学校日誌

繊維の正体を見破れ!【2年 科学と人間生活】

日常生活でもなじみ深い「繊維」には、実は種類ごとに明確な違いがあります。

科学と人間生活の授業で、8種類の繊維(綿、絹、毛、ポリエステル、ナイロン、アクリル、レーヨン、アセテート)を使い、染色実験と燃焼実験を行いました。

使用したのは、複数の種類の繊維が織り交ぜられた「多繊交織布」。


この布に1〜8の番号をふります。
どの番号がどの繊維かは生徒は知らされていません。

生徒たちは、事前に配布された繊維ごとの発色や燃え方の資料を読み、以下の2つの実験に挑みました。

 ①染色実験
「繊維識別試薬」を用いて布を染色し、各番号の部分がどんな色に発色するかを観察します。

②燃焼実験
各繊維をピンセットでつまんで、ろうそくの火で燃やし、燃え方、におい、燃え残りの違いを観察しました。
天然繊維は焦げた髪の毛や紙のようなにおいがする一方、化学繊維はプラスチックが焦げたようなにおいを出しながら溶けていくのが印象的でした。


実験結果と資料をもとに、班ごとに予想を立て、Googleスライドにまとめて共有しました。

 

最終的に6班のうち、1班だけが全問正解!
実験から得た多くの情報を、しっかり観察・整理・議論する力が問われる活動でした。

 <生徒の振り返り>
「いつも着ている服でも繊維が違うと燃え方や残るもの、そして匂いが違い、一つ一つの繊維にちゃんとした特徴があることがわかった。」
「消防士などは火に突っ込む仕事なので、火に強い繊維を使っているのか疑問に思った。」

 実験結果を自分なりに再解釈する生徒もいれば、日常生活や社会と関連付け新たな疑問を見出す生徒もいました。

 この実験を通して、生徒たちは身近な「服」の奥にある科学的な世界に触れ、素材に込められた技術や特性を体感することができました。