教職員のつぶやき。 ー 本校の教職員全員が、週一回、リレー形式で、つぶやきます。

教職員のつぶやき。

昼 1月2日はとても静かでした。

 2007年3月25日(日)9時42分にも能登半島地震が起きています。私は、父親の33回忌の法要のために珠洲市にいました。震度5弱の揺れで、たいした被害はありませんでした。法事を済ませ、午後には金沢に向かいました。穴水までは特に問題はなく、その後も金沢方面へは順調に走行できましたが、穴水輪島方面は大渋滞でした。そしてその横を県外ナンバーの消防車や救急車が、サイレンを鳴らしながらひっきりなしに通りました。地震発生から数時間でこんなに県外からも来るんだと感心しました。

 2024年1月1日(月)16時20分頃能登半島地震が起きました。翌日の1月2日は穏やかに晴れて青空が広がっていました。たまにヘリコプターが飛んでいきますが、それ以外は静かでした。本当に静かでした。消防車も救急車も自衛隊も見ることはありませんでした。1月3日金沢に向かいました。珠洲を出るとき初めて自衛隊を見ました。金沢方面へは大渋滞でした。珠洲に向かう車はほとんどありませんでした。時折、県内の消防車、金沢駐屯地の自衛隊を見かけました。夜遅くなって県外からの消防車も数台見かけました。

 道路がズタズタだったのは身を以て知っています。しかし、あの1月2日の静けさは忘れられません。重い話をつぶやいてしまいましたが、あのとき珠洲や輪島にいた生徒もいると思います、人に話すと少しは心が楽になりますよ。

 

昼 今日は3月11日です。

 今日は3月11日です。あれから13年になります。あの時私は、当時勤務していた学校の職員室で同僚と話をしていました。その同僚が、「揺れなかった? なんか気持ち悪い。」と言いました。私自身は感じていませんでした。その後、東京に出張に行っている人から「東京が大変なことになっている」という連絡が来て、何か大変なことが起きたことを知りました。生徒の皆さんは、幼すぎて記憶もないでしょうね。

 今年の1月1日帰省先の珠洲で私は地震に遭遇しました。1回目の揺れでいつもの揺れではないと思いました。電気を切っておこうと仏壇の灯を消し、神棚の灯のスイッチを探しているときに2回目が来ました。床が波打って手すりにつかまっているしかない状態でした。1回目の揺れで玄関を開けておいたのですが、その戸がふっとび、向かいの家がグシャリとつぶれるのを見ました。「あの家は空き家だから大丈夫。」と思いながら、夢を見ているようで現実感がありませんでした。

 外に出ると、「津波が来るって!」と誰かが叫んでいました。「逃げなきゃ」と思い、車の鍵を取りに中にもどりました。鍵の入ったバッグを持って出ようとしたところに3回目が来ました。揺れが収まったときには、車の鍵がなくなっていました。探していられないと外に出て、気づくと手から血がしたたっていました。家中の建具が壊れ、そのガラスで指を切ったのでした。道路は、すべてのマンホールが浮かび上がり、橋と道路には段差ができて車は通れませんでした。津波からの避難所は、崖崩れで途中までしか行くことができず、そこから波が押し寄せてくるのを見ました。

 避難所は人が多く、私は玄関で過ごしました。私の前には、技能実習生と思われる外国人の青年が四人、段ボールを敷いて毛布をかぶって過ごしていました。その中の一人は、揺れが来るたびに飛び起きていました。こんな外国の地でこんな目に遭ってどんなにか不安だろうなと思いましたが、声をかけることもできませんでした。明かりがないので、外に出て見上げると星空がはっきりと見え、本当に美しいと思いました。しかし目を転じると、引き裂かれた道路とつぶれた家があり、そのギャップで、まだ夢のような感じでした。あの時の東北の方たちもこんな気持ちをもったのでしょうか。

昼 いつのまにか・・・

 昨日で学力検査(入試)も終わり、いつのまにか今年度も大きなものとしては、予備入学と離任式の2つの行事を残すのみとなりました。始まりの準備と終わりが同時にやってくる3月です。

 この一年、突っ走ってきたように思います。今までにない、いろんな経験をさせてもらった年でした。いつのまにか3年生が卒業し、気づけばもう来年度の準備をしていて…。感傷に浸っている場合ではないのですが、なんだか後ろ髪を引かれる思いでいます。

 私は年末よりこの3月に強く締めくくり感を感じ、旅行に行きたくなります。違う場所の地面を歩き、その空気を吸って、劇場で舞台なんか観たりして。英気を養って気持ちの切り替えをしなきゃな!と思います。皆さんは締めくくりをどのようにされますか?

  

お祝い 卒業

 卒業は『終わり』でなくて、『始まり』です。3年間を惜しんでいますか、それとも次への期待で胸一杯ですか。

 成功したことだけでなく、失敗した過去も未来への『投資』です。

 今後もあなたたち前に壁となって立ちはだかることがあるでしょう。そんな時、『過去』が大事になります。これからも日々、自分を磨いていって下さい。

 

 決して逃げずに・・・

 

期待・ワクワク 忘れずに

影になり日向になり

一層の心を寄せてくださっていること

援助してくださっていること

心より感謝申し上げます

 


なかなか目の前のことで手一杯ですが

皆さんに安心してもらえるよう

感謝の気持ちを大切に

少しでも自分のできることを

進めていきたいと思います!

汗・焦る 飲水思源 - 水を飲む時はその源を思いましょう

令和6年2月第3週つぶやき当番のHです。このサイトをデザインしたり、右上の50周年の絵を作ったり、などしております。

 

来週2月21日(水) は、郷土の偉人である八田與一技師の誕生日です。技師は、本校から近い花園地区で生まれ、台湾に完成当時世界最大である烏山頭うさんとうダムを作り、台南の土地を豊かにする水利事業(嘉南かなん大圳たいしゅう)に尽力しました。その大事業の功績は彼一人だけのものでは有りませんが、技師はその人柄も有って今も台湾の人達に親しまれ、当時の住居や資料館、池などが有る広い公園が有ったり、隆田りゅうでん cha chaという文化資産教育テーマパークで扱われたり、教科書に取り上げられたり、して居ます。また、毎年5月8日にはダム湖畔で技師の墓前祭も盛大に行われております。

 

 左の写真は、'20年9月下旬、嘉南かなん大圳たいしゅう着工100周年/竣工しゅんこう90周年記念として台南市政府文化局が制作し台南市内の小学生に配布され、'22年2月に日本語版として発売された「1930 台湾烏山頭うさんとう」という絵本です。表紙の左の人物が八田與一技師。右の人物は大きく広げられているタペストリーを描いた画家の伊東さとし氏。彼も金沢出身で技師の親戚にあたります。中央の娘は内緒。後半は貴重な資料が多く載せられており、とても判り易いです。この絵本には、台南の人達から見た烏山頭への思いが込められています。本校図書館にも有りますので、機会が有りましたら一度ご覧下さい。
ISBN 9784833022491

 

左の写真は、上の絵本でも難工事として描かれている、山を隔てた川からダム湖への隧道ずいどうの、その取水口に有る、のちに現地の人によって建てられた「飲水思源」の碑です。昨年5月に私が技師墓前祭に参列した際に訪問し撮影したものです。

「飲水思源」とは「水を飲む時にはその源のことを思いましょう」という意味の中国の故事成句で、この碑は、台南は今は当たり前に水が豊かな地帯になっているが、その為に何が有ったのかを忘れず、技師や当時の台南の人達に感謝しましょう、という思いをあらわしています。

身近な例では辰巳用水など。河北潟もそうかも知れません。水に限らず、某缶珈琲のCMの「世界は誰かの仕事で出来て居る」に通じるのではと、私は思って居ります。

 

令和6年度能登半島地震に被災された全ての皆様に、心よりお見舞い申し上げます。 また、真摯しんしに救援、救護、復旧に当たっていらっしゃる全ての皆様、そして、様々な形でご支援を頂いている全ての皆様に、心より敬意を表します。

 

以上、来週の話題でしたが、最後までお読みいただき、有難う御座いました。

令和6年2月第3週(2/12-16)つぶやき当番のM.Hでした。

 

 

飛行機 約10,000kmの長旅~国境を越えて繋がる助け合い~

 先週、向陽生と職員宛てに大きな段ボール箱が1つ、国際郵便で学校に届きました。

 Sender's Signature(差出人)の欄には、ダレン先生の名前が!!ダレン先生は、2023年の夏まで向陽高校でALTとして勤務され、その後はアイルランドで新生活を送られています。今回、アイルランドで能登半島地震の報道を目にしたダレン先生は、向陽生と職員のことを気遣い、皆さんを励ましたいという想いから、たくさんの手紙とアイルランドの品々を送ってくださいました。ダレン先生のお心遣いに、心より感謝致します。ありがとうございました。向陽生も職員も、ダレン先生にお礼の手紙を書いて送りたいと思います。人の優しさに触れ、人と人との繋がりの大切さを感じた出来事でした。

たくさんの手紙とアイルランドの品々   

素敵な手紙、ポストカード、グリーティングカード

 

3年生に向けたメッセージの一部

1,2年生に向けたメッセージの一部 

ひと休み 私もドラマが好きです。

先日、大晦日にWOWWOWチャンネルで放送していた長編ドラマ「華麗なる一族」全12話を見終えました。

私は原作を読んでから見ることにこだわっています。

読んで膨らんだ登場人物のイメージが映像化することによって、どう異なるのか、またはイメージ通りなのか、誰がどう演じるかをこの目で確認することが楽しいからです。

実はこのドラマは昭和版、平成版、令和版と3つ見たことになります。当初は主役を演じる中井貴一さんに重厚な役が務まるか疑問を持っており、全く期待していませんでした。しかし、その予想はいい意味で覆され、見終わった後、しばらく放心状態でした。結末がわかっていても毎回わくわくした名ドラマでした。

先週まで東野圭吾原作「危険なビーナス」が再放送していました。1度見たと思いますが、これもまた見てみたいと思っています。とりあえず1.3倍速で‥‥。

 

 

 

興奮・ヤッター! ドラマ大好きっこ その➀

1月から始まった大河ドラマ「光る君へ」にはまっています。日曜8時のNHK大河ドラマは、なんと!1963年に始まっていて、「光る君へ」は第63作目になります。歴代2番目に古い時代を扱っているそうで、ストーリーはもちろんのこと、当時の人々の衣装や暮らしぶりなどを見るのも楽しいです。色彩がとても美しくて、襲ね色目(かさねいろめ)などもきっと季節や人物像などを考えているのだろうなぁと、ワクワクします。私はとにかく「源氏物語」が好きで、ちょうど高校生になるくらいの時に発刊された大和和紀さんによるマンガ「あさきゆめみし」でドはまりし、その後は色々な作家が訳したものを読んだり、関連本を読んだり、町の文化ホールでのセミナーにまで出かけて話を聴いたり…。もし、タイムマシーンがあったら過去に遡ってお会いしたい有名人BEST3のうちの一人は作者の紫式部さんなのです!!今回のドラマはその紫式部さんの生涯を描くものですが、至る所に彼女が「源氏物語」で描いているエピソードが散りばめられていて、実に面白いです。視聴率はあまり良くないようですが、12月まで毎週楽しみに見ていこうと思っています!

音楽 英訳歌詞の曲名当てゲーム!

英語の授業の始まりはいつもこれ。

日本語の歌詞を英訳しました。この曲の題名は何でしょう。

ヒント:ドラマの主題歌。

    月のない夜に星が明るく輝いている様子を表す秋の季語。

 

As a child, I looked up at the night sky

And thought about the stars.

I believed each one held someone’s wish,

Including yours, with you laughing beside me.

If I could freeze time,

I’d savor this moment forever.

 

On a starry night,

I just want to see you,

Softly saying your name

Many times,

While embracing you.