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蒼頡は鳥の足跡で文字を創ったそうだ(校長日記)

古(いにしえ)を稽(かんが)える

 おはようございます。今日は冬至です。

 今日も一日いい日でありますように。

 冬至はゆず湯。山中温泉の総湯ではゆずが浮かんでいました。無病息災、運気上昇を願う伝統行事です。心なしか普段より体がポカポカしているように感じます。そのほか冬至にかぼちゃを食べたりするのも、この時期にしっかりと栄養を摂り、無病息災を願ったのでしょう。

 昔から伝わるといえば、ちょっと話は変わってしまうのですが、バスケットボールやバレーボールでは「練習する」と言いますが、柔道や剣道、相撲などの日本の伝統的な武道や芸道においては「稽古(けいこ)する」と言います。この「稽古」という言葉には、「古(いにしえ)を稽(かんが)える」という意味があります。稽古とは、過去の先人や猛者たちが身につけてきた技を、一つ一つ丁寧に自らの身に写し取り、内に染み込ませ、自分の技として体現していく営みです。

 武道・芸道には「守破離(しゅはり)」という考え方があります。「守」とは、師や流派の教え、基本や型を忠実に守り、徹底して身につける段階です。「破」とは、身につけた型を基に工夫や改善を加え、型を発展させていく段階を指します。そして「離」とは、既存の型や考え方から離れ、自らの境地を切り拓いていく段階です。このように、一つ一つの技と真摯に向き合い、時間をかけて自己を高めていく精神こそが、「稽古」という言葉に込められています。

 昔から受け継がれてきた伝統や風習を稽(かんが)えることは、変化の激しい今の時代だからこそ、より一層大切なのかもしれません。

 日に新た。Let's Begin!

 みんなで創る、みんなの学校

 今日も楽しく一生懸命

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