自彊日新

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手紙屋

 今朝は暑い雲が垂れ込め、肌寒い雨ふりの朝です。でも、きりっとしたすがすがしい朝を迎えられています。

 今日も一日いい日でありますように。

 今週に入って教職員と初期面談をしています。そこである若い教師からの質問。

 「生徒から聞かれるのですが、『なぜ勉強しなければならないんや。』という質問、時に回答に困るときがあるのですが…。」

 これには私も「おっ・・・。」長い教師生活の中で、自問自答を繰り返してきた命題。「ドラゴン桜」の主人公もいろいろ持論を述べていますが。

 その時、ふと頭に浮かんだ本。

  「手紙屋」蛍雪篇 〜私の受験勉強を変えた十通の手紙〜 

   喜多川 泰著 ディスカバートゥエンティワン社

 主人公の内田和花と手紙屋の手紙のやり取りの話。主人公は高校3年生。大学進学を考えてはいるが、これといった目的もなく、受検勉強に身が入らない。勉強はしなければならないと分かっているが、そのもやもや感を部活とアルバイトで打ち消している。そんな時「手紙屋」を兄の奥さんに紹介される。兄さんが事故で足にけがを負ったとき、この手紙屋に助けられたのだと。

 そこから和花と手紙屋のやり取りが始まる。

手紙屋から届いた手紙は十通。

①「勉強も一つの道具である。」

②「学校で習うことだけが勉強ではない。」

③「心の成長無くして、結果を手にすることはできない。」

④「自分が生きる意味は、自分で作っていける。」

⑤「困難を可能にするのは『意志』の力。」

⑥「成功するために必要なものは、方法でなく行動だ。」

⑦「家に帰ってから最初に座る場所で、自分の人生が決まる。」

⑧「『何をやるか』よりもっと大切なものがある。」

⑨「すべての教科が、人生を豊かにするきっかけになる。」

⑩「今日一日の勉強が、将来の世界を大きく変える。」

 興味がある方は是非、校長室にありますので。

 今日も一日、生徒の笑顔と夢の実現のために、教職員一同手紙屋になって顔晴ります。