ブログ

校長日誌

3/3 卒業式(校長より)

3/3(月)なごり雪の中、卒業式が挙行されました。

本当に素晴らしい卒業式でした。生徒の凜とした顔と、呼名の際の返事、式歌の大合唱、退場の際の保護者への感謝の礼と感動ばかりでした。

送辞、答辞の生徒の言葉に、このコロナ禍から震災への3年間が走馬燈のように頭に巡ってきました。思わず、涙が止まらなくなりました。

 

心のこもった卒業式ができて幸せです。

 

次の文は校長式辞の内容です。

「式辞  能登半島地震を経験した復興途中の私達にも、春の訪れが感じられ、なごり雪が降る中、第61回卒業証書授与式を挙行できますことは、この上のない喜びであります。ご来賓の羽咋市長 岸 博一 様、PTA会長 大塚 哲也 様、同窓会会長 河崎 祐彦 様、そして多くのご来賓、保護者の皆様にはご臨席をいただき厚く御礼申し上げます。

 ただ今、九十二名の皆さんに卒業証書を授与いたしました。皆さんは、コロナ禍から震災へという、激動の三年間を力強く生き抜き、人間力を磨き、逞しく成長しました。皆さん、本当によく頑張りました

 皆さんは、「自律と創造」が建学の精神の本校において、勉強、部活動、学校行事、資格取得など多くの活動に挑戦し、その経験から立派な若者へと成長してくれました。今日の、この人生の節目に当たり、父へ、母へ、家族へ、お世話になった方へ、感謝の気持ちを伝えてください。

 保護者の皆様、本日、卒業式を迎え、お子様のこれまでの成長を思い返し、心にじんと喜びと感動がこみ上げてきていると思います。親の思い子知らず、これまで心配で心を痛めたこともあったはずです。しかし、今のこの凜とした姿をご覧ください。志をもった立派な若者です。皆さんの18年間がこのように実を結びました。本当におめでとうございます。

 さて、卒業生の皆さん。私が人生の指針として大切にしていることを1つだけあります。もうわかりますね。

 それは「人生二度無し」です。このかけがえのない人生にもう一回はありません。やりたいことを勇気をもって、精一杯 挑戦しなさい。やらずに後悔したり、大切なことを後回しにはしてはいけません。チャンスは絶対に掴みなさい。これから先も、人生の勉強をし続け、より良い人生を作り上げていってください。「明日死ぬかのように生き、永遠に生きるかのように学ぶ」ということ。「人生二度無し」です。

 では。本校教職員の思いを代弁します。今日、本校を巣立つ皆さんの立派な姿を見て、とても誇らしく、教師冥利に尽きます。私達教職員は、皆さんが将来を逞しく生きることを願い、皆さんと向き合ってきました。時には、叱ったことがありましたが、これは愛情の裏返しです。私達は、卒業してからは、共に生きる人生の先輩です。

 最後に、わが母校、羽咋工業高校で自分が成長した感じたら、あの校門を出るときに、誰が見ようが構わず、振り向いてこの学び舎に「有り難うございました」と礼をしていってください。胸を張って、社会に一歩足を踏みだしなさい。

 結びに、皆様には今後とも末永くご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げ、式辞といたします。

 令和七年三月三日 石川県立羽咋工業高等学校 校長 中越 顕治」

 

0

2/14 校長室から近況報告

 本日、石川県副知事が来校され、GIGAスクール構想の現状と課題についてヒアリングと授業参観されました。

 本校は、日頃から授業改善に取り組んでおり、クロムブックは筆記用具同様の普段使いが当たり前になっています。さらに、先生方の授業に対する研究心が高く、沢山のソフトを駆使し生徒の主体性と探究心をくすぐる授業をしています。チャットGPTも上手に使っています。今日は、副知事から現場の教員8名に直に授業の現状を聴いておりました。そして、授業参観でも7講座を参観し、現場の教員の工夫と生徒の生の反応を感じられたと思います。本校の名物先生の授業を参観し、生徒と一緒に笑っている姿、一緒に考えている姿が印象的でした。

 お忙しいところお越しいただきまして誠に有り難うございました。

 

 次に、現在の校長室の画像を見てください。

 4本の優勝旗が飾ってあります。剣道総体男子団体優勝旗。柔道選手権女子団体優勝旗。ヨット北信越団体優勝旗。相撲男子個人100kg以下級優勝旗です。

 生徒の努力の成果が今年は4本。昨年は5本ありましたが、全然かまいません。うれしい・素晴らしい4本です。(^_^)

 

 次に 本校は資格取得に取り組んでいますが、今年度は先生・生徒共に頑張りました。ジュニアマイスター顕彰という資格を沢山取った生徒を表彰するものとして、ゴールド特別表彰、ゴールド賞、シルバー賞、ブロンズ賞と、多くの生徒が受賞しました。本当に素晴らしく・誇らしい先生と生徒達です。(^_^)

0

1/23 羽咋工業・羽咋高校 課題研究合同発表会

1/23(木)本校第一体育館において、標記発表会を行いました。

県教育委員会事務局の塩田次長、安藤指導主事、県立看護大学の垣花教授、金沢工業大学の山岡教授をお招きし、講評感想をいただきました。

生徒達の発表は、本当に素晴らしく、その内容・話し方・振る舞いは聞き手を納得・感心させていました。

先生方のこれまでのご指導と、生徒の主体的な取り組み方と熱心な研究態度、そして運営に尽力していただいた本校総務課の教職員に、心から感謝いたします。

保護者の皆様には、先日の科内発表会のようにYoutubeの限定配信を後ほど案内しますので、留意事項をお守りいただいてご覧ください。

それでは、当日の開会式 校長の挨拶をご覧ください。

「挨拶しますね。元気よく返してください。羽咋高校・羽咋工業高校の先生・生徒の皆さん、こんにちは。

 今日はようこそ。羽咋工業高校までお越しいただきました。

 さらに、ご多用中にもかかわらず石川県教育委員会事務局教育次長 塩田様をはじめ、多くのご来賓にお越しいただき、誠に有り難うございます。

 さて、探究・課題研究の普通科・工業科合同発表会は、全国を見ても珍しい取組です。皆さん。なぜ、合同発表会にしようとしたか、わかりますか。

 探究・課題研究の目的はもちろん授業なので知っていますよね。

 さらに、この2校が合同で発表するメリットについても、賢明な皆さんならわかるはずです。

 では、もう一度。なぜ合同発表にしたか?

 それは  昨年元旦、能登に震災があり、本当にこの一年、大変な日々を過ごしてきました。辛かったと思います。この気持ちは、実際に被災した私達しかわかりません。そして、このふるさと能登がいかに大切か、身にしみて感じたはずです。

 そういう思いを共有する能登の若者が、学校という枠を越えて一同に介し、 皆で能登の将来を考える。そして大事なことは、能登の未来をあなた達に託したい。バトンを渡すことができるのは、あなた方をおいて他にいない、ということです。 

 それでは皆さん準備はよろしいですか。始めます。宜しくお願いします!」

この3本の発表から、皆で投票し、最も優秀な班を、2/18 金沢市立工業高校での石川県工業科高校課題研究発表会代表に選出します。

石川県の工業科高校の皆に、本校の素晴らしさを披露しましょう。

0

R7.1.7 3学期始業式 校長挨拶

 

 令和7年の羽咋工業高校が始まりました。休む生徒が少なくて、殆どの生徒が元気に登校してきました。こんな嬉しいことはありません。本当に素晴らしい若者達です。今日は第53回カルタ大会で一日が終わります。外は大嵐で寒い中、会場は大いに盛り上がりました。(^_^)

 校長訓話として、どうしても昨年の正月のことを話さずにはいられませんでした。昨年は能登の私達 誰にとっても絶対に忘れられない一年でした。皆で元気に過ごそうと、助け合ってここまできました。そして将来のある若者に託すべきことは何だろうと自問する日々、そして学校でした。

校長訓話

「みんな、明けましておめでとう。みんな良く来たね。本当に良く来ました。みんながこのように学校に来れたことを本当に嬉しく思います。

 昨年は、3学期始業式がいつものようにできませんでした。みんな今年の正月は平穏に過ごせましたか?それぞれが、それぞれの思いで正月を迎えたと思います。

 昨年、大変な災難を経験しました。その時わかったことがみんなあると思います。それは何ですか?「当たり前」が実は大切であった。ということです。普段当たり前に使っていた 「水」がない、「電気」がない、「トイレ」がつかえない。今は当たり前にありますが、1年前はそれらが、どれほど大切なものなのかわかったはずです。そして、一番わかった大切なことは、「命」があるということです。

 命と志さえあれば、何でもできます。これさえあれば何でもできます。皆さん、あなた方の未来はこれからです。

 あれから1年経って、慣れてきていませんか。何が大切か。自分に志を立てて、眠っている自分を奮い立たせて、一歩ずつ前に進みなさい。挑戦しなさい。能登の人同士優しい気持ちで、助け合いなさい。 おわり。」

0

12/23 2学期終業式

12/23(月)2学期終業式を行いました。

 この冬初めて朝から雪が積もり、やっと本来の北陸の冬と感じましたが、さすがに冷えて、骨身に堪えます。女子生徒はこんな中でも、タイツを履いていないので「大丈夫?」と出会う生徒全員に声をかけていました。

 インフルエンザが全国や県内に猛威を振るい、我が校でも先週金曜日に1クラスと1部活動を閉鎖しました。本日心配されましたが、感染対策を万全にし、無事2学期が終わる行事を開催でき、生徒は冬休みに向けて心を整えていました。

 こんな風邪が流行している状況でも、32Hは全員出席で遅刻も0でした。すごいクラスですし、学校のことが大好きなのだろうと嬉しく思いました。

 激・激動の令和6年も終わろうとしています。生徒や職員には、震災からよくここまで生活し、学校に来ることができたと大いに褒めました。本当にいろいろな出来事がありました。ひとつひとつがあまりにも大きすぎました。人間というもの、人生というものを改めて深く深く考えました。生徒に「何が大切なのか」を訴え続けた令和6年でした。

 それでは恒例の校長訓話の内容を載せます。私の話の筋は一貫しています。「人生二度無し」です。萬燈行も加えています。本校生徒には、何が大切かをしっかり理解し、社会に貢献できる人間として卒業してもらいたいと、本気で思っています。未来ある若者に託すのみです。(^_^)

2学期校長訓話

「いよいよ令和6年も学校は今日が最後です。インフルエンザにかかった人は非常に残念ですが、皆でここまで生活できたことを、互いに喜ぼうね。

今から皆に質問するので反応してください。〇、✖で。まず練習。

第一問.

皆、この2学期、「人生二度無し」一生に一度しかない今、高校時代と思って生活しましたか。⇒半分以上〇

第二問

今年の本校のスローガンは知っていますか。⇒ほとんどが✖

正解「地域の未来を拓くために、教師と生徒が共に学び続け挑戦する学校」

 

3年生。この2学期は、就職試験、進学試験がありました。就職希望者、全員合格おめでとう。進学者で合格した生徒おめでとう。内定がまだの者は合格するまで頑張れ!

合格者は、内定取り消しにならないよう生活しなさい。

それでは、二学期の最後は、皆さんに今渡した萬燈行を読んで終わりにしましょう。

『萬(まん)燈(とう)行(ぎょう)

内外の状況を深く思いなさい。

このままで行けば、日本は、この地域は、自滅するほかありません。

我々はこれをどうすることもできないのでしょうか。

我々が何もしなければ、誰がどうしてくれましょうか。

我々が何とかするほかないのです。

我々は能登を・日本をかえることができます。

暗黒を嘆くより、一(いっ)燈(とう)をつけましょう。

我々はまず我々の周囲の暗闇(くらやみ)を照らす一燈になりましょう。

手の届く限り、至る所に燈(とう)明(みょう)を供えましょう。

一人一燈なれば、萬人(まんにん)萬(まん)燈(とう)です。

能登・日本はたちまち明るくなるでしょう。

これ我々の萬(まん)燈(とう)行(ぎょう)であります。

互いに真剣にこの行に励もうではありませんか。』

おわり

 

ー追記ー いつも本校のホームページを見ていただいている貴方へ。皆様に平穏な日々が訪れ、皆様の周りが笑顔あふれることを、心より祈念しております。どうか、良いお年をお迎えください。笑

0