北陵祭に向けプロジェクタ架台製作【R&Dプロジェクト部】
体育館ステージ左横のプロジェクタの架台。
6年ほど前に当部活(旧コンピュータ部)の顧問、I先生が製作したものです。
今回は文化祭の3会場同時配信のために、ステージ右横にも架台も増設(製作)します。
右は5・6年前に作った架台。左が今回製作する(した)架台です。
最近、超単焦点のプロジェクタが入ったので、架台の全長を短くしました。
従来品は角処理がきれいにされていたり、面と面が面一(ツライチ)になるように追加工が施されていたり、ナットやワッシャーの向きが統一されていたりと、よく見るとしっかりとした品になっています。
それに比べ、今回製作したものは、穴の位置が明らかにズレてしまっていたり、面取りも修正しきれていない等、甘い状態です。途中、従来品と見比べ合わせてくれたものの、イマイチなオーラが漂っています・・・(ブランド物とその偽物を並べた様子・・・でしょうか)。
今回は部員7人で採寸(設計)から8時間かかったので、工数は56時間です。
会社なら間違いなく潰れます(笑)。だだ、何事も経験ですので、
作業日報に時間を記載するなら・・・
・受注製番に関する工数・・・・設計1時間、製作、取り付け確認4時間
・技能習得の工数・・・・・・・51時間
といったところでしょうか(直接工数比率8.9%になるので、どちらにせよこちらを指摘されそう)。
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2年生のK君が採寸し、設計。おつかれさまでした。
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みんなで切り出し。
奥はアルミのLアングル(50mm×50mm×板厚5mm)を金のこで切断しました。
手前は材料不足のため、角パイプを代用品にして切断しました。
ここで、長さを間違えるミスをしました(顧問の確認不足)。
加工直前の複数確認を顧問を利用して行うチェック体制を確認しました。
とはいうものの、材料の予備もなく、代用品の角パイプの箇所が増える結果になりました。
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フライス盤で材料の両端を仕上げ。
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さらに角が鋭利になるので、やすりで面取り。
角を取るのになぜ「面取り」というのかという話も挙がりました。
あとで調べると「取る」=「得る」という意味だからだそうです。
角を取って面を得る???
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ボール盤でボルト穴をあけました。
穴が「ボール」?? これはボーリング(穴掘り)なので、ボール盤といいます。
鋼材ではなくアルミなのでサクサク削れます。
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穴の面取りは、右の3年生のT君のように、大きなドリルを手回しで行いました。
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組立開始。手前と右の人たちはねじの締める強さを体験しています。
右の画像のようにM6(直径6mm)のねじを工具で力いっぱい締めて千切る感触を確認しています。
締めすぎると千切れる。締め足らないと緩む。
適正トルクがあることと、鋼材の破壊(粘りながら破壊)を体験してもらっています。
これを知っていれば、ダメになった(なりそうな)ねじに気づくことができます。
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体育館に行き、既存のステージ左の取り付け金具を利用し、製作した架台の取付確認をしました。
大丈夫そうです。
(作業中の体育館は暑いだろうと思っていましたが、9時ごろだったので涼しかったです)
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壊れているスクリーンを分解して、スクリーンを確保します。
バネの力が解放される瞬間、ヒヤリハットしました。
あとは、金具を取り付けるだけです(手配中)。
なんとか9月4日の北陵祭には間に合いそうです。「後の祭り」にならないように・・・
・・・本業のロボット製作が・・・後の祭り状態に入ってきている・・・。