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2026年1月の記事一覧
明治の調べに心を寄せて ~島崎藤村『初恋』を読み解く~
文豪 島崎藤村の名作『初恋』
全4連の構成の中で、二人の距離感と感情が刻一刻と、そして美しく変化していく様子を描いています。
3年生の国語の授業では、明治の叙情を象徴するこの詩を前に、言葉の裏側にある繊細な感情を追いかける生徒たちの姿が見られました。
SNSなどでスタンプ一つでお互いに気持ちを通じ合わせる今の生徒たちでも、100年以上前の名作に共感しながら、朗読をとおしてその魅力を存分に味わっていました。
初恋
まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり
やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり
わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を
君が情けに酌みしかな
林檎畑の樹の下に
おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ
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