自彊日新

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長野東部中学校訪問記 <今日は長いよ>

 今朝は朝日が顔を出していたと思っていたのですが、今は雲の中へ。少し冷え込んではいますが。

 今日も一日いい日でありますように。

 さあ、顔晴りましょう。

 昨日は1日、長野市立東部中学校への学校訪問。篠原校長先生をはじめ、佐々木教頭先生、教務主任の村上先生から、東部中学校の取組みについて詳しく説明をいただきました。その後各学年の授業の様子を見学しました。とても落ち着いた中で授業が進んでいました。社会の授業では個人思考を協働的な学びによってより深めている様子や、数学では、問題を解き終えたどうも徒が時間がかかっている生徒に歩み寄って、その解き方やヒントを丁寧に説明している様子など、とても温かい雰囲気の中で授業が行われていたことに、とても感動しました。

 お昼にはとてもおいしい給食もいただきました。ごちそうさまでした。給食を食べながら東部中学校のSDGsの取組みを地元TV局が取材・放映した番組のビデオも拝見させていただきました。

 午後からはPT学活。学年担任制でローテーションしている先生の活動(学級終礼)の様子を伺いました。担任(窓口担当)でなくても何ら違和感もなくPT活動が行われていたことが印象的でした。その時間には生徒一人一人が家に帰った後の家庭学習の時間についてプランニングをしていました。具体的に〇時▽分から数学の〇〇と計画している生徒もいれば、数学◇時間といったスケジュールの生徒もいましたが、しっかりと家庭での過ごし方を計画しているところが素晴らしいと思いました。教員の働き方改革のヒントとなるような取組みです。

 その後、『East Company』で生徒たちが起業した取り組みを見ることができました。その活動を「East time」と呼んでいるのですが、その取組みに興味がある生徒たちが参加して、石鹸づくりや藁駒づくり(地域に伝わる藁で作った馬をお年寄りから習う)、プリントの裏紙を利用したメモ帳づくり、2年生による英語塾などが行われていました。どの取組みもSDGsを意識した活動であり、その活動に参加した生徒は「100East」という通貨を報酬としてもらい、生徒が運営するカフェで飲み物とおやつを購入することができます。働いたら報酬がもらえる、まさに学校内で会社経営がなされているのです。どのような会社を設立してもよいみたいで、生徒のアイデア溢れた会社が設立されていました。で、もう一つ驚いたのは、「East time」に参加するのは強制ではなく、自分が活動してみたい活動に自由に参加できるという事です。興味がある活動がない場合、又は活動をしたければ、自分で起業してもよいそうです。ですから、活動に参加しないで帰るのもありという点も認められており、それを咎める生徒や教員はいないのです。生徒の自主性を引き出す活動になっています。

 「East Company」の事務局員も自分が事務局員として活動したい生徒が立候補しているそうです。生徒会役員ではないそうです。事務局の生徒との懇談では、運営側としての苦労や今後の取組みをどうしたいか、集客の在り方などの展望を聞くことができました。そして何が一番すごいかというと、接した生徒たちの言葉からは「今の自分を変えたい。」とか、「人前でしっかり話ができるようになりたい。これは将来絶対大切な力になるから。」などという強い意志をもった言葉が出てくるところです。一人一人の回答を聞いていて震えるほどの感動を覚えました。

 「学年担任制」についても生徒たちに質問しましたが、しっかりと自分の思いを述べ、良いところや工夫したらよいところなどいろいろな意見が聞けました。

 このように生徒たちが安心して活動できるのは、篠原校長先生をはじめとする東部中学校の教職員の方々が、生徒たちを信じている、良いところを引き出している、何を言っても否定されない、認められるいわゆる心理的安全性が確保されているからだと思いました。生徒同士、生徒と教職員、そして教職員同志の温かい関係性がもそうです。生徒も教職員の方もニコニコしていたのがとても印象的でした。

 まだまだ書ききれないほど、感動したことや感心したことがありますが、今日はここまでとします。次年度の学校経営について、明るい希望の光が射してきたような思いで、東部中学校を後にしました。もう、ワクワクが止まりません。早速グランドデザインの練り直しに入ります。

 長野東部中学校 篠原校長先生、佐々木教頭先生、そして授業公開していただいた先生方、「East Company、East time」について説明を戴いた村上先生、冨田先生、お忙しい中、本当にありがとうございました。

 今日は私立高校の一般出願のため遅い時間のアップとなりました。

今日も生徒の笑顔と夢の実現のために、教職員一同太陽作戦で顔晴ります。

 

 「夢なき者に理想なし」

 「理想なき者に計画なし」

 「計画なき者に実行なし」

 「実行なき者に成功なし」

  故に

 『夢なき者に成功なし』