2024年9月の記事一覧

エレベータートーク再開

 254日目

 

Save the Children さんが

「2024年能登半島地震子どもアンケート

 〜震災から半年 いま伝えたい子どもたちの声〜」

7月に実施されたアンケートの結果を

送ってくださいました

 

2000人を超える子どもたちが

どんなことを思い

どんなことを考えているのか

未来を語る時に

絶対に子どもたちを抜きにしてはいけません

 

ぜひとも多くの人たちに見てもらいたいと

主催者に許可を得てリンクを張らせていただきました

 

https://www.savechildren.or.jp/scjcms/sc_activity.php?d=4535

 

https://www.savechildren.or.jp/news/publications/download/report-notochildrenvoice2024.pdf

 

回答者の内訳は小4から高4

輪島高校には定時制もあるため

高校4年生がいます

 

性別は

その他 無回答が2%

性別違和を感じる人は10%

左利きの人やAB型の人の割合と同じ

と言われているので

言えずに悩んでいる子もいるのでしょう

 

「大人に伝えたいことは何ですか?」

の問いかけに

最も多く41%の子どもたちが答えたのは

なんだと思いますか?

 

「感謝の気持ち」なんです

 

次に「自分たちのまちの復興のこと」

しっかりと未来を見つめています

 

誰に伝えたいですか?

の問いに最も多かったのは総理大臣!

自民党総裁選に出馬の先生方

ぜひ被災地の子どもたちの声に耳を傾けてください

 

「地震が起きても人が傷つかない世の中にしてください」

「この思いと心の傷は一生なくなりません 悲しい思いを知ってほしいです」

「これが東京や大阪でおこったのなら こんなに復興が遅いわけないでしょう」

「輪島市は見捨てられたんですか?帰る場所がないのは嫌です」


学校では去年まで普通にやっていたこと

でも今年はできていないこと

たくさんあります

そんなこと

ひとつずつ戻していきますね

 

まずは

校長面談「エレベータートーク」

去年の3年生には4月からやってたんですが

今年は昨日からスタートです

 

「エレベータートーク」とは

あるベンチャー企業の若手起業家が

投資家を待ち伏せて

偶然乗り合わせたふりをしたエレベーターの中での

わずか15秒間の間にプレゼンして

見事資金調達に成功した

シリコンバレーでのサクセスストーリーが

元になっています

 

校長室でプレゼンしてみろと

順番にひとりずつ呼んで

全員の気持ちを聞きます

 

そんな今日の一コマ

「校長!教室にポット置いてください」

「なんで?」

「学校でカップヌードル食いたいッス」

「家で食べたら?」

「他にも食いたい友達います」

「ポットぐらい自分で持って来たら?人に頼るな」

「いいんっスか?」

「逆に聞くけどなんでダメなの?」

「担任が怒ります」

「そうかな?なんでダメって言うと思う?」

「危ないから?火傷するから?」

「もし仮に誰かが火傷しても

 その事故を予見できるかどうかが裁判の争点になる

 高校生にもなったらポットのお湯は熱いことくらい

 判断できるはずだから

 もし誰かが火傷してもその責任は高校にはないと

 司法判断されると思うよ

 だからそれは担任が反対する理由にはなり得ないと思うな」

「自分がやったら他のみんなもやり始めて収集つかなくなるから?」

「それはあるね

 全ての教室で一斉にポットを使うと

 電気容量オーバーでブレーカーが落ちるよ」

「じゃあルールを決めて順番に使うとかしたら…」

「そう!他にもいくつか問題があるよ

 それらを全部洗い出して

 その解決策も全部考えついたらまたおいで」

「わかりました!話してよかったっス!」

目を輝かせて帰って行きました

どんな答えを持ってくるか楽しみです

今日は二百二十日

震災から数えて253日目

立春から数えて220日目

 

立春は年によって変わるけど

だいたい2月4日頃

そこから数えて210日目を二百十日

その10日後を二百二十日といいます

昔の農家の人々が

この頃に台風が襲ってくるのを

経験的に知っていたのです

こうして合い言葉のように

台風の被害を戒め

言い伝えてきたのです

残念ながら地震がいつ来るかということは

台風のように予測がつきませんが

だからこそしっかりと備える必要があります

今学校では

固定すべき棚の調査と固定作業を進めています

1月の地震で終わったとは言い切れませんから


 

 

 

 

見て下さい

この素晴らしい景色

職員仮設住宅からの眺めです

毎朝こんな気持ちのいい場所からの出勤です

おそらく条件が合えば

遠く立山連峰を望むことができるはず

立山からの良い気を

全て吸い込むような

パワースポットです


今日の夕方18:09より

文化祭の模様が石川テレビで

放送されます

今日もいろいろ

253日目

 

株式会社 楽ドラさんの代表取締役

山田 元子(かれん)様が

能登被災地5高校で

速読の講話とレッスンを

してくださいます

本校へは

10月23日(水)の午後に来てくださいます

書籍「らく速読」を生徒全員に

プレゼントしてくださるそうです

皆様からのご支援をお願いしています

よろしければご協力下さい

https://rakudora.sukumane.biz/sukumane/form/detail/1686

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2年生「文学国語」の授業では

読者の興味関心を惹きつける

創作活動を行いました

指導されたのは川端葵先生

図書室に生徒たちの作品が

展示されています

豊かな創造力と表現力に驚かされます

 

 

 

 

 

 


金沢大学のボランティアチーム

「ボラさぽ」のみなさんが

来てくださいました

グラウンドの石拾いと整備

瓦礫や壊れたブロックの撤去

枝の剪定や草刈りなど

一日かけて学校を綺麗にしてくださいました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回は9月14日(土)に来てくださいます

どうもありがとうございます


今朝出勤途中で見た驚くべき光景

 

 

 

 

 

 

写真真ん中のパワーショベルを見てください

これおそらく60度以上ある断崖絶壁ですよ

こんなんあり?

命がけの作業です

尊敬します 

はたらきアリの法則

252日目

 

はたらきアリの法則というのがあって

アリは働き者に見えるけど

実際に働いているのは

全体のおよそ3割程度だ

というものです

 

全く働こうともしないのが1割

残りの6割は

とりあえず働いているふりをしています

 

3割の働き者だけを集めて

新しい優秀な集団を作っても

やがてその割合は

3:6:1に行き着くのだそうです

 

実は何にもしない1割にも

それなりに大きな役割があって

仮に群れ全員が同じ方向を向いて

働いていたら

不測の事態が起こった時に

群れが全滅してしまう

そうなった時に生き残った1割が

新しい群れを作っていくのです

 

人間社会も何だかよく似ている気がします

私は若い頃は

なんやかんやといろんなところに

いちゃもんつけては

なんとかサボることばっかり考えていた1割でしたが

今こうして生き残って

自分でも信じられないほど

3割の仲間入りをしています


さて

先日行われた文化祭の振り返りを

若手の先生方で行いました

 

石川県教育委員会の

教員養成プログラムは

全国に自慢できるほどのシステムです

若手教員養成プロジェクト

通称「若プロ」の大きな柱として

各学校が主体的に研修を推進しています

今回の振り返りは

その研修の一環としてのものです

 

 

 

 

 

 

 

文化祭の振り返り

多忙な先生方なので

最も効率良いのは

オンラインを使ってのアンケート集約ですが

これまでの経験から

この手法の問題点は

1割の先生が提出してくれないこと

きちんと回答してくださる先生が3割

残りの6割はとりあえず提出だけしておこう

と分かれることです

 

6割の先生にはさらに2つのタイプがあって

「よかった 最高 問題なし」

と無批判に誉めてくれるタイプ

 

もうひとつのタイプは

ほとんどどうでもいいような細かいことに

ネチネチ小さな文字でびっちり

問題点の指摘だけをしてくるタイプ

係としては

「あなた気づいていたんですよね

 そこで何かしてくださったんですか?」

と言いたくなり

係の精神衛生上非常に良くないタイプです


そこで今回はあえて対面での振り返り

 

でも

「あそこがダメ

 ここもダメ」

というありがちな反省会では

次やるのがイヤになってしまいます

次に繋がるような

「大好き反省会」を

OECDから教えていただいたので

それを実践してみました

 

次の事柄について

1分間自分だけで考え

1分間グループでシェア

それをKJ法で繰り返します

KJ法というのは

付箋を用いてお互いの考えを深め合う

話し合いの手法です

 

Drop:次回簡略化できること

Add:今回足りなくてプラスすればいいこと

Improve:次回発展できそうなこと

Self care:今回自分が頑張ったこと 思いっきり自画自賛

Ubuntu:他の人の頑張りを見つける

Keep:次回もぜひ継続すればいいこと

Identity:今回の文化祭を通して自分が一番変わったこと

 

これらの頭文字をとって

「DAISUKI(大好き)ふりかえり」です

 

今回の研修にはもうひとつ狙いがあって

それは私が目指していた

授業スタイルの伝承です

 

239日目に登場したフィンランドの校長先生

「フィンランドでは

 1時間の授業中に

 7分以上しゃべる教師は

 無能と評価されます」

できるだけコンパクトに

説明をまとめ上げ

生徒の活動時間を

充分に確保することが

求められているのです

 

今回講師を務めた私がやったことは

最初のルール説明とタイムキープのみ

一方受講者は休む間もなく

頭をフル回転させていたはずです

「授業中いかに教員が楽をして

 生徒の頭を疲れさせるか」

これが私が授業を組み立てるときの

大きなテーマでした

 

ただしこのタイプの授業には

入念な準備の時間が必要となります

それでも一度作ってしまえば

それは生涯使える財産となるので

若い先生方には

自分だけの授業を

一つひとつ作っていって欲しいと思います

春の選抜に向けて

251日目

 

まだまだ残暑厳しい中ですが

高校野球秋の大会が始まりました

 

 

 

 

 

 

 

1回戦は小松弁慶スタジアムで

飯田高校と対戦です

初回四球を選んだ先頭の池くんが敵失で生還

その後も田屋くんのタイムリーで

3点先取です

 

 

 

 

 

 

 

先発の宮下くんも快調に飛ばし

三振の山を築きます

 

3回には濱田くんの適時二塁打で1点追加

 

 

 

 

 

 

 

4回満塁のピンチには

センター坂口くんが

球場全体を見渡せる位置から

大きな声で一球ずつ指示を出しています

きっちり守り切ったのは

こうした見えないファインプレイがあるからです

 

 

 

 

 

 


见えないファインプレイといえば

ラジオで福山雅治さんが

こんなことおっしゃっていました

 

映画やドラマの撮影で

目に見えない細部へのこだわりで

役者の演技が

そして作品の出来が

大きく変わるのだそう

 

たとえばデスクワークのシーンで

引き出しの中に

その役柄の人が使いそうな小物を

忍ばせてあるか

それとも空っぽか

 

もちろん引き出しの中なんて

画面には映りません

しかしそうした小物を

美術さんが準備しておくことで

作り手側の役に対する想いが伝わり

役者側の解釈との間で

素晴らしい融合が起こるのだそうです


野球も同じです

実際ボールに触れているプレイヤーはひとりでも

この坂口くんのように

みんなでひとつのプレイを

作り出すのです

 

そう言った意味で

ひとつだけ小言を言うぞ

ファーストフライで

ファーストベースカバーに入らなかったピッチャー

あれはダメだ!

落としたらどうする?

全てのプレイに

全員がやるべきことをきっちりやれ!

それが次の勝利に繋がる!


5回には濱田くんが再び2点タイムリー

 

 

 

 

 

 

 

さらに6回には二木くんが

左翼線を破る二塁打で差を広げます

 

最後は濱田くんがきっちり抑えました

 

 

 

 

 

 

 

相手の飯田高校も震災で

多くの生徒が転校してしまい

他の部から助っ人を借りての出場でした

うちと同じで練習場所もままならない中での

それでも最後までひたむきなプレイ

途中痙攣して足をひきずりながらも

最後まで戦い抜きました

心から拍手を送ります

 

お互い災害になんか負けずに

戦いましょう