大会実行委員長より

57回 石川県理科教育研究大会 能美・川北大会に向けて
                              

大会実行委員長 田中  守

              (川北町立川北中学校 校長)


    
このたび、第57回石川県理科教育研究大会を、能美・川北大会として能美郡市(能美市、川北町)で開催できますことを大変嬉しく思います。

 石川県理科教育研究大会はこれまで、石川県理科教育研究協議会が主催し、石川県教育委員会、石川県科学教育振興会、開催地区の市町教育委員会等の共催や後援のもと、開催地区の小学校から高等学校までの主に理科教育に携わる先生方によって、小中高一貫の共通研究主題及び副題の基、研究を積み重ね、大きな成果を上げてまいりました。

 

2020年度の第57回大会は,1016()に能美市を主会場に開催させていただきます。

 今回は、大会主題を「小・中・高をつなぐ理科教育のあり方」、副題を「深い学びを実現する主体的・対話的な理科学習」としました。この「小・中・高をつなぐ理科教育のあり方」という大会主題は、本大会の40年間以上にわたって継続されている非常に意義深いものであり、石川県理科教育研究大会の根幹を成すものともいえます。

 これらの主題、副題に基づいた公開授業を、能美市立粟生小学校を皮切りに、石川県立寺井高等学校、能美市立寺井中学校の順で午前中に行います。また午後は、根上文化会館、根上学習センターにおいて、分科会、全体会、記念講演を行う予定となっています。これら公開授業や分科会等が、ご参加いただく先生方の授業力の向上やこれからの理科教育の在り方の一助となることを願っております。

尚、副題の設定理由につきましては、別に掲載してありますので、ご覧いただければと思います。 

 また、今回の記念講演では、サイエンスパフォーマーすずきまどか氏を講師にお招きします。すずきまどか氏は、美術系大学を卒業後、全国の科学館等での実験教室のスタッフ・講師を行ってこられました。2007年からは、「かがくのおねえさん」として全国で実験ショーに出演、これまでの延べ回数は10,000回以上に及ぶとのことです。子どもたちのみならず大人へも「科学の楽しさ」や「知る喜び」を伝えてきておられます。今回は、実験ショーを通して、科学の本質を伝えて頂く予定です。楽しみにしていただきたいと思います。

 

県内外から多くの先生方にご参加いただき、有意義な大会にしたいと思い、開催に向けた準備を能美郡市の実行委員が心をこめて行っております。どうぞよろしくお願いいたします。

大会実行委員長より

今年度の理科教育研究大会について

 

 令和2年度は、世界規模の新型コロナウイルス感染拡大に伴い、4から5月にかけて政府からの全都道府県への緊急事態宣言ならびに石川県においても臨時休校措置がとられてきました。8月現在におきましても、ウイズコロナのもと、新しい生活様式の中、様々な感染防止対策を重ねながら学校教育活動が展開されています。
 今年度の第57回県理科教育研究大会能美・川北大会の実施につきましては、4月より、県理科教育研究協議会で臨時役員会を開き、慎重に検討を進めて参りました。児童・生徒を含めた大きな規模の大会であり、感染防止対策にも限界があるとの判断で、本大会は行わず、大会要項(指導案集)による書面発表という苦渋の決断をいたしました。
 毎年の大会要項巻末には、石川県理科教育研究協議会研究大会ならびに石川県理科教育のあゆみも掲載されております。伝統ある本大会の趣旨が、来年度の金沢大会以降にも引き継がれていくことを切に願っております。

 

               第57回 能美・川北大会 実行委員長
                      川北町立川北中学校長  田中  守