朝学習での『さくらノート』
本校では、昨年度から、様々な分野で生徒の好奇心を喚起させたり、社会的自立を考えさせたりする本校先生の自作プリント学習『好奇心の種蒔き』を週2回程度、朝学習の時間で行っている。
今日は『石川県版さくらノートvol36』を読んで、気づいたことをまとめる活動。この『さくらノート』、自分は創刊から愛読しているが、もっと多くの学校で活用されるべきだろう。単なる職業紹介でなく、様々な方々の職業ストーリーを読み込める点、キャリア学習において秀逸だ。
生徒諸君は誰も気づいていなかったようだが、編集者中山貴之さんの素晴らしい言葉が表紙裏に載っているので、ここで紹介する。
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春の夜空を見上げると、北の方角にある北斗七星。
7つの星を結ぶと柄杓の形が浮かび上がり、The Big Dipper(スプーン)と呼ばれています。
東欧のウクライナに、心優しい少女の物語があります。
日照り続きで井戸が枯れてしまい、病気のお母さんに水を飲ませたいと、少女は水を探しに木の柄杓を持って出かけます。
いくつも山を越えて、やっと見つけた泉で水を汲み、大切に持って帰るのですが、途中で、弱って歩けなくなった犬や、年老いたおばあさん、疲れ切った旅人と出会い、柄杓の水を飲ませてあげます。
不思議なことに水は減ることがなく、木の柄杓はいつしか銀、金の柄杓に変わり、こんこんと湧き出る水が国全てを潤して、最後、7つの星になったという伝説です。
「たとえ自分が苦労して得たものでも、他の人のために使えば尽きることがないもの」
それは、自分の能力です。使えば使うほど高められ、多くの人を幸せにすることができ、そして、自分自身が輝きを放つようになるのです。
北斗七星の先にある北極星は、古代から旅人が道しるべとしてきた "Guiding Star"。
さて、あなたは 自分の柄杓を何で満たし、そしてどこに向かって進みますか?
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「これなんだよ!自分が言いたいことは!」と、思わず膝を叩いてしまった。