蒼頡は鳥の足跡で文字を創ったそうだ(校長日記)
明日から大会です
さわやかな空気感で始まりました。心地よい時間を過ごしています。ただ、日差しはかなり強く、日向に出ると、ジリジリと肌に刺激が。今日も絶対暑くなる。体調管理には十分気を付けてください。
今日も一日いい日でありますように。
いよいよ明日15日~17日までの期間。加賀地区中学校体育大会兼県体予選が開催されます。すでに先週開催された競技もありますが、今週末がメインです。ぜひ上位大会へ進出できるようチャレンジしてほしいと願っています。しかし、3年生を中心としたチームで戦うのもこれが最後となる部活動もないとは言えません。目先のことよりも、今この時間、場面に集中して、やらねばならないことに専念してください。すでに終わってしまった過去、まだ見えてもいない未来のことを考えてもどうすることもできません。「今、ここ」に気持ちを置いて、シンプルにやらねばならないことをまじめにやる。
でも、試合状況によって、特に劣勢状態になった時に、いろいろな不安に襲われたり、過去の失敗や負けてしまったことの記憶が心に浮かぶことがあります。そのような時、言葉の威力は絶対です。
激励会では、私が経験したことを話しました。錦城中学校野球部の副顧問をしていた時です。その時のピッチャーが最終回表、ラストバッターまでノーヒットノーランで抑えていました。相手バッターはいかにもホームランを打ちそうな4番打者。ツーストライクまで追い込んだ時、錦城中学校のベンチメンバーから一言。
「打たれてもいいよ。」
一瞬バッテリーは凍り付きました。
この時、私は「まずい。」と思い、「大丈夫、いつも通り投げろ。」と声を掛けました。それが届いたかどうかはわかりません。結果、相手は三振。ノーヒットノーランを達成しました。
「打たれてもいいよ。」はピッチャーの気持ちを落ち着かせるために、「大丈夫。」という優しい気持で言った言葉です。しかし、人によっては、「打たれてもいいよ。」で集中していたのに、我に返ってしまい、気が抜けるかもしれません。頭の中では「打たれる、または打たれた」ことをイメージしてしまうこともあります。
このように言葉は「イメージ」を伴います。選手たちにどのようなイメージを描かせるか。これが私たち指導者にとってとても重要になってきます。
言葉をうまく使うことが、もしかしてこの加賀地区大会での勝利を左右することにつながるかもしれません。
選手たちの健闘を祈るとともに、指導者である顧問の先生方の冷静な判断に期待しています。
「がんばろう のと がんばろう いしかわ」
今日も楽しく一生懸命