自彊日新

2024年1月の記事一覧

誰一人取り残さない

 今朝はうっすらと道路に雪が積もる程度で、ちょっと一安心。大雪予報は峠を越えたのでしょうか。

 今日も一日いい日でありますように。

 さあ、顔晴りましょう。

 今日は『KAGA  Education  PLAYER's  Day』

      KAGA  Education  PJAYER's  Day  1.26

 午前中は庄小学校、山代小学校で授業ツアー。

 午後からはゆのくに天祥にて報告会があります。報告会では、加賀市小中学校の取組みをまとめた映像のほか、加賀市教委よりの実践報告、独立行政法人教職員支援機構理事長 荒瀬克己氏の講演があります。また、共創パートナーからの報告と対話型研修の体験会もあります。3時間30分中身の濃い報告会になりそうです。どのような会となるかは、行ってみないと分かりません。ワクワクがたっぷりの一日です。

 本校も2月16日(金)に自主研究発表会を行います。現在、加賀市、他の市町より20名弱の方々が参加希望していただいております。ありがとうございます。当日の飛び入り参加も大歓迎ですので、どうぞよろしくお願いします。

 本校で取り組んでいるSWPBS(学校規模で行うポジティブな行動支援)の取組みを見てもらうわけですが、本校では生徒の生活環境を整えることにプラスして学習環境の整備についても積極的に取組んでいます。その実践(まだまだ始めたばかりですが・・・。)を知ってもらい、見学された皆さんが各校でチャレンジしてもらえればと考えています。拙い研究ではありますが、ほんの少しでも皆さんのヒントとなればと思っています。

 昨今の生徒指導事案はひと昔前のものとは全く質が変わったなと感じています。いわゆる素行が悪い生徒への対応という問題以外に、様々な特性を持っている生徒、特別な配慮が必要な生徒など、多種多様な生徒たちへの対応が要求されています。

 これまで生徒指導に長けた教員が培ってきた「経験・勘」だけで、果たして対応ができるのでしょうか。私は対応するにその許容範囲をはるかに超えているように感じています。経験豊富な教員ならなんとか対応できるかもしれません。ただそのような教員もこの大量退職によって現場からいなくなってきました。(このベテラン教員は問題のある生徒たちを一手に抱えて指導していたので、私はこれらの先輩教員を「個人事業主」と言っています。)

 若手教員に至ってはどうでしょうか。そのような「経験・勘」を持ち得ている教員は皆無に等しいと思います。「経験・勘」が無いならば、どれだけ現場で「経験・勘」を持っている経験豊富な先輩教師から教わっているでしょうか?それも甚だ疑問です。教わったとしても若手は「個人事業主」にはなれません。

 また教員全体に言えることですが、真面目な方が多い。生徒指導上の問題を抱えた場合、うまく解決できればいいのですが、十分に指導しきれなかった場合「自分には力がない。」と感じてしまう教員は少なくないと思います。(これを個人攻撃の罠と言います)これを繰り返すことが負のスパイラルとなり、やっとの思いで試験に合格し、晴れて教壇に立った若手教員の熱い志に水を差すことにつながってしまう。時には離職という結果につながることもあり得ることです。

  これからは「経験・勘」も大事だけれども、それだけに頼る生徒指導、生活環境支援ではなく、科学的根拠となる応用行動分析学に基づいたPBSという手法を、学校規模(SWPBS)で行うために、教職員の共通理解・共通行動を実践の計画、実行、評価、見直しというシステムを校内に構築し、生徒一人一人の行動の変容を観察記録し、それを数値化しデータとして捉え、データを分析することで取組みの成果と課題を明確にし、最終的な成果を導き出すという、組織的・全体的に生徒指導、生活環境支援を行うことが必要なのです。

 このように学校全体でシステム化された生徒指導、生活環境支援を目指すことが今学校に求められているのではないかと考えています。誰一人取り残さないというのは、なにも生徒ばかりではありません。私たち教員の仲間たちも誰一人取り残さず、生徒と教職員のQOLの向上を目指す。これからの学校教育に求められる姿だと思っています。

『顔晴ろう、のと。顔晴ろう、いしかわ。』

 今日も

『楽しく、一生懸命』

 今日も生徒の笑顔と夢の実現のために、教職員一同太陽作戦で顔晴ります。

 BE THE PLAYER

 「夢なき者に理想なし」

 「理想なき者に計画なし」

 「計画なき者に実行なし」

 「実行なき者に成功なし」

  故に

 『夢なき者に成功なし』