校長日誌
9/1 2学期が始まりました。(^_^)
9/1(月)2学期が始まりました。
皆、元気で登校してくれ、しかも皆、笑顔でした。
嬉しいです。(^_^)
早速、大掃除をしてから始業式。校長から次のような話をしました。
「二学期始業式 校長訓話
生徒も先生も「元気」な挨拶から始めよう。おはよう!
皆、夏休み中は元気に過ごせましたか。今からの質問に手を上げなさい。
部活動頑張った人。アルバイト頑張った人。ゲーム頑張った人。SNS頑張った人。毎日暇だった人。その他の何かに頑張った人。
いろいろ頑張った夏休みに、生徒会執行部の3年生は、羽工祭の企画の能登のお祭りの象徴「奉燈」を作っていたことを知っていますか。10月の羽工祭では、みんなで担げればいいですね。うちの生徒ばかりでなく、来場者全員が奉燈を担げれば楽しいと思いませんか。
3年生。この2学期は、就職試験、進学試験があります。毎日、精一杯準備をして、必ず全員合格しなさい。
いよいよ2学期です。この一生のうちで一回しかないこの大切な2学期を充実させるには、どうすれば良いですか。
では、問題です。考えなさい。
今手元に1ミリ方眼紙がありますね。1日に一マス塗りつぶしていきます。人生100年とすると、この方眼紙 何枚必要ですか。いやいや何枚でなく、これくらいでもかまいません。
答えがでたら聞きます。紙に指で現わしなさい。2枚なら、3枚なら。周りに見えるように。
では回答です。じゃーん
これが100年。
そして これがみんなの18年。
どう感じた。人生まだまだ先は長い。これからや。大丈夫や!
私達の人生は有限。時間と経験が大切です。ぜひとも貴重な時間を良い経験を積んでいって欲しい。
人生二度無しだからね。人生の生き方の勉強を、今しかできない勉強を羽咋工業高校で楽しくやるんだよ。」
この2学期は、生徒と先生で協力して「石川県で一番楽しい学校を作っていこう」と皆で誓いました。
7/18 1学期終業式
本日令和7年度1学期終業式を行いました。
この1学期は、全生徒・全先生があらゆることに挑戦してくれました。そのため毎日エピソードが絶えず、学園ドラマそのものでした。失敗をしながら、壁を乗り越え、人間的に成長してくれました。(^_^)
今日の終業式では短く次のことを話しました。
「みんなの挨拶は、非常に明るく元気が良いので、非常に評判が良い。」
「昨日の文化教室THE SOULMATICSさんも、皆さんの明るさと元気の良さと、乗りの良さに感銘し、感謝されました。」
「先日、自転車二人乗りの生徒を運転中に見かけ、注意しようと車を停めると、その生徒がダッシュで走ってきて車のよこに気をつけをして、『本当にすみませんでした』と謝られ、注意することができませんでした。ー内心 その態度が嬉しかった(^_^)ー」
本日、羽工新聞が全生徒に配布され、校長からの終業式訓話を書いておきました。各クラスでこの話を話題に担任から人生について話がありました。
「二度とない人生をどう生きるか」
校長 中越 顕治
「人生二度無し」
私はこれまで皆さんに何度も問いかけてきました。
「二度とない人生を、悔いなく生きるためにどんな考え方と行動が必要だろう?」
「充実した人生とは何だろう?」
「生きるとは、そして死とは?」
そのヒントを私は一冊の雑誌『致知』の中に見つけました。令和七年五月十日(土)の講演会に来てくださった吉山満先生を覚えていますか? 私にとって人生の師匠とも呼べるその吉山先生が、愛読書として紹介してくださったのが『致知』でした。
「学力」だけでは幸せにはなれない
勉強ができても、心が荒んでいては自分も周りも不幸にしてしまいます。地下鉄サリン事件で猛毒を作ったのは、名門大学を出た「頭のいい」大人たちでした。
このように「生き方の勉強」が本当の勉強です。国語や数学、専門分野の勉強は、その枝葉にすぎません。大切な勉強は、何に命を使うか?つまり「使命」を見つける勉強です。
使命を見つける勉強について、『致知』に掲載されていた、ある青年の物語を紹介します。
寺に生まれながら僧侶になるのを嫌い、サラリーマンになった青年。ある日、会社の行事で鎌倉円覚寺管長・朝比奈宗源老師の講演を聞くことになります。
「なんで坊主の話を聞かなきゃならないんだ」と不満げに会場の隅で居眠り。ところが、老師の一言が朦朧とした頭に飛び込んできました。
「人間は仏心の中に生まれ、仏心の中にいて、仏心の中に息を閉じよ」
意味不明な言葉に腹を立てた青年は退席。しかし人事部の命令で、講演後に老師へインタビューする羽目になります。
開口一番、青年はこう言いました。
「私には『仏心』なんてまったく分かりません」
老師は静かに答えます。
「二十五歳か。それじゃ分からん」
問い詰める青年に、老師は真顔でこう問いかけました。
「一生は一回しかない。その二度とない人生を、お前さんはどんな命題をもって生きるのか」
青年は言葉に詰まりました。自分の「人生のテーマ」など考えたことがなかったからです。老師はたたみかけます。
「使命とは『何に命を使うか』だ。二十五歳にもなって、それが無いとは嘆かわしい」
この一言が胸に突き刺さりました。
後日、青年は決意します。
「自分も朝比奈老師のように生きたい」――そして彼は禅の道に人生を捧げ、後に名僧と呼ばれるまでになりました。
君の「人生の命題」は何か
二度とない人生をどう生きるか。
その「命題」を見つけた瞬間、人は底知れないエネルギーを手にします。逆に、命題を持たないまま流されて生きれば、気づいたときには「もっと本気で生きればよかった」と後悔するかもしれません。
君は今、何に胸を熱くしますか?
どんなときに「これだ!」と心が震えますか?
小さな興味でも構いません。それをとことん掘り下げ、やがて使命と呼べるほど大きく育ててください。
最後に
高校生活は人生の助走期間。しかし助走に使える時間は意外と短い。「人生二度無し」。自分の命題を胸に刻み、今日という一日を、本気で生きてほしい。
5/10 特別講演「人生について」
PTA総会に併せて特別講演を企画しました。テーマは「人生について」
講師は、大阪大学院理学研究科宇宙地球科学専攻 教授 長峯健太郎 先生 と NPO法人武徳和心会 会長 吉山 満先生。
生徒に人生の楽しさ、不思議さ、奥の深さと広さ、何が大切か、勉強とは、縁とは、死とは、等考えてもらう機会となりました。下記に、生徒の感想文の要約を入れたのでご一読ください。
【長峯先生の講演 感想文の要約】
長峯先生の講演は、生徒たちの心に深く響く、まさに宇宙のように広がる感動の体験でした。普段は意識することのない宇宙の神秘と、古くから伝わる武道の精神が見事に結びつけられ、生徒たちは、一見かけ離れた二つの世界に共通 する、深く温かい人間関係の真理に気づかされたのです。
「縁尋機妙」という、良い縁がさらに良い縁を呼び込むという不思議な力。この言葉は、生徒たちの心にじんわりと染み渡り、これまで何気なく過ごしてきた人々との出会いが、いかに奇跡的で、未来を彩る宝物のようなものなのかを再認識させてくれました。宇宙の広大さを知ることで、日々の小さな悩みなど取るに足りないと感じ、もっと大きな視点で人生を捉え、今この瞬間を大切に生きようという気持ちが湧き上がった生徒もいたようです。
宇宙の構造や月面移住計画といった壮大な話に、生徒たちは目を輝かせ、これまで抱いていた宇宙への漠然としたイメージは、具体的な未来への希望へと変わりました。同時に、「和敬清寂」や「利他の心」といった、剣道に込められた精神は、人間関係を築く上でかけがえのない道しるべとなることを学びました。自分だけでなく、周りの人々を大切に思う心、互いを尊重し、穏やかな心で向き合うことの尊さを知ったのです。
特に印象的だったのは、先生ご自身の経験に基づいた、「若いうちに外に飛び出し、広い世界を見聞すること」「様々な人と出会い、繋がりを築くこと」「今この瞬間を精一杯生きること」というメッセージでした。生徒たちは、この力強い言葉を胸に刻み、これからの人生において、積極的に新しい世界に飛び込み、多くの人々との出会いを大切にし、かけがえのない今を精一杯生きようと心に誓ったことでしょう。
講演後、生徒たちの感想には、宇宙への興味、人間関係への深い洞察、そして未来への希望が溢れていました。長峯先生の熱意あふれる語り口と、宇宙と武道という意外な組み合わせから紡ぎ出される人生の教訓は、生徒たちの心を揺さぶり、明日からの生き方そのものを変える力強いエネルギーを与えてくれたに違いありません。この講演会は、生徒たちにとって、単なる知識の習得に留まらず、心の羅針盤となるような、忘れられない感動的な体験となったことでしょう。
【吉山満先生講演会 感想文の要約】
吉山満先生の講演は、生徒たちの魂を揺さぶる、深く感動的な時間となりました。先生の壮絶な人生経験と、そこから培われた強靭な精神力、そして温かい人間愛が、生徒たちの心に深く刻まれたのです。
特に、「死生観」という、普段は目を背けがちなテーマについて、先生は自身の体験を通して、力強く、そして優しく語りかけました。私たちは皆、必ず死を迎える。その事実を受け入れ、限られた時間をどのように生きるべきか。先生の言葉は、生徒たちに、自分の人生の意味、生きる目的を真剣に考えさせる、貴重な機会を与えてくれました。
成績がオール1だった少年が、母親を思う一心で猛勉強し、学年トップレベルまで上り詰めたという驚異的な逆転劇は、生徒たちに、努力すれば必ず道は開けるという希望を与えました。また、自衛隊での過酷な任務、生死を彷徨う経験を通して語られた言葉は、何よりも重く、生徒たちの心に深く突き刺さりました。危険な場所に先頭で飛び込む勇気、仲間を思う利他の心、そして何があっても逃げない覚悟。先生の生き様は、まさに生徒たちの模範となり、これから困難に立ち向かう勇気を与えてくれたのです。
講演の中では、「運命と宿命」という言葉も紹介され、変えられるものと変えられないものがあるという示唆に、生徒たちは深く考えさせられました。与えられた宿命を受け入れつつ、自らの努力で運命を切り開いていくことの大切さを学んだのです。
先生が紹介してくださった書籍、「葉隠」や稲盛和夫氏の著書は、生徒たちの知的好奇心を刺激し、より深く人生について考えるきっかけを与えてくれました。講演後、多くの生徒がこれらの本を手に取り、先生の言葉を反芻しながら、自らの人生観を深めようとしています。
吉山先生の講演は、単なる知識の伝達ではなく、生徒たちの心に火を灯し、生きる勇気と希望を与えてくれるものでした。先生の熱いメッセージは、生徒たちの心に深く根を下ろし、これから先の長い人生を歩む上で、かけがえのない道しるべとなることでしょう。この感動的な講演は、生徒たちの人生において、決して忘れることのできない、宝物のような時間となったに違いありません。
5/9 教育ロビー展開催(県文教会館)
教育ロビー展が始まります。
令和7年5月9日(金)から5月20日(火)まで金沢市の石川県文教会館で教育資料ロビー展が始まります。生徒作品や学校紹介パネルが展示されています。お近くにお寄りの際はぜひお立ちよりください。
4/8 入学式挙行
4/8(火)13時より本校第1体育館で、入学式が挙行されました。
新入生の顔はどれも凜々しく、先日まで中学生だったとは思えない決意の表情ばかりでした。どの子も本校に入学したくて入試にチャレンジした生徒で、合格発表の時は皆本当に嬉しそうでした。
これから三年間、素晴らしい青春時代を築き上げていってください。どの学校にもない「楽しい自律の学校、羽咋工業高校」にようこそ(^_^)
本日は、特別企画として「校歌斉唱」を本校の教員で男声コーラスを趣味とされている方に依頼し、独唱となりました。心に響く素晴らしい歌声でした。感動でした。
さらに、本日は能越ケーブルネットも取材に来られ、後日放映されるそうです。楽しみです。
それでは恒例の校長の式辞を載せますので、雰囲気を味わってください。
「式辞
コロナ禍の日々がようやく明け、安堵したのも束の間、私たちは大きな震災に見舞われました。しかしそれでも、季節はめぐり、春は変わらず訪れます。つぼみはふくらみ、新しい命が芽吹いています。どんな困難のあとにも、希望の光は必ず差し込む——この春は、そんなことを私たちに教えてくれているようです。
本日、ここに羽咋市教育長 八島和彦様、同窓会会長 河崎祐彦様、PTA会長 大塚哲也様、そして多くの保護者の皆様のご臨席を賜り、令和七年度 入学式を厳かに挙行できますことは、能登の私たちにとって、この上ない喜びであります。
ただ今、入学を許可いたしました百十五名の新入生の皆さん、そして保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。
本校は、機械システム科、電気科、建設・デザイン科の3学科を擁する、能登地区で唯一の工業科単独高校です。
昭和三十七年の創立から今年で六十四年を迎え、「自律」と「創造」を建学の精神とし、「ものづくりは、人づくり」を合言葉に、地域に根ざした専門教育を実践してまいりました。
就職する生徒も、進学する生徒も、誰もが誇りを胸に本校を巣立っています。
さて、新入生の皆さんに、聞きたい。心の中で答えてください。
皆さんは、なぜ羽咋工業高校を選び、入試を突破したのでしょうか。
将来、どのような人になりたいと思っていますか。
どんなふうに生きていきたいと願っていますか。
それが「志」です。
志とは、人としての生き方の芯、人生の羅針盤です。
社会の第一線で活躍する人々は、例外なくこの志を持ち続けています。
どんな困難に出会っても、「自分はなぜこれをやるのか」という問いに、自ら答えることができる。だからこそ、くじけずに進み続けられるのです。
人生は一度きり。やり直しはできません。
「人生二度無し」——このかけがえのない三年間を、どうか、志をもって過ごしてください。
その志が、皆さんの人生を大きく動かす力となります。
そして、想像してください。
三年後、皆さんは立派に成長し、卒業式を迎えます。
全員涙の卒業式を終え、校門を出るとき、ふと立ち止まり、くるりと校舎をふり返ってこう言うのです。
「立派に成長できました。三年間、ありがとうございました」と。
深く一礼して歩き出す皆さん。
——それが羽咋工業高校の生徒です。
保護者の皆様、私たち教職員は、お子様が自らの道を切り拓き、力強く生きていけるよう、全力で支えてまいります。
そのためには、学校とご家庭との信頼関係が何よりも大切です。
どうか、本校の教育活動にご理解とご協力を賜り、案内しましたらぜひとも学校にお越しください。
最後に、新入生の皆さんが、「人生二度無し」の思いを胸に、充実した高校生活を歩まれることを心から願い、式辞といたします。
令和七年四月八日
校長 中越 顕治