第52回 石川県理科教育研究大会 七尾鹿島大会 にむけて
七尾鹿島大会 大会推進委員長 辻口 裕規
(七尾市立能登香島中学校 校長)
半世紀以上にわたる歴史がある石川県理科教育研究大会を、今回、七尾鹿島地区で開催できますことを大変うれしく思います。
石川県理科教育研究大会は、石川県理科教育研究協議会が主催し、石川県教育委員会や石川県科学教育振興会、開催地区の市町教育委員会等の共催や後援のもと、開催地区の小中高の主に理科教育に関わる先生方の手で、県内の理科教育の充実・振興に向けて、大変大きな成果を積み重ねてきました。
今年度の第52回大会は、平成27年10月16日(金)に七尾市を主会場に開催します。
今回は、大会主題を「小・中・高をつなぐ理科教育のありかた」、副題を「科学を学ぶ意義や有用性を実感させる理科教育」としました。
大会主題「小・中・高をつなぐ理科教育のありかた」は、第14回大会より40年来継続して掲げてきています。小中高の理科教育の連携とスムーズな接続は、理科教育の充実と発展に向けて大切な視点であり、この主題を掲げて取り組んできた本大会は大変意義あるものと思います。また、これから、厳しい挑戦の時代を迎えるであろうと予想される社会にあって、ある事柄に関する知識の伝達だけに偏らず、学ぶことと社会とのつながりをより意識した教育の重要性が指摘されています。今大会の副題「科学を学ぶ意義や有用性を実感させる理科教育」を基に研究・協議を行い、今後の理科教育の発展につながる大会となることを祈念しています。
なお、当日の日程は、午前中に石川県立七尾高等学校、七尾市立天神山小学校、七尾市立七尾東部中学校の順で公開授業を行います。午後は、七尾サンライフプラザを会場に、分科会、全体会、記念講演を行います。
記念講演では、株式会社ファソテック 代表取締役社長 竹内淳一 氏を講師にお迎えします。演題は、「3Dプリンターで創る医療のイノベーション」を予定しています。
講師の竹内氏は、石川県七尾市出身。日本IBM勤務を経て、3Dプリンターを軸とするエンジニアリング企業である(株)ファソテックの経営を担い、3Dデジタル技術の医療への応用にチャレンジされています。この取り組みは、外科手術の安心安全に改革をもたらすものとして、近年多くのテレビ・メディアでも放送され、注目されています。科学の発展がどのようにイノベーションをもたらしているかについてご講演が予定されています。楽しみにしてください。
現在、大会開催に向けて、七尾鹿島地区の推進委員会で鋭意準備を進めているところです。県内外から、たくさんの理科関係者の皆様のご参加をお待ちしています。
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