校長ブログ

第52回卒業証書授与式

 はじめに、令和6年能登半島地震により、犠牲となられた方々に心からお悔やみ申し上げるとともに、被災された全ての方々にお見舞い申し上げます。

 復興・復旧に人と人との絆を感じる中、PTA会長 武藤映子 様、教育振興会会長 西塔正樹 様、石川県議会議員 岡野定隆志 様、羽咋市長代理羽咋市教育長 八島和彦 様、羽咋市立羽咋中学校長代理 中西優登 様のご臨席を賜り、石川県立羽松高等学校・第五十二回卒業証書授与式を挙行することができました。心より感謝申し上げます。

 振り返りますと、卒業生の皆さんの学校生活は新型コロナウイルス感染症対策と重なり、大きな地震による災害も経験した日々でありました。その中でよく言われることに、「日常を取り戻す」ということがあります。何事もなく、当たり前に生活できることがいかに幸せであるのかということと、当たり前と思っていることが、実は、日常を支える人や社会があってからこそ成り立っているということを、改めて感じることとなりました。何不自由なく生活できることに幸せを感じ、感謝の気持ちを忘れないで下さい。  

 卒業生の皆さんがこれから歩む人生は、自分が思い描く「平坦な道」ではないこともあると思いますが、その際は、まずは自分で考えながら、人とのつながりを大切にして、ぶれない強い意思で、一歩でも二歩でも前向きに進み、逞しく生きていってほしいと思います。

 最後になりますが、ご来賓および保護者の皆様には、日頃より、本校の教育活動に、ご理解とご協力を頂いておりますことに対し、改めてお礼申し上げます。卒業生の、今後の道のりを温かく見守って頂き、変わらぬご指導とご支援を賜りますよう、心よりお願いいたします。 

 

 

同窓会入会式

 同窓会会長 西塔正樹 様 をお迎えし、明日の卒業証書授与式を前に同窓会入会式が行われました。「同窓会に入るということは、大人の世界に入るということ」「卒業しても、本校を拠り所とし、絆を大切にして欲しい」というメッセージを伝えていただきました。

 卒業生に寄せる、心のこもったお話をありがとうございました。

労働法セミナー

 石川労働局雇用環境均等室の秋田英紀氏に来ていただき、在学中から労働法制の基礎知識を深め、法令の不知による労働問題の発生を未然に防ぐことと、職業についての意識を醸成することを目的に、労働法セミナーを行いました。

 「働き始める前に」・「働き始めたら」・「仕事を辞めるとき」の3つの基礎知識に加えて、労働者も守るべきルールについてお話ししていただきました。

  • 「遅刻をしない」
  • 「勤務時間中に無断で職場を離れない」
  • 「勤務時間内は、誠実に仕事をする」
  • 「会社の備品を無断で持ち出さない」
  • 「会社の秘密を外部に漏らさない」
  • 「特に最近、SNSに関するトラブルが増えている」

今日のお話をこれからの学校生活に活かして、将来の進路実現に繋げてほしいと思います。

骨髄バンク 語りべ講演会

 白血病や再生不良性貧血などの病気で骨髄移植を経験された方の体験から、「いのち」の大切さや生きることについて考え、自分たちにも出来ることがあることを学ぶことを目的に、北陸電力教育振興財団から寄贈していただいた、大型液晶モニターなども活用して、オンラインで講演会を実施しました。

 骨髄移植を乗り越えられた方からは

  • ドナーさんへの感謝の気持ち
  • 家族、恋人、友人の大切さ
  • 骨髄バンクへの感謝の気持ち
  • 患者1人のためにどれだけの人が支えてくれているのか
  • 考え方の変化

などについてお話していただきました。

 「仕事をする」「ご飯をおいしく食べる」ことは当たり前ではないということに気づき、生きている幸せを日々感じているとのことでした。そして、支えられるだけではなく、自分が出来ることは何かと考え、骨髄バンクに係るボランティア活動に携わっているということでした。

 自分の「いのち」はもちろん、周りの「いのち」も大切してください。

スクールカウンセラーによる心理プログラム

 将来の「生き方」につながるように、スクールカウンセラーの山谷先生にお願いし、生徒全員を対象に「心の柔軟性を育てる」ためのACT講座を実施していただきました。

 未来に一歩踏み出すために、自分の『価値』にそった仕事や生き方が大切であることがわかりました。