校長室より

校長室より

2学期終業式

 今日で、2学期が終わります。東和中学校にとっては、皆さんの手によって体育祭と文化祭を大成功させた、まさに充実と成長の2学期であったといえます。

 「三原色」というスローガンのもと、ダンスパフォーマンスで団の特色を思う存分発揮した体育祭。3年生のリーダーシップが光っていました。「輝」のスローガンのもと、素晴らしい合唱を奏でるとともに、数々のイベントを成功させた文化祭。学校やクラスの輪を感じる1日でした。2学期の行事は、私にとっても思い出に残るものばかりでした。コロナの制限と折り合いをつけながら新しい行事を創っていく皆さんの姿は、まさに三原色に輝いていました。

↑ この写真は、2学期の写真を見ていた中で、私が気に入っている1枚です。バトンを握りしめる手には、力強さとともに、仲間との絆や思いやりを感じることができます。体育祭や文化祭当日までには、様々な苦労があったと思います。自分たちが描く演技や演奏ができなかったり、友達とぶつかり合ったり、乗り越えるたくさんの壁があったと思います。しかし、乗り越える壁が大きければ大きいほど、達成感や成就感は大きくなるし、人間的な成長も大きくなります。この写真には、みんなの成長が凝縮している感じがして、私は好きです。

  さて、先日発表された今年の漢字は、「戦」でした。ワールドカップサッカーでの素晴らしい戦いもありますが、残念ながらロシアとウクライナの戦争も表しています。今こうしている間も、戦争は続いているし、極寒の土地で命の危険と隣り合わせの子供たちもたくさんいます。何もできない自分がもどかしく感じます。来年を表す漢字が、「戦」ではなく、本校行事のスローガンであった「色」や「輝」になるといいなと思っています。

 もう一つ世間の話題です。今年の新語・流行語大賞は「村上様」でしたが、ノミネートされた言葉に「スマホショルダー」というのがありました。スマホを入れて持ち歩く小さなカバンのことですね。興味があったので調べてみると、新語・流行語大賞のサイトにはこんな説明が書いてありました。

 高校生の4分の1以上がスマホを5時間以上使用していることが内閣府の調査でわかった。欲しいものを検索し、流れてくる動画にひきずられ、映えるものがあれば反射的にSNSにアップ、友人からのメッセージには「それなー」と返しておき、ゲームに没頭。スマホを操作しているのか、スマホに操られているのか、もはや不明。スマホショルダーの登場でもはや体の一部になっているのか。(一部を引用)

  今や大人にとっても若者にとっても手放せないのがスマホなどのICT機器です。そんな時代を反映し、こんな言葉が選ばれたのでしょう。ネットの先には魅力的な世界が広がっています。また、便利なことがたくさんあります。しかし、それ以上にリアルな世界の魅力、自然や人間の魅力ってあるんじゃないかと思っています。私自身も含め、みんながネット以外のことにも没頭できる時間を作れたいいなと思います。

 年末年始になります。外はずいぶん寒くなっています。3年生も受験という厳しい世界が待っていま。そんな中ですが、少しでも家族や友達など、人間の温かさに触れる時間があるといいなぁと思っています。それでは皆さん、メリークリスマス、そしてよいお年を。

すっかり雪化粧

あたりはすっかり雪化粧です。寒いのは苦手ですが、美しい冬景色を見るのは好きです。新幹線の高架橋に隠れて見えにくいですが、晴れ間に見える白い山々もとってもきれいです。しばらくは我慢の季節が続きますが、春のためにしっかりと力を蓄えたいですね。

早朝の歓喜と夕方の虹

今朝、5時ごろに目が覚め、ベッドでネットニュースを見たら、日本が0-1でスペインに負けていました。やっぱり厳しいかなと思い、しばらくうつらうつらしながらもう一度ニュースを見ると、同点になっていました。慌てて起きて、茶の間のテレビをつけると、何と逆転していました。ドイツ相手の逆転も衝撃でしたが、スペイン相手の逆転も、気が動転するほどの衝撃でした。そこから試合終了までの長いこと長いこと…。

試合終了を迎えたときは、感激で震えました。

三苫選手の、1mmライン上に残したボールが、勝敗を分けたようです。魂を感じますね。世の中、何が起こるかわかりません。心を込めて、日々を過ごしていきます。

夕方、素敵な虹がかかっていました。びっくりするぐらい奇麗でした。しかも2重。皆様ににいいことがありますように。

あきらめないこと

サッカー日本代表、強豪ドイツに勝ちましたね。前半は、ほとんど攻められっぱなしで、よく1失点で終わったなという感じでした。しかし、後半、システムの変更やメンバー変更により、がぜん押し返しました。同点に追いついたときは、真夜中にもかかわらず「やったー」と大きな声を出してしまいました。その後逆転した際は、「うそやろ、すげー」と体が震えるほどの衝撃を受けました。

強敵に相対しても、しっかりとした準備と相手に合わせた柔軟な戦術変更、そして何よりあきらめない気持ちが大切だということを、改めて学びました。さすがにドイツ相手に勝利は難しいかな・・・と考えていた自分を反省しています。サッカー日本代表の選手・スタッフのみなさん、ありがとうございます。そして、次も頑張ってください。

ワールドカップの試合終了後にスタジアムのゴミを集める日本人サポーターのことが、SNSで話題になっています。また、日本代表が使ったロッカールームが、チームが去った後、奇麗に整理整頓されていることも、前のワールドカップから続いているようです。代表チームの活躍とともに、このような話題もうれしいですね。

メダカ倶楽部のお引越し

メダカ倶楽部が、仮設校舎の玄関前に引っ越しをしました。日当たりがよくなり、メダカさんも紅葉さんも、心なしかうれしそうです。人懐っこく育っていますので、本校に来校した際は、ぜひご覧ください。

3年生理科 水圧の実験

3年生の理科の授業では、水圧や浮力の実験をしていました。水の中の物体には、大きな圧力がかかります。深さが1万メートルのマリアナ海溝の底では、1㎠あたりに1トンの力がかかるようです。びっくりですね。

その圧力に耐え、深海を調査した人たちの報告によれば、そんな深い海にも生物がいたそうです。またまたびっくりです。さらに驚いたのは、その深い海の底から、プラスチックごみが発見されたということです。考えさせられますね。

水圧の実験から、いろんなことを学ぶことができます。皆さんが、最近興味を持ったことは何ですか。

2学期始業式

夏休みが終わり、2学期が始まります。

夏久しぶりにみんなを見ると、少し成長したように見えます。表情に精悍さが出てきたような感じがします。夏の色々な経験や学びが、みんなを成長させたのだと思います。

この夏休みの私の体験を話します。

全校登校日に、豪雨の避難所でのことについて話ししましたが、その後のことについてです。

雨がやみ水が引いた後、知り合いの家の片づけを手伝うために、隣町の被災地に入りました。知り合いの家は、頭の高さまで水がきていたようです。1階の家具はすべて水浸し、電化製品や車もダメになっていました。家族は、ボー然としながら後片付けをしていました。

私は、かける言葉も見つからず、ただただ作業をしました。

私以外にも、多くのボランティアが活動していました。中には広島県からきている方もいました。みんな、泥まみれ、ほこりまみれ、汗まみれになりながら、猛暑の中、一生懸命活動していました。

私は55年生きてきましたが、このような災害復旧活動に積極的に参加したのは初めてでした。当初は、被災されたか方々が大変そうだとか、何かお手伝いをしなければとか、そういう気持ちで被災地には入ったような気がします。しかし、被災された方々の姿を見たり、たくさんの人たちで作業を進めたりする中で、うまく説明できない何か違うものが私自身を動かしていました。使命感とか、責任感とか、言葉で簡単に表せない何かが私の駆動力となり、35度を超える暑さも忘れ、無心で作業を続けました。

被災された方にとっては、まだまだ苦労は続きますが、私にとっては、私自身を成長させてくれる貴重な経験だったと思います。

 2学期は、2・3年生は新校舎での授業が始まります。1年生は、しばらくは旧校舎での生活です。引っ越し作業には、たくさんの生徒や保護者が参加していただき、本当にありがとうございました。おかげさまで、2学期をスタートすることができます。本校のキーワードは、自律・共生・貢献ですが、貢献の部分が、実践できたのではないでしょうか。

 2学期は大きな行事が続きます。まずは体育祭、3年生を中心に、生徒一人一人が持っている力を、みんなのために学校のために、使ってほしいと思います。

ぐず焼き祭り

8月27日(土)から、動橋町のぐず焼き祭りが開催されています。コロナ感染拡大もあり、開催が危ぶまれていましたが、規模を縮小するなどして、3年ぶりに実施されました。ぐずの練り歩きはありませんでしたが、土曜の夜には、化けぐず退治の大きな火柱が上がりました。また、日曜の夜には、花火大会が開催されました。冠橋のたもとから見ましたが、大迫力でした。こんな風にお祭りや花火を堪能したには、何年ぶりかなぁ・・。

会場の人々からは、「やっぱり祭りはいいなぁ」「いい思い出になった」「動橋に生まれてよかった」などの会話が聞こえてきました。

子ども達にとっても、お祭りの賑わいを感じたのは久しぶりだったのではないでしょうか。このような経験を通して、地元への理解と地元愛が深まればいいなあと思います。

水害の状況

先週の大雨で隣町が大きな被害を受けたので、昨日、復旧作業のお手伝いをしました。町の中至る所に、流木や土砂、家具などが瓦礫となって積まれていました。また、町全体に、独特のにおいが漂っていました。ある家では、人の背丈以上の高さの所に水面の跡が残っており、改めて、水害の怖さを実感しました。

そんな中、町の人たちは、水に濡れた家財や畳を出したり、土砂を運びだしたりと、懸命に作業を続けていました。町外からたくさんのボランティアが参加しており、中には高校生もいました。35℃の猛暑の中、老若男女を問わず、みんなで協力して復旧作業にあたりました。

私はシャベルを持って行ったのですが、近隣の場合は、一輪車や軽トラックを準備した方がいいようです。瓦礫や土砂を、町の外に出すのが大変だとわかりました。

被災した家では、まだまだ厳しい状態が続きます。これからも、少しでもできることを協力したいと思っています。

大雨は大丈夫でしたか

昨日の雨、皆さんの地域は大丈夫だったでしょうか。私の自宅は小松市で、梯川の近くなので、かなり水が迫っていました。両親を避難所に送り、しばらく町内を巡回しましたが、山の方から大量の水が流れてきていました。近所の町では、胸の高さまで水がきていたようで、レスキュー隊による救出作業が行われていました。

巡回後、避難所で人員確認や食糧配給などのお手伝いをしました。その際、避難していた地元の中学生が手伝ってくれました。避難所では、お年寄りや小さい子が多いので、中学生は大きな戦力になります。災害は起こってほしくないでのすが、万が一避難所で過ごすことになった場合は、本校生徒も地域に貢献してほしいと思っています。

雨が上がり、今度は暑くなると思われます。土砂の処理などがある方は、熱中症に十分気を付けて、作業をなさってください。