校長のつぶやき
現場でしか伝わらないもの
昨日10日(日)に小松市の弁慶スタジアムにおいて夏の高校野球石川大会があり、本校は金沢桜丘高校と対戦し、6対16の5回コールドゲームで敗れました。
球場で試合を見ていない人の中には、「なんや、10点差もつけられて、コールドで負けたんか」と思う人もいるかもしれませんが、実際に球場で試合を見て応援をした生徒や教職員、保護者やOBの方など金沢北陵高校に関係する人たちにとっては、勝ち負けに関係なく、暑くて熱い時間を選手と一緒になって戦い過ごした証となる大切なスコアであると思っています。
4回の裏、2アウト満塁の場面で、桜丘高校の強打者が放った大きなセンターの頭上を越えていくような打球をセンターの山田君が必死に追いかけて飛びつき、スーパーキャッチした超ファインプレー。
このプレーに刺激されたのか、5回表の猛攻。みんなが気持ちを前面に出し、それが相手の動揺を誘い、ピッチャーが四死球を連発。塁が埋まったところで、4番の香林君が変わったピッチャーの剛速球を見事にはじき返す気迫のタイムリーヒット。
そのほかにも選手一人一人が自分のやるべきことに集中し、現場にいた人にしかわからない感動の瞬間が、ゲームの至る所にちりばめられていました。
きっと野球部のみんなは、将来、同窓会で、この試合について談笑し、おいしいお酒を飲むのでしょうね。
その時は、決して自分たちだけで戦ったわけじゃない、あの時、メガホンを鳴らし大きな声でネット際で応援していた女子生徒たち、心の中で熱く応援していた男子生徒たち、声をからして叫び続けた保護者やOB、教職員がいたことも忘れないで下さいね。