大会推進委員長より

                     第54回 石川県理科教育研究大会 金沢大会 にむけて

                                                                                                                    大会推進委員長 中 村 典 広
                                                                                                    (金沢市立富樫小学校長)

  第54回石川県理科教育研究大会は平成29年10月18日(水)に金沢市で開催致します。平成27年度より準備を開始し、平成28年の輪島・鳳珠・珠洲大会において開催日時、主題・副題を提示させていただきました。
  大会に先立ちまして、石川県教育センターのホームページ内に改めて開催のご案内を掲載させていただきますとともに、一言ご挨拶を申し上げます。

  石川県理科教育研究大会は、石川県理科教育研究協議会の主催で、石川県教育委員会、石川県科学教育振興会、市町教育委員会等の共催や後援のもと、小中高の理科教育に携わる先生方が連携し、県内の理科教育の振興に向けて、研究を積み重ね、第54回を迎えることとなります。「小・中・高をつなぐ理科教育のあり方」という研究主題は昭和52年の第14回金沢大会より約40年間にわたって継続されており、石川県理科教育研究大会の使命ともいうべき課題です。
  小学校、中学校、高等学校が連携し、一日の大会の中で、小、中、高のそれぞれの授業を見て、それぞれの校種からの提案を受けた分科会を行うという石川県の取組は本県の理科の教員にとって当たり前となっていますが、このような例は全国を見ても無いと聞いております。第54回石川県理科教育研究大会を通してこの流れを引き継ぎ、さらなる発展のために意義ある大会としたいと思います。

   さて、次期学習指導要領に向けたこれまでの中央教育審議会・審議のまとめが平成28年8月に出され、理科において「アクティブラーニング」、「主体的・対話的で深い学び」が大切にされます。これらの内容をもとに、平成29年度の県理科研究大会金沢大会の、主題、副題、主題設定理由を作成し10月に県理科教育研究協議会の承認を受けました。主題は「小・中・高をつなぐ理科教育のあり方」と例年を踏襲し、副題を「深い学び」を追究する主体的・対話的な理科学習と致しました。設定の理由につきましては別に掲載を致しておりますのでご確認ください。
 
   また、今回の講演につきましては、金沢大学 理工研究域電子情報学系 振動発電研究室 准教授 上野 敏幸 氏をお迎えすることとなっています。先生は、磁歪材料を利用した振動発電とアクチュエータがご専門で、今回の講演では「身近な振動や動きからエネルギーを取り出す」~振動発電~と題して実演を交えたご講演をいただく予定としております。

    現在、大会開催に向けて準備を進めているところです。この後、大会実行委員会組織、授業者、提案者の決定を行い、着実なる準備を行って参りたいと思います。

  県内外から、多くの先生方に参加して頂き、充実した大会開催にしたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。