学校日誌
見えない場所が教えてくれる「見る」の不思議【3年 生物】
生物の授業で、「眼のはたらき」をテーマに、自分の目で確かめる実験を通して、「見る」という感覚の奥深さに迫りました。
まず取り組んだのは、「盲班」という眼の構造を確かめる実験です。
盲班とは、網膜の中で視神経が集まっている場所で、光を感じる細胞が存在しない“見えていない”場所です。
特定の点をじっと見つめると、突然その隣にあるはずの印が“消える”瞬間を体験できます。「えっ、見えなくなった!?」という驚きの声があちこちから上がりました。
この実験をさらに発展させ、色や形、背景を変えた模様を試していくうちに、「ただ見えなくなるのではない」ことに気づきました。
ときには背景に溶け込むように消えたり、存在しない模様が浮かんできたり…。
「なぜこんなふうに見えるんだろう?」という疑問をもとに考察を深めていくと、私たちの「視覚」は眼だけで完結しているのではなく、脳が情報を補正し、全体を“つじつまが合うように”見せているという事実にたどりつきました。
生徒の振り返りより
「片目を閉じて遠ざけると黒い点は見えなくなったけど消えたところは白になると思ったのに周りの色と同じ色になっていて驚いた。不思議だなと思った。」
「目でなく、脳が処理をしていて、片目だけで見たときに脳が勝手に補正をかけることが印象に残りました。」
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