システム科、電気科、建設・デザイン科の3つの学科を有する、能登地区唯一の工業科単独高校であります。昭和三十七年の創立以来、今年で六十三年目を迎えます。こんにちまで、「自律」と「創造」を建学の精神とし、地域産業の担い手となる職業人の育成を目指し、「ものづくりは、人づくり」を合い言葉に、専門教育を実践してまいりました。就職する生徒も進学する生徒も、誰もが誇りを持って、本校を巣立っております。
さて、新入生の皆さん。私は今、皆さんに聞きたい。心の中で答えてください。皆さんは、何のために、本校を選び、入試を突破し、今、ここにいるのですか。高校へ入って、人間として、どのように成長したいですか。将来どのような生活・生き方をしたいですか。なぜそう思うのですか。自分の心の奥の自分に聞いていますか。
これを志といいます。人間の考え方・生き方の芯になるものです。この芯がぶれなければ、素晴らしい人生を歩めると思います。逆に、この芯が無かったり、ずれていたり、間違っていたら、勉強しても身にならず、経験しても成長できません。人生二度無し。このかけがえのない人生はやり直しはできません。志という生き方の芯をもって、一度しか無い人生を充実したものにしてください。
そして、皆さん想像してください。3年後、皆さんは多くの苦労を乗り越え、全員人間的に立派に成長し卒業式を迎えます。涙の卒業式を終え、そして、校門から出ていこうとしたとき、くるっとふりむき、そして、羽咋工業高校に向かってこう言います。「立派に成長できました。3年間ありがとうございました」そう言って深々と一礼していきます。全員の生徒が礼をしていきます。皆さんの3年後が想像できましたか。
保護者の皆様、私たち教職員は、お子様が自らの生きる道を、自ら切り拓いていけるよう、生き方を学ぶよう全力を尽くします。お子様が健全に成長するためには、保護者と学校の信頼関係が絶対に必要です。一緒にお子様を育てていきましょう。そのためにも、本校の教育活動にご理解とご協力を賜り、そして、できるかぎり学校にお越しください。
最後に、新入生の皆さんが、人生二度無しの気持ちで日々充実した学校生活が送れることを祈念し、式辞といたします。
令和六年四月八日
石川県立羽咋工業高等学校
校長 中越 顕治
4/8始業式 待望!
令和6年4月8日(月) 待ち望んだ令和6年度が始まりました。
2・3年生は皆、出席できて、まず本当に嬉しかったです。
校長の話を次に載せます。本年度は、この方針で、能登の復興のため、教職員・生徒一丸となって頑張ります。
石川県で一番楽しい学校を作ります。(^_^)
校長講話
「挨拶するから、元気よく返してくださいね。
みんな、おはよう。
みんな、良く来たね。
まずは、卓球部・バドミントン部の生徒立ちなさい。この会場の設営にボランティアで参加してくれ、主体的に動いてくれました。頼りになります。さすがうちの生徒です。
人生2度無し。今から、人生で二度と無い、この令和6年度が始まります。
皆 生徒も、先生も、今年の志と目標を決めてありますね。
何があっても、ぶれたりしてはだめなものですよ。就職や進学が決定したら終わりのような、浅い志や目標では駄目ですよ。人生・生き方の志・目標ですよ。こんな人間になりたいとかですよ。
3年生は卒業式の日、校門を出るとき、振り返って学校に一礼していくまでですよ。
それでは、皆さんに質問します。
あなたの志はなんですか。あなたの今年の目標は何ですか。
では、その志を隣の人に、行ってみてください。恥ずかしがることはありません。次に前後の人に言いなさい。
では、聞いていこうかな。言いたい人。(一人当てて、マイクを渡しました)
皆さんに私から言いたいことは、高校卒業後は、皆さんは成人となり、親の保護を離れ、一人で生きていく。生きていくための準備をうちの学校で勉強してください。どんな社会の荒波にも乗り越えていける訓練をしてください。
最後に、今年の本校のスローガンを発表します。
「地域の未来を拓くために、教師と生徒が共に学び続け、挑戦する学校」
以上、先生も生徒も、今年は今まで生きてきた中で、一番充実して楽しい年にしよう。
R5 3学期終業式 離任式
令和6年3月22日(金) 終業式の校長の話です。
1月に震災を経験し、今、生徒は普通に学校に来ていますが、これが当たり前でないことを忘れてはいけませんよ。今、ここにこうして集まっている幸せを感じようね。
それでは、挨拶いきますよ。元気よく返してくださいね。「おはよう」
ありがとう。これからも挨拶を大切にしてくださいね。
令和5年度、3学期の終業式にあたり、一つ話をします。
「人生二度無し」。この一年間を振り返って、この二度と無い一年間を充実させようとし、その結果どうでしたか。よく考えなさい。時間をあげます。そのあと皆さんに聞きますから
では、まず隣の人に、今年1年の感想を言いなさい。
今から質問するから自分で振り返って手を挙げてください。
一回手を上げる練習をしよう。
では行くぞ。
問1 もの凄い、いろんなことが、あったなあ。
問2 苦しいことが多かったなあ。
問3 緊張する場面が多かったなあ。
問4 小さな事でも大きな事でも良い、何かに挑戦したなあ。
問5 何か目標を決めて、一つでも達成したなあ。
問6 1日1善やったなあ。
問7 元気に挨拶できたなあ。
問8 資格 とったなあ。
問9 部活がんばったなあ。
問10 いろんな人間がいるものだなあ。
問11 楽しいこともあったなあ。
問12 最後、いろんなことを経験して 人間的に成長したなあ。
本校は、人間を学ぶ学校です。学びとは、国社数理英体家芸工を学ぶことと考えがちですが、各教科・部活動・資格取得は、「人生を学ぶための手段」です。人生を学ぶということが最も大切な「学び」なのです。人生を学んでいますか。生き方を学んでいますか。あなたの人生の指針がありますか。それを親、教員、大人、先輩、同輩、後輩、本、youtubeを見て、常に学んでください。
ちなみに、私の人生の指針は覚えていますか。
「花は香り、人は人柄」ともう一つ、そう、「人生二度無し」です。
最後に、明日から春休みにはいります。悪いことするなよ。悪いことすると、必ず、自分にかえってくるからね。もちろん、いいことも返ってくるから。
そして4月にまた、ここで会うとき、皆1年間ぶれない志・目標をもって登校しなさい。この志目標は、生き方の志・目標です。わかりましたね。
その後、離任式があり、下記の先生方の挨拶がありました。どの先生方の話も、心に響くものでした。退職される方、転出される方とも、お体をご自愛なさってください。これまでありがとうございました。転出先は、県教育委員会教職員課のホームページをご参照ください。
津梅 佑紀 先生、髙島 絵里奈 先生、南 正晃 先生(継続)、井上 和哉 先生、中森 征隆 先生、髙橋 直希 先生、松岡 奈都子 先生(継続)、向井 章 先生(継続)。
3/14 英語ALTリアムの家族来日 授業参加
3月14日(木)本校ALTのアイルランドのリアム先生のご家族が、21Hのコミュニケーション英語の授業にゲストティーチャーとして参加されました。(右の写真の日本人が校長で、リアム家族は背が高いです)
生徒からの多くの質問に答えてくれたり、ある生徒は座席が隣だったので、普通に会話してました。
以前から、日本に来たかったそうで、校長が聞いた言葉で一番印象的だったものは
Thank you so much.と Amazing(アメージング:感動し、驚き混じりに賞賛する際、使う言葉)でした。
日本と日本人は素晴らしいと海外の方は思っているようです。ゴミは落ちていないし、静かだし、電車に乗るとき列を乱す人はいないことは、凄いといわれてました。
本当に有り難いことです。日本人を誇りに思っています。日本は素晴らしい国です。(^_^)
3/1 感動!第60回卒業証書授与式
3月1日(金)116名の生徒が本校を巣立っていきました。
感動の卒業式でした。涙する方が沢山おられました。参加した皆さんからも聞いてください。卒業生な立派な姿に、能登の、石川のこれからは期待できると確信しました。これからは若者の時代です。全ては、若者の双肩にかかっています。本校卒業した人間力旺盛な彼ら・彼女らはやってくれるでしょう(^_^)
校長の式辞を次に載せます。参加できなかった方も、卒業式を感じてください。
「 式辞
能登半島地震を経験し、人と普通が大切なものであることに気づかされ、復興の道 途中の私達にも、春が感じられる今日。羽咋市長 岸 博一 様、PTA会長 平田 勇輔 様、同窓会会長 河崎 祐彦 様、をはじめ、多くのご来賓、保護者の皆様のご臨席のもと、第60回卒業証書授与式を挙行できますことは、この上のない喜びであります。ただ今、百十六名の生徒に卒業証書を授与いたしました。この生徒達は、コロナ禍から震災へという、激動の三年間を必死に生き抜き、卒業する生徒達であります。皆さんに、敬意を表するとともに、心からお祝いを申し上げます。
皆さんは、「自律と創造」を、建学の精神に掲げた本校において、勉強、部活動、学校行事、資格取得など多くの活動において、切磋琢磨し、立派に大人へと成長してくれました。今日の、この人生の節目に当たり、卒業生から家族へ、お世話になった方々へ、感謝の気持ちをしっかりと伝えてください。
保護者の皆様におかれましては、本日、卒業式を迎え、愛する我が子の小さかった頃から今日までを思いだし、言葉にならないほどの感動がこみ上げてきていると思います。子供は自分の分身であるのに、なかなか親の思いが通じず、心を痛めたこともあったことでしょう。しかし、ご覧ください。立派な大人に成長いたしました。皆さんの愛情が実を結んだことに、お祝いを申し上げます。
さて、卒業生の皆さん。高校生活の最後に、私の人生の指針として大切にしている3つのことを伝えます。人間絶対不変の真理です。何だと思いますか。
一つ目は、「あなたの人生は、あなたしか生きられない」ということです。家族が病気で苦しんでいる。自分が変わってやりたいと思う。しかし、代わることはできない。その人の人生はその人以外には生きることが出来ないのです。
二つ目は、「人生は1回限りである」ということです。「人生二度無し」。人生にリハーサルはありません。また、もう一回やることも出来ません。
三つめは、「この広大な大宇宙において、あなたという存在はあなたたった一人しかいない」ということです。過去にも現在にも、あなたと同じ人間はいないし、これからも生まれてこない。あなたは、この広大無辺の時空の中で、たった一つの、たった一回しか無い命を生きている存在なのです。
これが、人類が誕生してからの不変の真理であります。私達は図らずして、軌跡のような命を親からもらい、先祖からの命のリレーを面々と受け継ぎ、今生きているのです。
このかけがえのない命をどのように生きるか。これからの人生で、あなた自身の人生の道しるべを見つけてください。
では、私の人生の道しるべを話します。何だと思いますか。
それは、「花は香り、人は人柄」もう一度いいます。「花は香り、人は人柄」
見た目が、いくら華やかでも造花には真(しん)に人を引きつける魅力はありません。人もまた、いくら力があっても偉い人でもお金があっても、傲慢で鼻持ちならない人には人間的な魅力はありません。人柄の良い、徳の香る人が、良い人生を歩めると信じています。どうか、皆さんも自分の道しるべを見つけてください。
次に本校教職員の思いを代弁します。今日、本校を巣立つ皆さんの立派な姿を見て、とても誇らしく思い、教員冥利に尽きる思いです。私達教職員は、皆さんの将来を豊かで明るいものにしたいと願い、皆さんと向き合ってきました。時には、随分とうるさい存在であったかもしれません。しかし、どうか、担任の先生をはじめ私達教職員のことを、心に刻んでください。卒業してからは、共に生きる人生の友として、工業健児らしく挨拶をしてください。
卒業生の皆さん、最後に一つお願いがあります。わが母校、羽咋工業高校で自分が成長したと感じたら、今日、あの校門を出るときに、くるりと振り向いて「有り難うございました」と学び舎に礼をしていってください。そして胸を張って、社会に一歩踏み出して行ってください。
結びになりますが、本日、お忙しい中、ご出席いただきました、ご来賓、保護者の皆様方に重ねてお礼を申し上げますとともに、震災後の今後も、これまで以上の、ご支援・ご協力を賜りますよう、お願い申し上げまして、式辞と致します。
令和六年三月一日 石川県立羽咋工業高等学校 校長 中越 顕治 」
2/29 同窓会入会式・3年生表彰式が行われました。
明日3/1の前日に、標記の行われました。
3年生は、あと二日の羽工での日々を真剣に過ごしていました。
同窓会入会式では、同窓会会長 河崎祐彦 様の挨拶のあと、代表32H石川晴海が 代表の挨拶を行いました。
次に、記念品贈呈式があり、卒業生から学校に、生徒玄関の生徒ロッカーが寄贈されました。今までのロッカーは古くなり錆だらけで、生徒には可愛そうな思いをさせていました。これで、気分良く学校生活が送れると思います。
次に、学校功労賞の表彰があり、今年は鹿児島国体セーリング競技で全国6位に入賞した31H 山口 翔大 君が表彰されました。
次に、表彰式がありました。各科の優秀な成績を収めた生徒や、他の生徒の模範となった生徒が各職業の分野から表彰されました。その生徒は、下記のとおりです。
・専門高等学校御下賜金記念優良卒業生 建設デザイン科 土一 匠真
・県鉄工機電協会会長賞 機械システム科 吉田 波琉
・県情報システム工業会会長賞 機械システム科 居田 雅哲
・県電気工事工業組合理事長賞 電気科 山田 優太郎
・日本電気技術者協会賞 電気科 山本 京佳
・東日本建築教育研究会会長賞 建設デザイン科 大津 佑太
・県建設業協会会長賞 建設デザイン科 宗廣美昂香 船登晴二朗
・東日本高等学校土木教育研究会会長賞 建設デザイン科 平野 愛華
・県測量設計業協会会長賞 建設デザイン科 高田 美鶴
・県デザインセンター理事長賞 建設デザイン科 藤岡 美桜
1/22 校長講話「学校再開にあたり」
1/22(月)通常授業を再開でき、多くの生徒が出席できました。震災、JR不通で「やむを得ない理由」での欠席者はいますが、リモートで学校と繋がっています。
1限目の冒頭10分で、3学期始業式を行うことができました。
こんな日はもう来ないかもと一瞬頭をよぎったことも、この3週間の中にありました。
感無量です。
下記に、始業式での校長の話を載せます。生徒には逞しく未来に向かって進んで欲しい。応援してくださる皆様には、これからも一層のご支援をお願いいたします。
〇3学期始業式校長講話 内容
「 みんな、よく来たね。本当によく来ました。みんな来れたことを嬉しく思います。握手しよう。良かった。またよろしく。という意味で少し、力を込めるのが、握手だよ。
ただし、今日、来たかったけど来れなかった生徒もいるので、その子のことも考えるのですよ。
多くの人が被災しました。みんな不安な毎日を過ごしてきたでしょう。そしていろいろ考える3週間だったでしょう。
1月1日、夕方から本校は、この地区の避難所になり600名の方が避難しに来ました。第一体育館も満員、第2体育館も満員。教室もいっぱい。その中で、本校の生徒もいて、沢山ボランティアとして働いてくれました。水くみはもちろん、お年寄り一人一人に『何か困っていることは無いですか』と聞いていたそうです。老人は、その生徒に手を合わせていたそうです。能登島では、避難所で支援物資を運ぶ手伝いや、小さな子供の相手をする生徒がいました。おそらく、それ以外にも多くの生徒が自分が人のためにできることを見つけ、自分で動いていたと思います。本当に有り難う。私は、皆さんを誇りに思っています。
JRと北鉄バスが復旧しました。想像してください。これらを使用しているのは、殆どあなた達です。あなた達に1日でも早く学校へ通ってもらいたいために、夜も寝ずに頑張ってくれたものと思います。その思いを有り難く受け止め、学校を再開します。また、多くの方、警察・消防・役所の人・医療従事者・自衛隊・ボランティアの人が私たちを助けてくれました。これを絶対に忘れてはいけない。
大変な災難を経験しました。ここでわかったことがみんなあると思います。それは何ですか。
「水」です。当たり前に使っていた水が、これほど大切なものだったとわかったはずです。
次に「普通」ということです。普通が普通でなかったのです。
そして一番わかったことは、「命」がある。ということです。命さえあれば、希望を持てます。若者はどれだけでも挽回できます。若者の未来これからです。みんなには時間がある。それぞれが、志を立てて、その志に向かって、進んでいこう。自分との約束、誓いを立てよう。一歩ずつ一歩ずつ前に進んでいこう。お互いに優しい気持ちを大切にし、助け合っていこう。」
1/15学校再開
1/15(月)学校が再開しました。
当面の登校については、安全を最優先し、保護者の判断でお願いします。震災関係や公共交通機関の不通等「やむを得ない」理由の場合はリモートでSH・授業に参加してください。しばらくは午前のみです。
初日に登校できた生徒は123名、全体の4割の生徒が登校できました。
朝、生徒達はいつもより元気に挨拶をしてくれました。感動しました。お互いに元気のキャッチボールをしたと感じました。その後、いろんな話を聞きました。ボランティアをしている生徒がおり、挨拶の大きな声に元気をもらっているお年寄りの話を聞きました。午後には、部活動を行うこともできました。野球部、剣道部、柔道部、ラグビー部、ヨット部、他。軽い練習でしたが、久しぶりに体を動かして、スッキリした気持ちになったと思います。
公共交通機関が復旧するにしたがい、本来の学校活動に戻していく予定です。
12/22 終業式 校長訓話
2学期終業式にあたり、校長から話をいたします。
皆さん、令和5年も、もうすぐ終わります。この一年あなたは「成長」できましたか。
皆さんは今、「自立」していますか。この自立は、自分一人で立つ「自立」です。
その「志」を持とうとしていますか。
高校卒業後は、皆さんは「成人・大人」になります。親の保護を離れ、一人で生きていく。生きていくための準備を、今していますか。どんな人生の荒波にも乗り越えていける訓練を、今していますか。
将来、親があなたにしてくれているように、今度は、あなた方が、自分の分身である子供を養っていきます。これは、何千年・何万年と続く先祖からの命の連続です。
人生に二度はありません。人生二度無し。かけがえのない自分の人生を真剣に考えて、この冬休みも、しっかり生活しなさい。
以上で私からの話がおわりますが、
最後に、
「3学期、1月9日は、全員、元気に登校しなさい。」 終わり。
12/19 坪田教諭 超難関色彩講師に合格
12/19 標記の記事が北陸中日新聞に掲載されました。多くの方から「おめでとう」を伝えてくれと連絡が入りました。本校職員の栄誉を、校長として、友人として、誇りに思います。
この資格を持っている方は県内では2人だけであり、合格率4割という色彩検定1級の合格者が養成講座を受けた上、さらに難関のテストを合格しなければ取得できない資格です。先生はそのため東京に合計12回通ったそうです。
先生は教員になって多くの困難を経験してきましたが、この講座の内容がこれまでに無いくらい厳しく、心が何度も折れそうになったそうです。
坪田先生には、色彩講師として是非とも本校の生徒や、色彩に興味のある学生、一般の方々に色の面白さを伝えていってほしいものです。
本当におめでとうございます。
12/11 若竹の池整備 小道完成
本校建設デザイン科土木コースの2年生が、若竹の池への小道を作ってくれました。2年生の実習の授業の中で取り組み、夏から冬までかかりました。生徒の皆さん本当にありがとう。
この整備は、全校生徒で芝生を植え、貝塚伊吹を剪定し、池にはメダカを入れ、小道を整備し、あとは池の水を排水するための溝を作れば完成です。
若竹の像のように、本校生徒も「より上に伸びよう、高まろう、大きくなろう、精一杯広がろう」となるよう頑張っていきたいと思います。明るい未来をつくろうね。
9/29 30羽工祭 ありがとう
羽工祭が終わりました!
生徒会長 深見さんをはじめとする執行部の皆さんの、これ迄の準備と苦労に深く感謝します。
また、頑張ってくれた生徒の皆を誇りに思います。
素晴らしい若者ばかりです^_^
生徒とPTA、教職員が凄いことを達成してくれました。現場で見た方は、もうお分かりでしょう^_^
校長の夢が一つ叶いました!
あまりの感動に、本当に泣きました!
皆、それぞれに夢があると思います。それを羽工で、そしてこれからも、一生かけて、探して、叶えような!
9/21若竹の池 周辺美化作戦
本校の正面には「若竹の像」があります。これまで、残念ながら放置されていた感があったのですが、来校者や本校生徒、職員の憩いの場所にしようと決心し、現在下記のように取り組んでいます。
1 池周り芝生化作戦
全校生徒に芝生の配置を呼びかけると、気のいい我が生徒達はボランティアで協力してくれました。
2 池周り樹木スリム化作戦
池周りの樹がうっそうとしすぎて、池が見えなくなっているので、枝を少し伐採しました。その枝の廃棄を柔道部と野球部がボランティアで協力してくれました。
3 若竹の像噴水化作戦(今後)
4 若竹の池憩い作戦
来週、羽工祭があり、この芝生の上で模擬店の食べ物を食べたり、催しをしたり、踊ったりして、楽しんでもらいたいです。
生徒が昼食をとるとき、天気のいい日には、芝生の上で気持ちよく食べてもらいたいです。
池を眺めながら、心にゆとりを持ってほしいです。
新しく、メダカを50匹放流しました。大きく育ってほしいものです。
9/1 2学期始業式 校長訓話内容
「皆さんおはようございます。」
うちは挨拶の良い学校です。全員で人柄の良い挨拶をどこでも自分から発信してください。
2学期がスタートします。
この2学期も自分が自立するために、学校に目的を持って登校してください。惰性に流されたり、何となくきているなんて、もったいないです。高校時代は一生の中で一番輝いている時間です。将来独り立ち・自立するために、輝いた毎日を送ってください。
3年生は就職試験や大学専門学校推薦試験がスタートします。必ず合格するよう、勉強や面接など準備を緻密に行いなさい。そして、全員合格しなさい。合格したら校長室に顔を出してください。
2学期は、羽工祭があります。全員シャッフルダンスの練習はしていますか。友達、家族、中学生に来てくれるよう連絡していますか。この羽工祭のチラシを河北から中島までの全ての中学3年生に配ります。羽工祭では皆はもちろん、来てくれた中学3年生、友達、保護者、そして皆が心がふるえるような感動でフィナーレしてください。私を泣かしてください。
最後に、資格取得について、昨年までの資格取得はあまりにも消極的すぎでした。資格は、もっていると絶対にいいことがあります。学校全体で資格取得を奨励するので、皆でより多くの資格を取っていきなさい。
8/2 校長より 高野連親善試合(岩手陸前高田、大船渡)
夏休みに入り、生徒達は進路補習に部活に工業コンテストにアルバイトにと、それぞれ将来のために価値ある日々を送っています。
私は、7/31〜8/3迄、岩手県陸前高田市に行ってきました。
目的は、石川県高野連の東日本大震災復興支援事業として、石川県で集めた募金を岩手県高野連に手渡すと同時に、交流試合と震災交流会を通して、震災について石川県の生徒が実際に見たこと、聴いたことを石川県の生徒達に伝えることです。
実は、行くまでは胸が苦しいと感じてました。年寄りの大人でも苦しいのです。
しかし、行って良かった!
地元で被災した生徒の発表や、その生徒と羽咋工業の生徒とのふれあい。震災記念公園の貴重な記録と、奇跡の一本松、気仙中学校を実際に見たら、心が大きく揺さぶられました。
本校野球部は、この経験で精神的に大きく自立し、人間的に大きく成長したと確信しています。本当に!野球部は楽しみです!
私も教員冥利に尽きました^_^
6/19 校長室の風景(北信越後)
北信越大会後、校長室に1本優勝旗が増えました。現在5本の優勝旗が掲げられています。嬉しいものです。(笑)
この1本1本には、昭和~平成~令和と長い歴史が刻み込まれています。多くの生徒たちが、この優勝旗を目指し、汗と涙の尊い練習の日々を送ってきました。もちろん、この優勝旗を手にした本校の生徒達の日々の練習の量と質、意識は素晴らしかったと練習を見て感じていました。
青春時代の真っただ中に、全力を打ち込めることがあることは、生徒たちにとって本当に幸せだと思います。本当に尊い。一人でも多くの生徒に、この感動を味わってほしい。生徒達には事あるごとに訴えています。
私はこの優勝旗を見ながら、日々新たに生徒と職員のため、尽力しようと考えています。