学年だより

H26、1年学年だより第5号

1年学年だより 第5号

石川県立金沢辰巳丘高等学校1年学年会

7月の旧称は文月。文月は“文”月。学問の月とも言われています。「テストも終わったし、もうすぐ夏休みだしな~」。誰しもそんな気持ちになるもの。こんな時ほど生活のリズムを崩さず、少しずつでも学習に取り組むようにしたいものです。人がやらない時にやってこそ、差はつくものです。やったことは絶対に無駄にならないし、結果は後で必ず現れます。努力は決して嘘をつきません。

■科目登録
普通コースの生徒は2年生では文系、理系に分かれ、文系はアカデミックコース(国公立4大志望者)、グローバルコース(私立4大志望者)、キャリアコース(短大、専門学校、就職志望者)に分かれます。文系理系選択、コース選択、科目仮登録をしています。お子様とも十分に話し合って下さい。不安等あれば保護者懇談で担任にご相談下さい。
    
■「漢字の授業」
 最近あるお笑い芸人の話が話題になっています。その芸人とはTIMのゴルゴ松本さん。彼は3年前から少年院などに慰問をし、漢字の授業をしながら少年達に生きることの大切さを教えています。今回は彼の授業で言われていたことをピックアップして記載したいと思います。

◎辛いことがあった時、人は愚痴をこぼす。マイナスな言葉や弱音を吐く。「吐」という字は、口へんにプラスマイナス。ただ、嫌なことは吐き出していい。でも、そこから成功する人、夢を実現する人は少しずつ変化していく。どう変化するかというと弱音を吐かなくなる。そしてボジティブなことだけを言うようにする。

→すると「吐く」という漢字からマイナスが無くなる。つまり「叶」うになる。物事を前向きにポジティブに考える人は夢は「叶う」んだ!!

◎自分の決めた目標について思っていた到達点に少し足りないと思ったら、諦めるのではなく軌道修正しながら、最終的な目標は変えない。

紆余曲折しながら、遠回りしながら、ここまで行けばいい。これは危険だと思ったら回避する。危険だと思ったら、逃げていい。「逃」は、しんにょうに兆し。そして、また時間をおいて、しんにょうを手ヘンに変えて「挑」挑戦するんだ。

◎「幸」と「辛」 幸せでも、何かが欠けたら辛くなる。辛くても、何かが加われば幸いになる
  
◎「苦」「困」「災」に「難」を加えると「苦難」「困難」「災難」 こういうことが起こると不幸だと考えてしまう。「難」が無い人生を「無難」という。ただ、生きている上で無難な人生なんてありえない。だから、「難」が有る人生が当たり前。昔の人は「有」「難」と書いて「有難(ありがた)」し。としたんだ。

 ◎「命」は、人を一叩き(ひとたたき)と書く。 殴ったり蹴ったり、人を痛めつけることで命を感じる。これは大間違い。寝てる時、無意識の時、今も叩き続けているのが心臓。心臓の一叩きの連続が命なんだ。その命を命懸けで産んだのはお母さんだ。女性です。命の始まりは女なんです。「女」が土「台」となって「始」まりと書きます。だから俺ら男は、女の人を粗末にしちゃ絶対ダメなんだ。君らを産んだお母さんは命懸けで君らを産んだんだ。それは間違いない。

つまり命懸けで産んだものが命なんだ。人間はそれを何度も繰り返してきたんだ。さあ、ここからは、皆が命を繋げていく番だ。ここから出たら、命を広げて行ってください・・・。

*いかがでしたでしょうか。その番組の映像を見ていて、少年院の子ども達が自ら進んでメモを取り出し真剣に聞いているのが印象的でした。生を受けたものの複雑な家庭環境で親の愛情を受けられず、勉強もできず、周囲から疎外され、自分の存在意義を見いだすために犯罪に手を染めた子ども達。そんな子ども達でもゴルゴ松本さんの話を聞いて何かが変わったのではないかと思います。やはり大切なのは声掛けや子どもの生活に注意を払うことだとおもいます。生活を監視するのではありません。高校生ですから自立も必要です。ただ、おや?と思ったら、たった一言だけでもいいので声を掛けてあげて下さい。とくに夏は思わぬ事故や事件が多い季節です。そんな事故や事件に巻き込まれないためにも、是非お子さんとの時間を大切にして有意義な夏休みにしていただきたいと思います。

■学年だよりに寄せられた感想紹介
(文意が変わらない程度に文章を多少加工してある場合があります)

・夏本番に向けてクーラーの件、親として大変心配な点です。学校としてもクーラーなしでの学校としての人気度も下がると思われるので、早めに設置できるよう働きかけをお願いしたいです。

・クーラーの設置は必要だと思います。せめて各クラス分だけでも寄付を頼ったり、なんとかお金の工面をしてみてはどうでしょうか。
⇒その御気持ち痛いほどわかります。特に4階は暑くなりやすいため、熱中症にならないか我々としても注意深く見ております。現在教室には2台の扇風機を稼働して対応しております。なお図書室および進路指導室横の学習室には冷房が完備となっております。クラスでの設置ということですが、教室に2台設置と考えて1台20万で2台で40万、それが15クラス+講義室5室の20クラス。工事費用も考えてざっと1000万になります。頭の痛い話です…。
   
・働くこと。これは人の言葉を聞くだはではわかりません。実際働いてみてこそ色んな事がわかります。大切なことは一度挫折を感じて、そこからどうしたらよいものか,もっと頑張るのか、諦めるのか、など色んな経験をして初めて本当の働くという意味がわかるのではないでしょうか?話ばかり聞くことが良いとは限りません。実際アルバイトも大変ですが、就職してからの働くとはかなり違いますので、そこの所も気をつけた方が良いと思います。みんな本当の苦労を知りましょう。
⇒今回は職業人に話を聞き、働くと言うことをコンセプトの下でキャリアガイダンスが行われました。ご指摘の通り、聞くだけでは本当の意味での働くことはわからないと思います。そのため2年生ではインターンシップを行い、実際に働く難しさを体験することになっており、3年生では1・2年の経験を活かし、より明確な進路目標を設定し進路実現に向け勉学に励む道筋となっております。ご指摘の件進路指導課長にも伝えて来年度に活かして行きます。