学校日誌

「聞こえる」しくみに迫る!【3年 生物】

生物の授業で、「耳の構造とはたらき」について学びました。

 

まずは音叉を使った実験からスタート。

音を耳で聞くだけでなく、実際に音叉を振動させ、その波を水面に伝えることで、「音は空気の振動である」ことを目で見て感じ取ることができました。

 

その後、同じ音の音叉同士でしか共鳴しないことを実験で確かめ、共鳴という現象を実感。

 

続いて、日本科学未来館が提供するデジタル教材「サトウの達人」に挑戦。

このゲームは、加齢によって高い音が聞こえにくくなる現象を体験的に学べる内容で、生徒たちは「サトウさん」「カトウさん」「アトウさん」の声の違いを聞き分けながら、聴覚の変化に挑みました。

  

実際に高音が聞こえにくいバージョンを体験した後は、なぜ年をとると高音が聞こえにくくなるのかというしくみについて学習。

音の高さによって共鳴する(=感知する)位置が違うことや、耳の中の「聴細胞」が年齢とともにダメージを受けることなど、教科書だけでは分かりにくい内容も実感を伴って理解することができました。

 

生徒のふり返りより

「実験で、同じ音じゃないと共鳴できないことがわかった。高い音は短く、低い音は長く振動するって、ピアノも同じ原理なのかなと思った。」

「補聴器は耳のどこを補助しているのかが気になった。」

 

授業で学んだことを日常生活と関連付け、新たな気づきや疑問が生まれていました。

 

今回の授業は、「音とは何か」「耳はどうやって音を感じているのか」だけでなく、「年を重ねると聞こえ方がどう変化するのか」までを、実感と疑問を持ちながら学ぶことができる探究的な学びとなりました。