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校長室より
SNSについて
先日ある新聞に、金沢市の小中高生からと思われるSNSへの投稿の中に問題行動に関するものが多く見られた、という記事がありました。問題行動は「飲酒・喫煙」「バイクでの危険走行」「線路に寝そべる」「パパ活」など多岐に渡るそうです。
若者の悪ふざけは昔からありますが、人の噂も七十五日と言われるように良くも悪くもいつの間にか消えて行くものでした。しかし、現代はネットにより想像を超えた広範囲に、想像を超えた速さで、しかもデジタルなので劣化せず、回収もできず、永遠にさまようことになるのです。場合によっては社会から必要以上に叩かれて再起不能に追い込まれる恐れもあります。醬油さしぺろぺろ事件がそうです。
問題行動はもちろんよくありませんが、一番懸念されるのは、大きなトラブルに巻き込まれる恐れがあるということです。
些細な動画の問題行動から、本人が特定され、それを使って大きな取り返しのつかない犯罪(いわゆる闇バイト)に加担することになる事例もあります。問題行動の様子の写真をSNSにアップした場合、公開範囲を限定していてもアクセス権を持った人がスクリーンショットを撮り、それが拡散していき、拡散した先で写真に写っている情報、例えば制服などから学校が特定され、顔が映っていたら本人が特定されていくことがあります。そしてそれが犯罪者集団だったら、住所や家族を特定され、動画の問題行動をネタに犯罪に加担することを強要されることも考えられます。最初にスクリーンショットを撮った人に悪意がなくても同じことです。
SNSを利用する上で注意すべきことは、「ネット空間は悪意を持った人がたくさんいる」、「ネット空間は無法地帯ではなく、何をやっても許される訳ではない」、「公的機関が監視をしているから匿名でも容易に特定される」といったことです。もちろん、このようなことに関わらないことが一番なのは言うまでもないことです。
一方、子供は守られる存在であり、学校・教師は困ったことがあったら相談してもらえる存在であるよう努力を続ける必要があります。
生徒には、ネット上での行動に、どのような意味があるのか、どのような影響があるのか、どのようなリスクがあるのか、などを考えられる人になって欲しい、一歩立ち止まり家族をはじめとする大切な人の顔を思い浮かべて行動できる大人になって欲しいと思っています。
保護者の皆様、地域の皆様におかれましては一緒に生徒を育てていくという視点からご理解ご協力をいただきますようお願いいたします。
不登校児童生徒の保護者のための支援ガイドを掲載します。(令和6年6月26日)
石川県立小松工業高等学校
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