校長室ブログ

2025年5月の記事一覧

笑う とてもとても嬉しかったこと

 昨日、今年度初めての歯科検診(2・3年生)がありました。午前の診療を終えられた校医さんが、お仕事の合間を縫って駆け付けて下さり、皆さんのお口の中の健康状態を診てくださいました。診察を終えられた校医さんをお見送りした際、とてもとても嬉しいお言葉をいただきました。一つは、順番を待っている皆さんの様子について、大変静かできちんと待っていてくれたということ。もう一つは、どの子も診察前の挨拶が自然に爽やかにできていたということ。校医さんは特に3年生の大人らしいきちんとした様子に感動しておられました。そのことを繰り返し伝えて下さるので、2・3年生の昨年の様子も思い出しながら、1年間という月日が確実に皆さんを成長させていることを改めて実感しました。

 教室の中では、楽しいことも、しんどいことも起こっていると思います。5月も半分が過ぎ、やおら2か月が経とうとしていますが、徐々に馬力が出てきた人もいれば、逆にしんどくなってきた人もいるでしょう。時間の約束については、4月の初めの決意が少しずつ薄れてきて、遅刻が続いている人が例年以上に多いようです。(朝学習に出られなくてもいいや…)と諦めてしまわずに、時間の約束を守れる自分になるトレーニングに励んでください。皆さんは必ず素敵に成長します。まずは自分で自分を励ましてくださいね。

 最後になりますが、今日は『絆花(はんな)カフェ』の日でした。今年度2回目になる今日は、地域の皆様もご招待して、地域交流スペースで行われました。私は1回目の時と同じく、「いしかわブレンド」と「サクラ蒸しパン」をいただきました。今回はお客様も多かった中で、いしかわの皆さんは実にてきぱきとオーダーをとってくれたり、商品の説明をしてくれたり、笑顔で運んできてくれたりしました。向陽の皆さんも1回目よりたくさん来店してくれていたように思います。いしかわの皆さんの日頃のお勉強の成果は、皆さんというお客様がいてこそ発揮されます。そういう意味でも今日はとても嬉しいお昼休みになりました。『絆花カフェ』は不定期開催なのですが、もう次回の案内が待ち遠しいです。まだ行ったことがないという人は、ぜひ3回目の『絆花カフェ』に足を運んでくださいね。

 

星 pain pain go away !

「先生、痛いよ~。なのに今から体育ねんよ~。」

 今日はすれ違う生徒の多くからそんな言葉を聞きます。階段を下りてくる様子がしんどそうな人もたくさんいます。昨日の頑張りがひどい筋肉痛になって皆さんを苦しめているのですね。測定の補助しかしていなかった私は、申し訳ない気持ちで、皆さんのつらそうな背中に(痛いの、痛いの、飛んでけ~)と心の中で言うことしかできません。そして、きっと明日には痛みも引いてどこ吹く風で笑っているだろう皆さんの若さを羨ましく思うのだろうと思います(笑)

 昨日、5月14日(水)の青天の下、金沢市営陸上競技場で行われた令和7年度のスポーツテストは、最後の教頭先生の講評にもあったとおり、多くの場面で「ありがとう」と言いたくなるような姿を見ることができました。どの種目にも一生懸命に取り組んでいる姿、友達や先輩後輩を声のかぎりに応援している姿、先生方のお仕事を笑顔で手伝ってくれている姿をはじめ、色々な言葉や姿に頑張りや優しさを感じることが多かったように思います。だから、私からも改めて言わせてください。素晴らしい1日をありがとう。& pain pain go away! It will heal soon!

 

   

 

期待・ワクワク 公開授業の日に思ったこと

 今日は「令和7年度1学期公開授業」の日でした。お仕事をなさっている保護者の方にたくさん来ていただけるように、本校では毎年土曜日に開催しています。今日はお休みする生徒も少なく、また午前中4時間の公開授業には、朝早い1限目から足を運んでくれるお家の方もいて、今日1日で本当にたくさんの保護者の方に、学校での皆さんの様子を見ていただくことができました。午後からの1年生の「系」選択説明会や、2・3年生の進路ガイダンスにも、一緒に参加してお話に耳を傾けて下さった方々が多くいらっしゃって、皆さんがこれから歩いて行く道を、一緒に悩んだり考えたりしてくださろうとしているんだなぁと胸が熱くなりました。

 実は、高校生の頃の私は生意気盛りで、参観日に母親が来るのが恥ずかしくて「絶対に来なくていいからね」と言っていました。あろうことか卒業式の日にもそんな言葉を発してしまって、母に哀しい思いをさせました。物事の全てを自分軸からしか見ておらず、人生の一番の味方になってくれる家族の思いをちゃんと理解していませんでした。学校での皆さんの姿を見たくて、お休みの日なのに(或いはお仕事を少し休んででも)わざわざ足を運んで下さるお家の方がいてくれる…あの頃の私がそのことに素直に「ありがとう」と思える娘だったら良かったのですが、どんなに悔やんでも時間はもう戻せません。

 自分の人生の中の主人公はほかでもない自分自身。それは間違いないことですが、自分は家族の方の人生にとっての大切な大切な登場人物でもあります。明日は「母の日」。お母さんを想って過ごす時間を大切にできるといいですね。

 

 

晴れ 笑顔のエネルギー

今年のGWが終わりました。4連休ゆっくり休めましたか?部活動やアルバイトに励んでいた人が多かったと思いますが、平日とは違う時間軸の中で、少しでもスッキリできていたら良いなと思います。

久しぶりの学校では、あちらこちらで元気な声が聞かれ、素敵な笑顔が見られました。元気になれる時間を過ごせたのかなと嬉しくなりました。笑顔は周りを元気にします。笑顔の人が目に入るだけで、明るい気持ちになれます。3年前の卒業生が「繋」(つな(がる)・つな(ぐ))という文字を据えたインクルポスターを作成してくれましたが、心からの笑顔が拡がり、つながっていくと良いなと思います。

一説によると、人間は口角をあげながら苦しいことや悪いことを考えられないそうです。「笑う門には福来る」という諺はきっと本当で、笑顔が多いと楽しいことや幸せが向こうからたくさんやってくるのではないでしょうか。笑顔にはそれだけのエネルギーがあります。5月を爽やか笑顔月間にしていけるといいですね。

昼 目には青葉

あっという間に卯月が去って行ってしまいました。巷は皐月。暑い夏がやってくる前の過ごしやすい季節の到来です。山の木々の早緑(さみどり)、水を張った田んぼに植えられた苗など、周りを見ると本当に美しい緑が目に入ってきて気持ちのいいものです。この季節になると必ず一度は口にしてしまう句が、「目に青葉、山ほととぎす、初鰹」―― 松尾芭蕉さんとも親交の深かった江戸時代の俳人 山口素堂の有名な俳句です。この時期の爽やかさを感じさせるものがリズムよく並べられて、(初夏っていいよねぇ)とうなずかされます。本来なら「青葉」「ほととぎす」「初鰹」と三つも季語を入れるなんて…とお叱りを受けそうなものなのですが、視覚・聴覚・味覚の三つの感覚で歌い上げているところが見事と評価されてきた句でもあります。

一方で、こんな素敵な季節にあるのが「五月病」。4月に環境ががらりと変わり、ひと月一生懸命頑張ってみたのだけれど、ここへ来てちょっと疲れが出てしまうというものです。また、ここ数年「気象病」というものもあって、気温や気圧などの気候の変化によって頭痛が起きたり、体調を崩したりする人もいます。いずれも本当は頑張りたいのにそれができないという苦しい状態です。

明日からGW後半です。「五月病」や「気圧病」の特効薬というわけではありませんが、休み方を意識するだけで、体や心が元気になったりするので試してみてください。まず、「休むこと=寝ること」ではありません。起床時間や就寝時間がいつもと大幅に変わったり、1日の睡眠時間が長すぎたりすると、かえって体が疲れてしまうことがあります。ここはまず要注意です。休養には大きく3つの休養があるそうです。「生理的休養」・「心理的休養」・「社会的休養」の3つです。「生理的休養」の中には、ゆっくり過ごす、運動をする、食事量や質を整えるというものがあります。「心理的休養」には友達と楽しい時間を過ごすとか、趣味にしていることに没頭するなど、また、「社会的休養」は周りの環境を変える休養のことで、旅行をするとか部屋の模様替えをする、買い物に行くなどといったものがあります。自分が今、どんな休養を欲しているのかを知ることで、自分に合った休み方が出来るかもしれません。

心と体をリセットして、7日(水)には、また元気な顔で登校してきてくださいね。