学校行事・日誌

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平成24年度第65回入学式


   平成24年度第65回入学式
 
 平成24年度 第65回入学式 「式 辞」 
 
                       
春爛漫の佳き日、松本雅之PTA会長様、小川陽子同窓会長様、歴代校長様、学校評議員様はじめ多くのご来賓の皆様のご臨席を賜り、第65回入学式を挙行できますことは、本校関係者の等しく喜びとするところであります。
ただいま、入学を許可いたしました普通科400名の新入生の皆さん、伝統ある金沢二水高等学校に入学おめでとうございます。皆さんのこれまでの努力を讃えるとともに、晴れの入学を心から歓迎いたします。また、皆さんを支えてこられた保護者・ご家族の皆様にも心からお祝い申し上げます。
本校は昭和23年学制改革により新設されて以来早や創立64年となり、二万五千人を超える卒業生が政財界や学問・芸術など幅広い分野で活躍している全国レベルの伝統校であります。「文武両道に精進すること」をモットーに、「自由・闊達・明朗・真摯・清新」の校風を半世紀以上にわたり培ってまいりました。この伝統校に入学できた皆さんは本当に幸せ者であると思って下さい。そして三年間この学舎で自分を鍛えるのだと決意して下さい。
新入生の皆さんには、今日から二水生となるに当たり三つのことを話しておきます。
一つ目は「人間的成長を図る」ということです。自分はどんな人生を送ろうとするのか。そのために高校生活で何をなすべきかをよく考え抜いてもらいたいと思います。自我を膨らませ、自分探しをするのが高校時代です。そのためには読書により先人は何を考え、どう生きたのかを知り、深く思索することが必要です。
二つ目は「より高い進路目標を持ち、その実現のため最大限に努力する」ということです。皆さんの能力は限りない可能性を秘めた高いものを持っております。旧帝大等の高い進路志望を持って、三年間計画的に学習をすすめ、日々の努力を怠りなく継続すれば、必ずや「念ずれば花開く」目標とする大学に到達できるでしょう。皆さんは将来大学で専門知識を学び、全国に友人・知人のつながりを持ち、ふるさと石川やわが国のために働くリーダーとして活躍が期待できる人材であると確信しております。
最後に「文武両道に精進すること」です。部活動はその競技力や文化的素養を伸ばすだけでなく、精神的な成長さらに先輩・後輩や同級生同士の人間関係を学ぶ場であります。なかでも克己(自分に打ち勝つ)・謙虚さ(へり下る心)・忍耐(我慢する心)はその中心です。部活動や学校行事を通して健康な心と身体をつくって下さい。
明治維新を切り開いた西郷隆盛南洲先生は「講学の道は敬天愛人を目的とし、身を修するに克己を以て終始せよ。」と言っております。学問を究めるには道理を守り、仁の心で人々を愛することを目的として、自分の修養には己に克つということをいつも心掛けねばならないということです
保護者の皆様、新入生は二水生としての高校生活を通して、未来を切り開く「生きる力」さらにその根本をなす「確かな学力」を身につけてまいります。どうか温かく見守り励まし続けて下さい。ご家庭と学校が連携を密にしていくとともに、本校の教育方針・施策にご理解を賜り、教育活動の展開にご協力いただきますようお願い申し上げます。
終わりに本日ご臨席のご来賓の方々、保護者の皆様に深く感謝申し上げますとともに、新入生の皆さんの心身のバランスのとれた人間的成長、高い進路目標の実現、充実した高校生活を心から期待し、式辞といたします。
平成24年4月9日          石川県立金沢二水高等学校長  近藤 繁彦