大会推進委員長より

            第53回 石川県理科教育研究大会 輪島・鳳珠・珠洲大会 にむけて

                   輪島・鳳珠・珠洲大会 大会推進委員長  橋田 宏幸
                                                                             (輪島市立河井小学校 校長)


 このたび,第53回石川県理科教育研究大会 輪島・鳳珠・珠洲大会を輪島市で開催できる機会を与えて頂き,心より感謝申し上げます。

 石川県理科教育研究大会は,石川県理科教育研究協議会が主催し,石川県教育委員会や石川県科学教育振興会,開催地区の市町教育委員会等の共催や後援のもと,開催地区の小中高の理科教育に携わる先生方が連携し,県内の理科教育の振興に向けて,研究を積み重ねてきました。

 今回の第53回大会は,10月14日(金)に大会主題を「小・中・高をつなぐ理科教育のあり方」,副題を「主体的・協働的に科学を学ぶ力を育む理科学習」と設定し,開催します。小学校から高校までの12年間のスパンで理科教育を捉え,「理科が好き」「理科の勉強は大切」という興味や関心を持続させ,理科や科学技術への意欲を高めていきたいです。そして,新たに生まれる研究の芽を育て,「技術立国日本」を支える将来の人材育成に取り組んでいく必要があります。

 輪島市は,「輪島塗」や日本三大朝市として知られる「輪島朝市」,世界農業遺産に認定された『能登の里山里海』の象徴である「白米千枚田」,「御陣乗太鼓」,日本遺産の「キリコ祭り」など全国的に有名な奥能登の中核となる市です。昨年,朝の連続テレビ「まれ」の舞台となり,さらに脚光を浴びたことも記憶に新しいと思います。
 
 なお,当日は,午前中の公開授業を輪島中学校,輪島高等学校,河井小学校の順に行います。午後は,輪島市文化会館で分科会,全体会,記念講演を行います。円滑な移動になるように配慮しました。

 今回の講演者は,常葉大学大学院 初等教育高度実践研究科 教授 田代直幸 氏をお迎えすることとなっています。田代先生は,前国立教育政策研究所 教育課程調査官で,理科教育学,生物学を研究分野とされています。「アクティブラーニング」や「発想が広がり思考が深まる理科授業」に関する著書も出されています。今回は「理科教育におけるアクティブラーニング」という演題での講演です。課題発見力,主体的,協働的な課題解決力についての示唆を頂き,児童生徒の科学の体系的な学びにつなげて頂ければと思います。

 
   現在,大会開催に向けて,輪島・鳳珠・珠洲地区の推進委員会で誠心誠意準備を進めているところです。おもてなしの心でお迎えしたいと思っております。県内外から,たくさんの先生方に参加して頂きますようどうぞよろしくお願いいたします。