校長室より

電気科で2つの企画を実施しました

 電気科で2つの企画を実施しました。

 午前中は、2年生対象の石川県電気工事組合加南本部の皆様による懇談会、午後は1年生対象の名古屋工学院専門学校の石原先生による「キャリア教育」です。

 石川県電気工事組合加南本部の皆様は、能登半島地震の復旧作業(活動)中のお忙しい中、本校まで足を運んで、電気工事の魅力ややりがいを教えて下さいました。生徒は、自分たちは社会を支える人材として期待され、大切にされているということを今まで以上に感じることができたと同時に、日々の学習や資格取得・検定のモチベーション向上につなげてくれるものと思います。

 キャリア教育では、工業高校が就職に有利であるとともに、希望すれば大学進学も可能(というよりも容易)ということに加え、中でも電気科は将来の仕事という面では資格がなければ携わることができない数少ない分野であるということを強調してお話がありました。生徒ももちろんある程度わかっていますが、わかって入学してきた生徒は少ないです。もちろん、中学生やその保護者の皆様で明確に意識している方は少ないと思います。そういった点をもっとアピールしていかなければならないのですが、なかなか難しいのが現状です。

 電気は言うまでもなく現代社会を支える欠かせない存在です。いわゆるインフラ・ライフラインであり、その電気が当たり前のように使えることの多くの部分を「電気工事」に携わる方々が担っています。能登の地震でも水、そして電気の重要性を挙げる被災者の方が多くいました。生活を支えるという意味はもちろんですが、明かりがあるというだけでどれだけ心強いかという心理的な支えにもなっているようです。また、言うまでもなく快適で便利な生活にも電気は欠かせません。それらは電気工事に関わる皆さんの尽力によるものです。
 ところで電気工事に関するCMをよく目にしますが、CMはそもそもモノを売ることが目的で作られます。そういう視点でいうと電気工事の業界のCMは必要ないはずです。なぜなら電気を使わずして現代人は生活できないからです。それなのにCMをしているのは、なぜでしょう?私はきっと、電気を大切に使ってもらいたい、目立たないけど重要な仕事を人に知ってもらいたい、そして電気工事に携わる人を応援し、多くの人材に業界に興味を持って欲しいということだと考えています。実際に会長さんにお聞きしたところ、「まさにリクルート(活動)ですよ」、というお答えでした。

 電気の仕事は増えることやより重要になることはあってもなくならない、にも関わらず、人手不足が顕著なようです。中学生の皆さん、電気を学び、社会に貢献したい人は、ぜひ本校へ来てください。

※詳しくはこちらからご覧ください

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安否確認のシミュレーション

 能登半島地震が起きた時に安否確認をしましたが、なかなか連絡が取れず完了するまでに4日もかかってしまいました。その間、何度もメールや電話をする手間もかかりましたが、それ以上に担任の先生方は「ひょっとしたら救助が必要な事態になっているのではないか」と心配を募らせていました。

 始業式のときに、安否確認に速やかに応じないと、本当に助けなければならない他人の救助を遅らせ、命を奪うことになりかねない、あるいは自分が本当に救助が必要な状況であったとしても救助が遅れることになりかねないと、命に関わることなので少しきつめに伝え、意識向上を図りました。

 加えて今回の反省を活かし、急遽本校独自の安否確認システムを構築し、シミュレーションを実施しました。生徒からはフォームで回答するだけですが、内部の処理を工夫して担任および管理職側で容易に途中経過を確認できるようにしました。他にもそもそも安否確認の知らせが常に届くようになっているかの把握もしました。

 今後は避難訓練のように何度か繰り返すことで、より早く、より正確にそしてより容易に安否確認ができるようにして行きます。

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生徒諸君に感謝します

 本校では先日から、防災の視点から教室への携帯電話の持ち込みを許可しています。この間、先生方から携帯電話の不正使用に関する報告が一切ありませんでした。始業式でのお願いしっかりと守ってくれていることに、ただただ感謝です。本当にありがたいことです。保護者の皆様におかれましては、ご家庭でも褒めてあげていただきたいと思います。

※生徒にはGoogle Classroomを通じて伝えました。

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始業式を行いました

 始業式を行いました。
 次のようなことを生徒には伝えました。

・親戚や知り合いに被災した人がいて、暗い気持ちでここに立っている人もいるかもしれない。不安がある人は遠慮なく相談室を利用すること。また、そういう人がまわりにいるかもしれないということを忘れず、言動には配慮すること。

・しばらくのあいだ一定のルールの元、携帯電話の教室内への持ち込みを許可します。ただし、生徒諸君を信頼しての措置であることを心にとめて欲しいこと。

・今の段階では、高校生は普段の生活をすることが、間接的ではあるが、立派な貢献・協力であること。

・ボランティア等はいつか要請があるときに備えて力を蓄えておいて欲しいこと。

・復興の道のりは長く険しいものになるから、長い目で見て立派に就職・進学し役立つ人材となることも大きな貢献になるということ。

・募金などは金額の大小に関係なく、被災した方々の心の支えになるであろうこと。

・相手の身になって自分にできることは何かを真剣に考え行動することは大切であること。

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ヘリコプターの音

 ヘリコプターの音を1/1から一日中聞いているような気がします。自宅は金沢の陸上自衛隊駐屯地の近く、勤務先は小松のためです。1/1はその音がなんと心強い音か、と感じていましたが、時間が経つにつれ事の重大さを実感する音に変わりつつあります。良い意味で一日も早くヘリコプターの音が聞こえなくなることを祈っています。

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