3年

生活を豊かにする福祉用具開発プロジェクト②

 ヨーグルトの容器を開けやすくするためのプロジェクト」に向け、5眼目の時間には、がんサロンはなうめの看護師木村様より、がんについてのお話をして頂きました。3人に1人の割合で発症されると言われるがん。それぞれがんの発症部位によっても症状は異なりますが、がんそのものからくる身体症状だけではなく、薬の副作用からくる症状も多くあることを生徒達は理解しました。食欲減退や咀嚼力、嚥下力の低下等が見られる方にとってもヨーグルトは食べやすいもの。そのヨーグルトが開けづらい…という課題が少しでも解決できるように取り組みたいと改めて生徒達も感じたようです。来週は、実際にがん患者様とお会いし、生活上の課題について当事者様からお話を伺います。

  

 6限目には、このプロジェクトにもご協力してくださるホリ乳業さんのヨーグルト2種類を使い、容器や開けやすくするための道具について検証しました。今回使用した容器は、プラ素材、紙素材と異なる素材の容器のヨーグルトを使用しました。生徒達からは容器の素材によって開けやすさが変わる、それなら、なぜ容器の素材がそもそも違うのか?等の疑問が現れました。また、既存の商品を使ってヨーグルトを開けてみました。たしかに力はいらないが、手首をひねる必要がある、握りにくい、蓋部分をひっかけづらい等の商品の課題もあがりました。

 当事者の方々の声や専門的な知識やアドバイスを受けながら、生徒達からよりよいアイディアが浮かぶといいなぁと思います。