校長のつぶやき

絶対にあきらめない

「合格まであと3点です。」

昨日、日本漢字能力検定協会から届いた薄っぺらい封筒の中にそう書かれていた。

前々回は「あと4点」、前回は「あと5点」、そして今回である。

130問中、あと2問か3問正解すればいいのに、それができない。

今回こそは絶対つかめると思っていた準1級の合格が、またするりと抜け落ちていった。

 

期せずして、昨日はサッカーW杯決勝トーナメントのクロアチア戦、日本は惜しくもPK戦で敗れ、4度目の挑戦となる8強進出が叶わぬ夢となった。1点が遠い。

また、次の挑戦に向けて、選手たちの長くて辛い戦いが始まる。

どんなに頑張っても、どんなに途中経過がよくても、不合格は不合格、負けは負けであり、結果というのは時に残酷である。

悔しい。自然と涙がこみ上げてくる。脱力感も半端ない。そんな選手と自分を重ねながら、なぜか嬉しくもあった。悔しいと思える自分がいたから。

 

「な~ん勉強せんかったし、落ちても別にいいげん。」とか言う人がいるけど、なぜそれならば受けたのか?せっかくの自分が成長する機会を自ら放棄しているみたいで、とても残念に思う。資格取得や検定試験に臨む生徒諸君には、中途半端な気持ちではなく全力で向かっていってほしいと願わずにはいられない。

「やりきった」ではなく「悔しい」と思えたということは、きっとまだ頑張れる自分がいるということである。 

 

8冊目の問題集を買ってきて、次に向けてスタートしよう。落ち込んでばかりではいられない。自分で決めたことは最後までやり通す。

絶対にあきらめない。