学校日誌

雲って水蒸気じゃないの!?【3年 地学基礎】

地学基礎の授業で、「雲はなぜできるのか?」という素朴だけど奥深いテーマに迫る実験を行いました。


雲の正体を「水蒸気」と思っている生徒がたくさん。

でも本当は、水蒸気ではなく「水の粒=液体の水」だということを、自分たちの目で確かめました。

まずは「潜熱」のしくみを体で感じる実験からスタート!

熱湯に浸したタオルを取り出し、思いきりブンブン振り回す。

 

すると―

「冷たくなってる!?なんで!?」

そう、これこそが潜熱の魔法。

水が水蒸気に変わるとき、大量の熱(潜熱)が大気中に移動することで、タオルの温度が下がったのです。

理屈じゃなくて、実際に冷たくなる感覚を体験できたことで、生徒たちの理解も深まりました。


続いては、「ペットボトルで雲を作ろう!」実験にもチャレンジ!

ペットボトルに少量のお湯と線香の煙を入れ、しっかりフタを閉めてから手で圧力をかけ、そして一気に解放!

すると――

 
「真っ白!」「ほんとに雲ができた!」

ペットボトルの中にふわっと広がる白い雲。

目の前で雲ができる瞬間を見た生徒たちは、大興奮。


この雲ができる原理はこうです。

水蒸気を含んだ空気が冷やされると、見えない水蒸気が水滴になり、空気中の小さな粒(チリや煙)にくっついて、雲ができます。

ペットボトルの中でも、気圧の変化で空気が冷やされ、同じ現象が起こりました。


日常の中では当たり前すぎて気にもとめない「雲」ですが、自分の五感で確かめることで、地学の面白さを感じた実験授業となりました。