日誌

心のおはなし

使うと減るもの,増えるもの

世の中には「使うと減るもの」と「使うと増えるもの」 があります。
「使うと減るもの」は,主に目に見えるものです。消しゴム,鉛筆,灯油,お金など。
では,「使うと増えるもの」は何だと思いますか?
それは,主に目に見えないものです(ポイントや光熱費など目に見えるものもありますが,その代わりお金が減っていますね)。
使えば使うほど増えるものには,例えば「体力」があります。体を動かせば動かした分,体力が増えます。
ほかには「能力」があります。頭を使えば使った分,知識や知恵が増えていきます。
さて,体や頭は,勝手に動くものではありません。そこには「意志=心」が必要です。だから,体や頭を動かそうとする「心」も使えば使うほど増えるものです。
だれかに優しくしたり親切にしたりすると「優しい心」「親切な心」が増えます。
「心」のすごいところは,体力や能力と違って,自分だけでなく,ほかの人の心にもそれがうつって増えていくことです。
つらいときにがんばった心は「つらいときにがんばれる心」に成長します。がんばっている人を見ている人も「自分もがんばろう」と思ったりします。
プラスの心も増えますが,残念ながらマイナスの心も増えます。
人を憎む心やあきらめる心がそうです。マイナスの心も人にうつります。
心は見えませんが,増えた心はそのうち表情や言葉づかい,声など,見えるようになってきます。
プラスの心が増えれば自然と笑顔になって声も明るくなるでしょう。
逆に,マイナスの心が増えれば,いつも不機嫌そうな顔,暗い声になってきます。
私たちはプラスの心もマイナスの心も両方あるから人間らしく生きられます。
でも,増やしていい心と増やさないほうがいい心があることをわかってほしいのです。
プラスの心を増やしましょう。
豊かな心からあふれ出たその笑顔は,自分を幸せにするだけでなく周りの人をも明るくします。
「心 イラスト」の画像検索結果
(3月の全校集会 校長先生のお話より)
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