大会推進委員長より

第56回 石川県理科教育研究大会 河北大会に向けて
                大会推進委員長 岡田  秀
               (内灘町立白帆台小学校 校長)
   このたび、第56回石川県理科教育研究大会を、河北大会として河北郡市(かほく市、津幡町、内灘町)で開催できますことを大変嬉しく思います。

  石川県理科教育研究大会はこれまで、石川県理科教育研究協議会が主催し、石川県教育委員会、石川県科学教育振興会、開催地区の市町教育委員会等の共催や後援のもと、開催地区の小学校から高等学校までの主に理科教育に携わる先生方によって、小中高一貫の共通研究主題及び副題の基、研究を積み重ね、大きな成果を上げてまいりました。

 2019年度の第56回大会は,10月16日()にかほく市を主会場に開催させていただきます。

    今回は、大会主題を「小・中・高をつなぐ理科教育のあり方」、副題を「主体的・対話的に関わり合い、深い学びにつなげる理科教育」としました。この「小・中・高をつなぐ理科教育のあり方」という大会主題は、本大会の40年間以上にわたって継続されている非常に意義深いものであり、石川県理科教育研究大会の根幹を成すものともいえます。

 これらの主題、副題に基づいた公開授業を、石川県立津幡高等学校を皮切りに、かほく市立宇ノ気小学校、かほく市立宇ノ気中学校の順で午前中に行います。また午後は、かほく市立宇ノ気中学校において、分科会、全体会、記念講演を行う予定となっています。これら公開授業や分科会等が、ご参加いただく先生方の授業力の向上やこれからの理科教育の在り方の一助となることを願っております。

     尚、副題の設定理由につきましては、別に掲載してありますので、ご覧いただければと思います。

 

 また、今回の記念講演では、石川県立大学名誉教授の上田哲行氏を講師にお招きします。上田教授は、長年トンボを研究され、その著書「トンボと自然観」において、「赤とんぼは単なる『虫』ではない。ひとつの『風景』である。」とし、赤とんぼ(アキアカネ)と人との関係についての研究をされています。また、最近はイカリモンハンミョウの調査と保護活動にも取り組んでおられます。

 

最近は、子どもたちの自然離れが社会的にも問題になっています。講演では、子どもたちが自然と触れ合うことの意味や子どもたちの眼を自然に向けさせるために私たちにできることについて、お話し頂く予定です。楽しみにしていただきたいと思います。

 

県内外から多くの先生方にご参加いただき、有意義な大会にしたいと思い、開催に向けた準備を河北郡市の推進委員が心をこめて行っております。どうぞよろしくお願いいたします。