ポケモンの進化は進化じゃない!?【2年 生物】
生物の授業では、誰もが一度は聞いたことのあるテーマ、「進化」について学びました。
進化と聞いて真っ先に思い浮かべたのは、やっぱりポケモン!
「ピカチュウがライチュウに進化する」という例に、多くの生徒がうなずきましたが…
実はそれ、生物学的には「進化」ではなく「変態」なんです!
この驚きの事実をきっかけに、生物学的な「進化」とは何かについて学び直しました。
その後の授業では、進化の具体的な例としてペンギンの進化のしくみを探究しました。
もともとペンギンの祖先は、他の鳥たちと同じように空を飛んでいたと考えられています。
しかし、生活する環境が変化し、飛ぶ必要がなくなったため、泳ぎに適した体へと変化していきました。
ただし、ペンギンがどのように進化してきたのかは、まだまだ謎が残されています。
また、進化は何百年、何千年という時間をかけて起こるため、直接その変化を観察することはできません。
そこで今回は、「もしペンギンの進化のストーリーを見える形にしたらどうなるか?」というアイディアから、オリジナルの9コマ漫画を作成!
生徒たちは、この進化ストーリーのコマがバラバラに並んだ状態で受け取り、どの順番が正しい進化の流れか?を並び替える活動を行いました。
楽しく頭を使いながら、進化の流れを体感し、「考える生物」の時間となりました。
その流れから、進化を引き起こす主な要因である、①突然変異、②遺伝的浮動、③自然選択、④隔離のキーワードも押さえました。
こうした要因が複雑に絡み合いながら、生物たちは長い時間をかけて少しずつ姿を変えていくのです。
ポケモンから始まった進化の学びは、やがてペンギンを通してリアルな進化のメカニズムにたどり着きました。
空想と科学がつながることで、進化という難しいテーマも、ぐっと身近に感じられるようになった授業でした。
石川県金沢市吉原町ワ21番地