自彊日新

自彊日新

本日、令和2年度修了式

 今朝の朝日は素晴らしかった。きれいなオレンジ色の光が力強く差し込んできました。

 今日も一日、いい日でありますように。

 今回は、学校長の言葉として、学校文集に掲載したものを紹介します。

令和2年度3月最終号  

今回が令和2年度の最終号です。

四月からの生活が、生徒の皆さんにとって、いい一年になりますように。

学校は生徒が主役。私たち教師は渡し守。生徒をこちらから、更なる高みの向こう岸に渡す役目を負っています。教師は、生徒の健やかな成長と、夢の実現を後押しする。そのような学校運営が私の理想とするところ。

「真面目ナル技術者ノ技能ヲ、最高度ニ発揮セシムベキ自由闊達ニシテ愉快ナル理想工場ノ設立」

これは東京通信工業株式会社(現ソニー)の会社設立趣意書の一部。当時、この会社には夢がありました。戦後日本の復興と国民生活の向上を技術の力で成し遂げるべく、小型トランジスタラジオの開発を進め、戦時中敵国であったアメリカでの営業・販売。未知なる世界に飛び込み、成功を勝ち取っていきました。  

この趣意書にある「理想工場」を、私の学校経営ビジョンの中で、「理想の学校」と読み替え、教職員に説明しました。生徒も教師も自由闊達に意見を戦わせ、生き生きと活動し、生徒の自治的・自発的活動を重んじ、リベラルな校風があふれる学校。当然その学校での生活は「愉快ナル」となるでしょう。この一年、片山津中学校は「愉快ナル理想の学校」の道を歩んできました。これからもそれを目指し、具現化していくには、生徒であれ、教師であれ誰もが、「その個人の意見が笑われない。拒絶されない。罰されたりしない。」という心理的安全性の高い環境を整えることが大切だと考えています。

この四月から二年目を迎える「愉快ナル理想の学校」は、三年生を送り出し、真っ白な新一年生を迎えます。残された在校生の諸君。先輩から受け継いだこの片山津中学校の伝統と気質を、これからもどうか失うことなく、伝承していってください。「愉快ナル理想の学校」は、みんなで創り上げるものですから。

今日も一日、生徒の笑顔と夢の実現のために、教職員一同顔晴ります。

今日が令和2年度の修了式となります。まだ、何を話そうか決めていません。これから考えます。では。