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R7年度_7月_歳時記

あーでもない、こーでもない

 本日(7月15日)、3年2組は技術の時間にプログラミングを行いました。今やこの言葉はごく一般的になりました。みんなが大好きなゲーム、パソコンやスマホ、車や電化製品などにもこのプログラムが当たり前のように使用されています。今日は歩行者用の信号機のプログラムを作ってみました。青から赤、赤から青・・・一瞬単純そうに思えるこの信号機も、青から赤に変わる前に点滅します。それらのことを頭に入れながら工夫し、自分なりのやり方でまずは作ってみます。そして周りの仲間がどんなふうに作ったのか自分と比べながら、「あーでもない、こーでもない」と意見を交わし合います。そうです、この「あーでもない、こーでもない」がいいんです。この時間は子どもたちの脳がフル回転で動いているのです。「やっぱりこうだ」「いや、こっちの方が効率がいい」・・・。世界を席巻するようなプログラマーたちも「あーでも、こーでも」と言いながら大発明を成し遂げたのだと思います。南中の生徒から将来、世界を驚かせるような開発者が出ることを期待しています。

奇跡の一投

 人間の力とは計り知れないもので、稀にその人がもっている能力以上の力を発揮することがあります。

 7月13日、場所は西部緑地公園陸上競技場。全中の切符を賭けた最後の大会。「奇跡の一投」はまさにその時その場所で放たれました。

 陸上部の山内優助さん。投てきの専門である彼は石川県では敵無しです。けれどこれまで超えられない壁がありました。そうです、全中に出場するためには標準記録を突破しなければなりません。その距離13m30cm以上。練習では何度か超えたことがあるそうですが、本番の大会でまだ出したことがありません。彼が持っているベスト記録は13m08cm。あと、22cm足りません。たかが22cm・・・。このたかがを超えるために、陸上選手は幾度も幾度も繰り返し練習します。特に投てき種目は孤独です。山内さんは県内にライバルはいません。ライバルは自分自身であり、この22㎝なのです。

 向かえた最後の試技。会場中が山内さんの一投に注目していたそうです。そしてリズムをとった拍手が鳴り響きました。その時山内さんはこのように思ったそうです。

「今まで記録を出さなきゃ、って力んでいました。けれど最後の一投は自然と力が抜けて、楽しんで投げようと思えました。」

 彼が全中を賭けた最後の一投は、美しい放物線を描き地面に落ちました。その距離13m50㎝。観衆を魅了し、無の境地で放たれた一投は、まさに「奇跡の一投」でした。

 山内優助さん、全中出場おめでとう。全国の舞台でも次の「奇跡の一投」を期待しています。

令和7年度全国中学校陸上競技大会は沖縄の地で行われます。尚、女子2年100mで南さんが2位になり、北信越大会に出場します。陸上部の皆さんお疲れさまでした。

 

一球入魂

 昨日(7月13日)、南中野球部は準々決勝に臨みました。相手は小松市の強豪南部中学校です。

初回、いきなり先頭バッターにヒット。その後バントで送られ、4番バッターに先制となるヒットを打たれ1点を取られました。エースピッチャーの木下さんの球は走っているように見えましたが、さすが相手もここまで勝ち上がってきているチームです。しかし、南中も黙ってはいません。1回裏、1番の坂田さんがセンターオーバーの3塁打。続く2年生の表さんもセンターオーバーの2塁打。あっという間に同点です。その後お互いに点を取り合い、一進一退の攻防が続きます。次の1点をどちらが取るかが勝敗の分かれ目でした。ここで南中ナインの機動力が相手をかく乱しました。フォアボールや盗塁、相手のミスもからみ7回表に追加点を奪い勝負あり。100球近く投げ込んだエースの木下さんは、最後まで球威が衰えることなく、1人で7回を投げ切りました。

 これでベスト4進出です。次の相手は優勝候補を次々と撃破してきた金沢市の清泉中学校です。プレイボールは19日(土)8:30です。保護者の皆さま、次の試合も熱い応援よろしくお願いします。

無心

 相撲部がやりました!先日行われた県大会で見事優勝!相撲は県で一番になると全国大会が確定します。

決勝戦はこれまで何度も苦汁を味わった金沢学院大学附属中学校。もはや何度対戦しているかわかりません。過去の成績は向こうが上回っています。相撲の勝負は一瞬で決まります。土俵に上がってからすでに勝負は始まっています。相手との間合い・呼吸・気迫・・・。立ち合いの鋭さも重要ですが、いかに自分の形に持ち込めるかが勝敗の鍵となります。真向当たるのか、それとも変化するのか、そして相手はどうくるのか・・・。本当に一瞬の勝負であり、それが相撲の魅力でもあります。

 先鋒戦、両校エースを起用してきました。3人制の勝負で、先鋒の役割は特に重要です。そしてそれはお互いの監督も十分わかっています。エース同士の力のこもった勝負は金沢学院中に軍配が上がりました。万事休すです。しかし、ここからがすごかった。南中の頼れる2年生コンビがなんと立て続けに勝利し優勝が決まりました。おそらく余計なことを一切考えず、これまで何千回も積み重ねてきた稽古で会得した、無心の境地だったのだと思います。

 選手のみなさん本当によく頑張りました。保護者のみなさんおめでとうございます。そして何より、外部指導者として日々親身になって指導してくださっている西村先生、寮で子どもたちを支えてくれている奥様。本当にありがとうございます。これからも南中相撲部をよろしくお願いします。

 令和7年度全国中学校相撲大会は火の国熊本で行われます。目指すは全国制覇!頑張れ南中の力士たち!

激闘

 先週もお知らせしましたが、サッカー部は12日(土)に県体1回戦に臨みました。相手は強豪金沢学院大学附属中学校です。選手層の厚さは向こうが上です。けれども南中イレブンは、果敢に相手にチャージをかけ、ほぼ互角に渡り合っていました。前半15分過ぎ、コーナーキックからのこぼれ球を見事ゴール・・・と思いきやオフサイド。その後前半終了間際、一瞬の隙をつかれゴールを決められました。ハーフタイム中、監督からの指示を選手はしっかり聞いていました。そのまなざしは、まだまだ諦めていない強い気持ちを感じました。後半始まってすぐ、相手のボールをカットし中央突破、見事同点ゴールを決めました。南中の応援団も大盛り上がりでした。その後は一進一退の攻防が続きます。相手は後半15分過ぎに何人か選手交代しました。後半もあと残りをわずか・・・疲れもたまって一瞬足が止まったところを突破され、勝ち越し点をゆるしてしまいました。その直後、終了を告げるホイッスル・・・。あと一歩のところで負けました。負けましたが本当にいい試合でした。もてる力は十分に出し切っていたと思います。

 サッカー部のみなさん、特に3年生、本当によく頑張った!君たちの雄姿は後輩たちの目に焼き付いていたと思う。サッカーを通して身につけた精神力を、これからの人生にぜひ生かしていってほしいと思う。応援に駆けつけてくださった保護者の皆様、顧問の先生方もお疲れ様でした。